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尿素窒素…9〜31mg/dl
血清血糖…72〜96mg/dl
TG(中性脂肪)…18〜90mg/dl
総コレステロール…115〜318mg/dl
カルシウム…9.1〜11.3mg/dl
無機リン…1.9〜5.1mg/dl
T4…0.5〜2.8ug/dl
遊離T4…0.7〜3.2ng/ml
これらが血液検査でわかる主な項目の結果になります。
それぞれの数値が正常値になりますので、これに大きく外れた場合、それぞれの異常値に対しての精密検査をしていくようになります。
犬の血液検査 項目について
犬の血液検査の結果の数値についてご紹介しました。
続いて、各項目の検査で何がわかるかをご紹介していきます。
白血球数からわかること
細菌感染の有無、炎症、慢性的な炎症生疾患、アレルギーなどで白血球は増加します。
ウィルスなどの感染症や抗生剤の投与で一次的な軽度の減少が見られることがあり、血液疾患があると著しく低下することがあります。
赤血球容積からわかること
血液の中に存在する赤血球の割合を示しています。
赤血球が多すぎると多血症や脱水(血液濃縮)が疑われ、少ない場合、貧血が考えられます。
黄疸指数からわかること
血小の黄色みを数値にしたもので、おおよその血中ビリルビン濃度を見ることがきます。
肝疾患や溶血性貧血があると数値が上昇します。
血小板数からわかること
血小板は止血に関わる働きをします。
低下していると出血傾向が出たり、紫斑が体表に現れることがあります。
過剰に増加する場合、血栓ができることもあります。
総蛋白からわかること
肝・腎機能、栄養状態がわかります。
肝・腎疾患、多発性骨髄腫、感染症、栄養障害などで異常値を示します。
アルブミン(BCG法)からわかること
総蛋白を構成する蛋白の1つになり、肝臓で合成され、腎臓でろ過されます。
肝疾患、栄養不良で数値は低下し、脱水状態で数値は上昇します。
A/Gからわかること
総蛋白を構成するアルブミンとグロブリンの比になります。
慢性炎症、肝疾患、ネフローゼ症候群などで比の値が低下します。
AST(G0T)からわかること
肝臓、心臓、骨格筋に含まれる酵素で、特に肝臓に多く含まれています。
肝臓、心疾患などで上昇します。
ALT(GPT)からわかること
同じく肝臓に多く含まれている酵素で、肝疾患の罹患の有力な指標になります。
また、AST(GOT)同様、心疾患や骨格筋の病気の指標にもなります。
ALPからわかること
エネルギー代謝に関わる酵素の1つになります。
特に胆道系に多く含まれています。
肝胆道系の疾患があると上昇します。
r-GTからわかること
胆管毛の疾患の指標になります。