夏の終わり頃から秋にかけて増えてくるのが台風です。
私たち人間も、台風が近づいてくると頭痛がしたり、体がだるく感じる場合があります。これは犬の場合でも同じ現象が起こります。
特に犬は、私たちが感じない空気や気圧の変化をキャッチし、個体によってはその変化に対応しきれず、体調を崩す場合もあります。
また台風や豪雨などの音に恐れ、怯えてしまう個体も少なくありません。
今回はなぜ犬は台風を怖がるのか、台風を怖がっている犬にどう対応すればいいのかを解説します。
犬はなぜ台風を怖がるのか
動物は、私たち人間よりも遥かに高い本能的能力を持っています。
自分の命に危険が迫るとき、瞬時にその気配を察知し恐怖心を感じ、その場から逃げたい、隠れたいといった衝動に駆られる場合があります。
それは台風や豪雨のときにも起こります。
悪天候で雷が鳴ると、動物は本能的に雷は危険なものと感じ、怯えることがあります。
特に犬は社会性の高い動物です。
家族と集団行動をする中で、自分と家族を守ろうと身の回りの変化に敏感な傾向があります。
そのため一緒に暮らす家族の誰かが、台風や豪雨、雷に不快感を示し、嫌な気分になっていると、犬もその不快感に共感し、(台風や豪雨、雷は嫌なもの)と学習し、同じように不快感を持つようになります。
また台風や豪雨、雷は恐怖だけでなく、低気圧も影響して体調不良になる犬もいます。
もし体調不良が続くようであれば、早めに獣医師に相談しましょう。
台風や豪雨、雷を怖がりやすい犬の特徴
全ての犬が台風や豪雨、雷を怖がるわけではありません。
平気な犬はいつもと変わらない生活をします。
台風や豪雨、雷を怖がりやすい犬には特徴があります。
- 繊細で不安を感じやすい性格の犬
- 些細な変化に敏感な犬がいます。
- 知らない人や犬が嫌いで怖い
- 知らない場所が怖い
- 知らない音が怖い
など、さまざまなことに不安を感じやすい犬は、台風や豪雨、雷などの特異な音を極度に怖がる傾向があります。
関節などに持病を持っている犬
慢性的な関節痛を持っている犬や、シニア期に入り体力が低下している犬の場合、台風などが近づいてくると、低気圧が近づいてきて体調を崩すことがあります。
またそういった犬は気圧の変化に敏感で、体調がすぐれないことで、怖がるというより機嫌が悪くなったり、いつものように動かなくなるなどの傾向があります。
犬が台風や豪雨、雷を怖がっているときの行動
犬は大変敏感なので、実際に台風や豪雨、雷がくる前から気圧の変化、匂い、音から天気が崩れることを察知します。
そして嫌いな音がやってくると知り、いつもと違う行動をし始めます。
悪天候でもないのに、愛犬の行動だけがおかしいというときには、天気が崩れる前の兆候かもしれません。
犬が怖がっているときのサインを知っておけば、備えることができます。
- 落ち着きがなく家中を歩き回る
- 飼い主さんのそばを離れなくなる
- 人のいない方を見つめたり吠えたりする
- しっぽを下げ、耳も下がる
- 伏せて動かない
- 食欲不振
上記のような症状が見られたときは、犬が不安になっているときに見られる症状になります。