オールドイングリッシュシープドッグの基本情報!歴史や性格・特徴について。 心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

おやつ,食事,ドックフード

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2月 8th 2018

オールドイングリッシュシープドッグの注意する病気

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オールドイングリッシュシープドッグの平均寿命

オールドイングリッシュシープドッグは、平均寿命が10~12年と言われています。
同程度の他の大型犬と比べても平均的な寿命と言えるでしょう。

オールドイングリッシュシープドッグの注意する病気

オールドイングリッシュシープドッグがかかりやすい病気は多く、遺伝的に起こりやすい病気には、「心房中隔欠損症」「拡張型心筋症」などの心臓疾患、「進行性網膜萎縮症」「白内障」などの眼疾患などがあります。

他にも、大型犬に多い「胃捻転」や「股関節形成不全」にも気を付けなければなりません。

さらに、「甲状腺機能低下症」や豊富な毛に覆われていることから「皮膚病」「外耳炎」といった疾患にも注意しましょう。

注意する病気①『股関節形成不全』

股関節形成不全は、股関節の発育または成長に異常が見られる疾患のことです。
成長期の急激な体重の増加と活発に動くことで骨と筋肉のバランスが崩れ、生後6カ月頃から徐々に異常が見られるようになり、不自然な歩き方をする症状が見られます。

軽症であれば安静に過ごすことで関節が正常に成長するのを待ちますが、重症の場合には外科手術が必要となります。

遺伝的要因も多い病気と考えられているため、親犬に股関節の異常が見られないかを確認することも大切ですが、子犬の頃から食事と運動のバランスをしっかり管理して、異常にすぐ気付けるよう日々観察していきましょう。

注意する病気②『甲状腺機能低下症』

体の代謝を活発にする役割を持つ甲状腺ホルモンの分泌が減少する病気のことです。
元気がなくなる、体重が増える、毛が抜けて薄くなる・脱毛、皮膚が黒ずむなどの症状が見られます。

甲状腺ホルモンを投与することで治療できますが、生涯にわたって治療を続けていく必要があります。
残念ながら予防することができない病気のため、早期発見・早期治療を心掛けることが大切です。

注意する病気③『拡張型心筋症』

拡張型心筋症は、心臓が肥大して正常に働くなる病気のことで、加齢に伴い発生率が高まります。
血液が全身に送り出せなくなることによって、失神、腹部の腫れ、元気消失、咳・呼吸が荒いなどの症状が見られ、最悪の場合には突然死することもあります。

治療法は内科療法での対処療法となり、生涯投薬していく必要があります。

予防法はなく、症状が見られた時点で進行していることも多い病気のため、定期健診を受けることで早期発見に努めることが大切です。

オールドイングリッシュシープドッグのミックス犬

近年ミックス犬が大人気の傾向がありますが、大型犬オールドイングリッシュシープドッグのミックス犬も存在します。

小型犬に人気傾向のある国内ではあまり多く飼われていないようですが、海外ではオールドイングリッシュシープドッグのミックス犬も人気が高いようです。

ミックス犬①『オールドイングリッシュシープドッグ×プードル』

スタンダードプードルとのミックス犬で「シーパドゥードル」などと呼ばれ、海外を中心に人気のあるミックス犬です。

賢くしつけやすいプードルと、明るく子どもに優しいオールドイングリッシュシープドッグの長所を併せ持った家庭犬となります。

オールドイングリッシュシープドッグを飼うのに向いている飼い主は?

オールドイングリッシュシープドッグは、しつけやお手入れの面から考えると初心者には向いていない犬種です。

大型犬のために運動量が多く必要で、お手入れにかける時間も多く必要です。
さらに飼育するための食費・医療費・トリミング費用などの飼育費用も多くかかります。
そのため、犬のための時間を多く確保できる人、経済的余裕のある人に向いている犬種だと言えるでしょう。

子守もできる犬種ともいわれているほどなので、小さな子どもさんがいらっしゃるご家庭にもおすすめです。

一人暮らしでも飼育できる?

オールドイングリッシュシープドッグは孤独を好まない性格をしているため、留守番は得意ではありません。
さらに散歩やお手入れの時間をかける必要もあるため、どうしても留守がちになる一人暮らしでの飼育は難しいでしょう。

家族の誰かが在宅していることが多いような家族向きの犬種だと言えます。

マンションでも飼育できる?

基本的には無駄吠えが少ないと言われる犬種ですので、マンションでの飼育も可能です。

ただし、大型犬の飼育が可能な物件であること、体が大きく広めの飼育スペースを確保してあげる必要があります。
そういった条件をクリアできる物件であればマンションでの飼育も可能だと言えるでしょう。

また、無駄吠え防止の徹底、抜け毛による近隣への迷惑とならないよう配慮が必要となります。

オールドイングリッシュシープドッグの食費や飼育費用

オールドイングリッシュシープドッグの食費

オールドイングリッシュシープドッグは太りやすい体質を持った犬種です。
そのため、栄養バランスに優れたフードを与えてあげなければなりません。

一般的に販売されているフードは、栄養バランスよりも嗜好性を重視しているものが多く、また添加物や保存料が使用されているためおすすめはできません。

栄養価の高い良質なフードは価格もそれなりにするため、1カ月の食費は2~3万円程度は必要となってくるでしょう。年間にすると24~36万円です。

オールドイングリッシュシープドッグの健康を本気で考えるのであれば良いフードを与えることをおすすめします。

オールドイングリッシュシープドッグの飼育費用

初期費用はおよそ35~40万円

子犬費用に加え、ケージや食器、トイレ、首輪・リードなどの飼育グッズを含みます。
子犬費用が高額なため初期費用も高くなってきます。

年間費用はおよそ45万円

1年間の食費に加えて、ワクチンやフィラリアなどの予防医療費、ペットシーツなどの消耗品、トリミング費用を加味した金額です。
定期的なトリミングが必要な犬種なため、他の大型犬と比べてもどうしても高額となってきます。

生涯費用はおよそ540万円

平均寿命10~12歳と言われている犬種のため、0歳から飼い始めると生涯費用は540万円も必要となってきます。
もちろんグッズやトリミングなどを上手に節約すればこの価格を下回ることも可能でしょうが、反対に予期せぬ病気やケガになった場合にはこれより高額となることもあるでしょう。

この記事のまとめ


オールドイングリッシュシープドッグはこんな犬
  • 大型犬
  • やんちゃで甘えん坊な子どものような性格。子守も得意。
  • 被毛:長毛
  • 毛色:グレー、グリズル、ブルー、ブルーマールを基調にホワイト
  • しつけは簡単ではない。吠え癖や噛み癖(破壊行動)に注意
  • 注意したい病気:「心房中隔欠損症」「拡張型心筋症」「進行性網膜萎縮症」「白内障」「胃捻転」「股関節形成不全」「甲状腺機能低下症」「皮膚病」「外耳炎」など
  • 子犬の販売価格:25~30万円
  • 平均寿命:10~12歳
  • 飼育では被毛ケアが最も大変になる

オールドイングリッシュシープドッグについて さいごに

見た目のもふもふ感と愛らしい性格を持ったオールドイングリッシュシープドッグ。
飼ってみたい大型犬として憧れている人も多いでしょう。
それでもしつけや被毛ケアの面を考えると決して飼いやすい犬種とは言えません。

また飼育費用もかなり高額となってくるため、最後のときまで責任を持つことができるのかを現実的に考えてから迎え入れるようにしましょう。

「手のかかるほどかわいい」とも言いますが、オールドイングリッシュシープドッグにぴったりな言葉となるでしょう。