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それでは、犬が遠吠えする意味とその対処法について見ていきましょう。
遠吠えをする意味①
~犬同士のコミュニケーション~
犬もオオカミ同様、犬同士のコミュニケーションとして遠吠えをすることがあります。
これは野生の名残で、他の犬に対して自分の居場所をアピールしていたり、他の犬の声に応えるように遠吠えをして、本能的にコミュニケーションを取ろうとしているのですね。
また、サイレンなどの音に反応して遠吠えするのもこの理由と同じで、サイレンの音が遠吠えの周波数に似ているためで仲間の声だと勘違いして本能的に応えようとしているのです。
◆対処方法
他の犬の声やサイレンなどの音に釣られて遠吠えしている場合は、本能からくる習慣になってしまっているため、止めさせるのは簡単ではありません。
おやつやおもちゃなどの他のことに気をそらしてあげるか、サプライズ(下記参照)を与えて遠吠えを止めるさせるしつけを行ってみましょう。
遠吠えをする意味②
~不安や寂しさから~
飼い主がいない時や心細く不安な時にも、犬は遠吠えをします。
留守番で寂しい時などに、遠吠えをして気を紛らわそうとしていたり、飼い主や仲間を呼んでいるのです。
迎えたばかりの子犬が遠吠えするのは、新しい環境に不安を感じ、親兄弟や仲間を呼んでいることが考えられます。
◆対処方法
不安や寂しさから遠吠えしている場合には、まずコミュニケーションが足りているか、運動量は足りているかなどを改めて振り返ってみましょう。
そして十分なコミュニケーションや運動を取ることで不安や寂しさを取り除いてあげることが必要です。
留守番が苦手な犬なら留守番トレーニングをしてあげましょう。
遠吠えをする意味③
~楽しい・嬉しい~
犬は、嬉しいときや楽しいときも大きな声で遠吠えをして感情を表現することがあります。
久しぶりに帰ってきた家族に会えた時など、極端にテンションが上がったときなどに大声を出してしまうようです。
また、遠吠えした時の飼い主の反応を喜んでいると勘違いしてわざとやっている可能性もあります。
◆対処方法
基本的には嬉しくて鳴いているだけなので、特に対処する必要はありません。
それでもあまりに頻度が多く、飼い主さんの反応を期待して遠吠えしているようであれば、構わずに無視をしましょう。
遠吠えをする意味④
~構ってほしい~
「遊んでほしい!」「おやつちょうだい!」「散歩連れて行って」などの欲求不満から、飼い主に構ってほしい・気づいてほしいという意味で遠吠えすることがあります。
「要求吠え」の遠吠えバージョンです。
◆対処方法
要求吠え同様の対処が必要です。
例えば「遊んでほしい!」と要求された時、、実際にコミュニケーションが足りていないようであれば遊ぶ時間を増やしてあげましょう。
そうして基本的には、要求を叶えてあげることで鳴き止みますが、遠吠えをするたびにその要求に応えているとわがままを助長してしまうことにもなるでしょう。
そういった要求には答えずに無視をして構わないようにしましょう。
鳴くことは無意味だと覚えてくれるようにしていきましょう。
それでも度を越えて遠吠えで要求をしてくる場合には、サプライズ(下記参照)を用いた方法を試してみても良いかもしれません。
遠吠えをする意味⑤
~認知症によるもの~
人と同様、犬にも認知症があります。
認知症とは、老化が原因となって認知機能が低下することで、認知症の症状として感情のコントロールができなくなって遠吠えすることがあります。
認知症の症状には夜泣きなどが有名ですが、これは遠吠えによる夜泣きであることが多いようです。
ちなみに認知症は、10歳以上の犬に発症しやすい病気で、根本的な治療法がありません。
規則正しい生活をさせることや運動やコミュニケーションなどの刺激を与えることで、発症を遅らせて予防することができます。
遠吠え以外にも様々な症状が見られますので、認知症自体を予防をしてくことも大切です。
◆対処方法
認知症によって遠吠えしている犬へのしつけは不可能と言っても過言ではないでしょう。
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