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それでもいざという時には攻撃性を見せることもあり、独特なカットスタイルで視界が狭いことからもファーストコンタクトでは突然触れたり近付くようなことはしないよう注意した方が良いでしょう。
賢く物覚えも良いですが、自信家で気難しい一面があるためしつけは簡単とは言えません。
それでも、子犬期からしつけと社会性を養うことで「ナニードッグ」と呼ばれるに等しい優秀な素質を持っています。
性格・気質③ ~オスとメスの違い~
オールドイングリッシュシープドッグのオスは、メスよりも甘えん坊で飼い主のことを独占したがる性格を持っています。
一方でメスは、オス同様甘えん坊ではありますが、オスよりは比較的独立心を持ち合わせているようです。
オールドイングリッシュシープドッグの飼い方・しつけ
飼い方 ①飼育環境
オールドイングリッシュシープドッグは孤独を嫌う性格をしているため、家族と身近にいられる室内での飼育に向いている犬種です。
さらに、室内に加えて運動ができるお庭があると理想的です。
また、分厚い被毛に覆われているため暑さは大の苦手な犬種なので、1年を通して室温管理が行き届いた環境で育てていきましょう。
オールドイングリッシュシープドッグのカットスタイルと言えば目まで隠れたスタイルですが、前が見えずに物に当たることもしばしばあります。
できるだけ安全に過ごせるよう広めの飼育環境を整えてあげましょう。
さらにホコリなどを絡み取りやすい毛質をしているため、こまめに掃除をしてあげることも必要となります。
留守番をすることはできますが得意とはしないため、子犬のころから1人でも安心して過ごせる場所を与えてあげて、少しずつ留守番に慣れさせていきましょう。
飼い方 ①散歩や運動
牧羊犬として広大な土地を駆け回っていたような犬種のため、運動量は多く必要とします。
さらに太りやすい体質でもあるため、運動不足にならないよう注意してあげましょう。
散歩は1日2回以上、それぞれ1時間程度を目安に連れて行ってあげましょう。
楽しいことが大好きな犬種なので、ボール遊びなどのゲームを取り入れてあげたり、ドッグランで他の犬と遊ばせてあげることで同時に社会性を養っていきましょう。
しつけ ①しつけ教室がおすすめ
気難しい一面を持ったオールドイングリッシュシープドッグのしつけは簡単ではありません。
「ナニードッグ(子守犬)」としての優秀な素質を持った犬種ではありますが、その素質を活かせるのは飼い主さん次第です。
できるだけ子犬のうちの早い段階からしつけを初め、同時に社会性を養うようにしましょう。
楽しいことが大好きな性格を利用して、遊びながらのしつけでご褒美にはおやつ以外にもおもちゃなども使ってモチベーションを維持してあげましょう。
ただし、楽しすぎると興奮しやすい一面があるため、人前であっても飼い主のコマンドに集中することが学べ、同時に社会性も養うことができる「しつけ教室」への参加をおすすめします。
しつけ ②吠え癖
オールドイングリッシュシープドッグは吠え声が太く響きやすいため、吠え癖がついてしまうと厄介です。
基本的には無駄吠えが付きにくい犬種だとも言われていますが、注意して育てていきましょう。
オールドイングリッシュシープドッグの性格から考えると、興奮から吠えることがあるでしょう。
具体的なシュチュエーションでは、来客時や遊んでほしい時、テンションが上がった時などです。
そのため、冷静を取り戻せるよう「ハウス」「おすわり」などの指示をかけるなどして、関心を他の事に向けるよう工夫してみましょう。
しつけ ③噛み癖
犬は元々噛む習性を持つ動物です。
そして楽しいことが大好きなオールドイングリッシュシープドッグは、イタズラからの破壊行動が見られます。
基本的には、噛んでいいものを与え噛まれて困る物は片付けておくようにしましょう。
それでも破壊行動が止まらない場合には、叱って対処してください。
犬を叱るときには、「だめ」などの端的な言葉を使ってできる低い声で叱ります。
叱ったことで噛むのを止めたからと言って、すぐに撫でたり褒めたりはせずに、犬が落ち着くまで無視をしてください。
オールドイングリッシュシープドッグのお手入れ
お手入れ ①ブラッシング
オールドイングリッシュシープドッグの最大の特徴とも言える被毛は、こまめなお手入れを必要とします。
換毛期には抜け毛も多いため、飼育する上でお手入れが最も大変となるでしょう。
子犬の頃は柔らかい毛質をしているためブラッシングは簡単ですが、成犬になるとともに粗い毛質へと変化していきます。
この毛並みを整えるにはコツが必要となるので、ブリーダーやトリマーからアドバイスをもらっておきましょう。
できるだけ毎日ブラッシングをかけて、皮膚まで通気させることで皮膚病も予防していきましょう。
また毎日のケアとして、汚れがちな目の周りや口周りをタオルなどでこまめに拭き取ってあげましょう。
さらに、排泄物でお尻周りも汚れてしまうため、衛生を保つためにも毎日固く絞ったタオルで拭き取ってあげることをおすすめします。
お手入れ ②トリミング
オールドイングリッシュシープドッグはトリミング犬種です。
定期的にトリミングサロンに連れて行ってあげましょう。
オールドイングリッシュシープドッグの目まで隠れたスタイルでは、視界を確保するためにリボンやゴムで止めたり分け目を作って、ある程度の視界を確保してあげるようにしましょう。
ただし、長年毛で覆われていた目を突然紫外線にさらしてしまうと刺激になって痛めてしまうこともあるため注意しておきましょう。
お手入れ ③耳掃除
オールドイングリッシュシープドッグの垂れ耳は蒸れやすく、1年を通して外耳炎などの病気にならないよう注意してあげなければなりません。