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犬の眉毛とは?
「うちの犬には眉毛がないのでは…」と思っている飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、ずばり、犬にも眉毛はあります。
被毛で覆われているため区別することが難しいですが、どんな犬でも眉毛があります。
犬の眉毛の場所
犬の目の上の辺りには、左右対称に太くて硬い毛が2~3本生えています。
これが太くて硬い毛が、犬の眉毛に当たります。
「触覚毛」と呼ばれる種類の毛で、目の上の他にも、頬やアゴ、口角、上唇にも生えています。
触覚毛の根元には、神経があり感情の変化から動かすことができます。
犬の眉毛の役割
人間の眉毛の役割は、額から落ちる雨水や汗が目に入らないようにすると言われています。
一方で、犬の眉毛は2~3本しかないですし、被毛に覆われていてそもそも汗をかかないため、人と同じ役割とは言えません。
それでは、犬の眉毛の役割にはどんなものがあるのでしょうか。
- 平衡感覚や温度・風向き・幅を察知する
- 感情表現
犬の眉毛には、この2つの役割があります。
◆平衡感覚や温度・風向き・幅を察知する
平衡感覚や温度・風向き・幅を察知する役割については、猫も同様の役割を持っていますが犬の場合は聴覚や嗅覚が優れているため、猫ほど眉毛の感覚に頼っていないようです。
そのため、トリミングで眉毛を切り揃えることができるのです。
しかし、視覚障害などのある犬の場合には、眉毛などの触覚毛で感覚を補うことができるので、切らずにそのままにしてあげた方が良いでしょう。
◆感情表現
眉毛のもう1つの役割である感情表現では、眉毛を上に動かしたり寄せたりして感情を表現するのに役立っています。
その動きを観察してみると、愛犬の感情を読み取りやすくなりコミュニケーションに一躍買ってくれるかもしれません。
特徴のある眉毛の役割
冒頭でも述べたように、眉毛をチャームポイントとする犬種がいます。
それらの眉毛の特徴と役割について見てみましょう。
◆フサフサな眉毛
眉毛がフサフサで代表的な犬種と言えば、ミニチュアシュナウザーがありますが、他にもワイヤーフォックステリアなどの種類もいます。
これらの犬種は、ネズミやキツネ狩り犬として活躍していましたが、時に敵に顔を噛まれることもあるため、そんな攻撃から顔を守るために眉毛が発達したと言われています。
◆まろ眉毛
ブラックアンドタンと言われる被毛カラーを持つチワワやダックスフンドのような犬種や、リッチタンマーキングがあるバーニーズマウンテンドッグなどのような犬種には、まろ眉毛のような模様の眉を持っています。
この模様は、敵の攻撃からカモフラージュすることで目を守る役割を持っていると言われています。
犬の眉毛から見る心理状態
犬の眉毛の動きからは、犬の心理を読み取ることができます。
とは言っても、眉毛が目立たない犬の場合では見分けることが難しいかもしれませんね。
実際には、目の上の筋肉を動かしているので、その辺りを見てみると見分けられるようになるでしょう。
それでは、犬の眉毛の動かし方から見る、犬の心理状態について見ていきましょう。
右の眉毛を上に上げる
右側の眉毛をピクッと上に上げる仕草をすることがあります。
これは、知らない人に会った時によく見せる仕草で、警戒していることを表しています。
他にも、苦手なものや嫌いなものを見た時にも上がります。
例えば、爪切りやブラシ、お風呂セットなどや、動物病院に行くことを察した時なんかにも右側の眉毛がピクッと上に上がります。
つまり、犬がネガティブな感情を持った時に見せる仕草だと言えるでしょう。
左の眉毛を上に上げる
次は反対に左側の眉毛をピクッと上に上げる時についてです。
これは先ほどの感情面でも反対で、ポジティブな感情を抱いている時に見せます。
例えば、「飼い主さんが帰ってきた!!」という時などに見られます。
飼い主さん以外でも、知っている人や好きな人を見ると左側の眉を上げるようです。
眉毛を寄せる
眉毛を寄せている時の犬の心理には2つのことが考えられます。
この時には、同時に別の仕草をしているので、分かりやすいかもしれません。
◆眉毛を寄せて、牙を向いている時
説明不要かもしれませんが、眉毛を寄せるのと同時に牙を向いている時には、威嚇している時です。
唸り声を上げたり牙を向いている時、犬は眉間を寄せますよね。
同時に眉毛も中央に寄っているのです。
◆眉毛を寄せて、目を垂れさせている時
眉毛を寄せるのと同時に目が垂れ下がっている時には、悲しい時や緊張している時に見せる仕草です。
例えば、イタズラがバレて緊張している時や、実際に叱られている時、また留守番させられると分かって寂しい時などに見せます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今まで犬の眉毛について考えたことがなかった方も多いかもしれませんが、犬の眉毛について知ってみると、なかなか面白いですよね。
眉毛の動きに注目して、愛犬の気持ちを汲み取ってあげましょう。