オールドイングリッシュシープドッグの基本情報!歴史や性格・特徴について。 心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

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オールドイングリッシュシープドッグの基本情報


オールドイングリッシュシープドッグは、名前からも分かるようにイギリスを原産とするシープドッグ(牧羊犬)です。

名前の頭文字から「OES」と呼ばれたり、「オールド」などの愛称で広く親しまれています。

アメリカでは「ナニードッグ」とも呼ばれ、子守をする犬としても知られていたり、もこもこの毛に覆われた独特の風貌から様々なメディアで採用されるなど、長年安定した人気を保っています。

オールドイングリッシュシープドッグの歴史

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オールドイングリッシュシープドッグの歴史
~ルーツ~

オールドイングランドシープドッグはそれほど古い犬種ではありませんが、ルーツには諸説あるようです。

1771年に英国の画家ゲインズバラによって描かれている小さな垂れ耳の犬がオールドイングリッシュシープドッグの初期型だと考えられています。

祖先犬は、外見が似ている歴史ある犬種「ビアデットコリー」と、イギリス土着の犬やヨーロッパ大陸、ロシア由来の犬など複数の犬種から生まれた犬であると推測されています
また、「サウス・ロシアン・シェパードドッグ」という犬種が祖先犬であるという説もあります。

オールドイングリッシュシープドッグは「羊飼いの犬」とも呼ばれ、牧場で家畜を激しく追い立てるような牧畜犬ではなく、羊を市場への移動させる役割や羊の警護をする牧羊犬として活躍していました。

オールドイングリッシュシープドッグ歴史
~別名「ボブテイル(尻尾が短い)」~

オールドイングリッシュシープドッグは別名「ボブテイル(尻尾が短い)」とも呼ばれ、断尾されることが多い犬種でした。

一般的に犬の断尾は、猟犬が獲物に尻尾を噛まれないようにするためなどの方針から行われるものでしたが、オールドイングリッシュシープドッグの場合はそれとは異なり、19世紀のイギリスではペットを所有するには税金がかかっていたため、作業犬と区別をするために断尾されてきた歴史を持ちます。

オールドイングリッシュシープドッグ歴史
~ショードッグとして~

オールドイングリッシュシープドッグがドッグショーに初めて出陳されたのは1873年イングランド・バーミンガムのショーでしたが、当初はその毛むくじゃらの姿から質が悪いと酷評を受けていました。

しかし、その後にはショードッグとしての人気が上がることになり1907年には、敢えて毛を逆立てるグルーミング方法が編み出され、オールドイングリッシュシープドッグは今日まで人気のあるショードッグとして活躍しています。

オールドイングリッシュシープドッグの特徴

  • 体重27~45kgの大型犬
  • 太く響く独特な鳴き声
  • 羊毛に似た豊富な被毛
  • 毛色は、グレー・グリズル・ブルー・ブルーマールを基調にホワイトが入る

特徴① ~大きさや身体的特徴~

オールドイングリッシュシープドッグは、体高51~61cm、体重27~45kの大型犬です。
もこもこで豊富な毛に覆われているため実際よりも大きい印象を受け、メスよりもオスの方が大きくなります。

体長と体高がほとんど同じスクエア型で、コンパクトでも筋肉質な体型をしています。
立った時には肩より腰のほうが高くなり、側対歩と呼ばれる前後の足を同時に出す熊のような歩き方をする特徴があります。

耳は垂れ耳で、尻尾は稀に生まれながら短い個体もありますが、本来は長く垂れさがった尻尾を持ちます。
そして、現在でも断尾されることがあります。

鳴き声は、太く響く独特な声をしています。

特徴② ~被毛の種類や毛色~

被毛は、羊毛に似ている長毛で粗い毛質のオーバーコートと防水性に優れたアンダーコートからなる、毛量が豊富なダブルコートの犬種です。
その厚く全身を覆った被毛から過酷な気象条件から身を守ってきました。

毛色は、グレー、グリズル、ブルー、ブルーマールを基調に、胸部や頭部、首、手足、下腹部にホワイトが入ります。

子犬の頃には白黒の毛色をしていますが、成長に伴い黒からグレー・グリズル・ブルー・ブルーマールなどの毛色に生え変わっていきます

オールドイングリッシュシープドッグの価格相場

子犬の価格相場

オールドイングリッシュシープドッグの子犬の販売価格は、だいたい25~30万円です。
希少犬種である上に、出産頭数が少ないことから高い価格が付けられる傾向にあります。

一般的に子犬の価格は、「血統」「性別」「月齢」「毛色」「容姿」などで決められています。

「月齢」というのは生後から日数が経つほど価格が下がっていく傾向にあるのですが、オールドイングリッシュシープドッグの場合には希少であるために価格が下がる前に新しい飼い主さんが決まってしまうことが多いようです。

子犬を迎えるならブリーダーから

オールドイングリッシュシープドッグは希少犬種なために、ペットショップで見かけることはありません。
そのため子犬を迎えるのなら、ブリーダーから購入する方法が一般的となります。

国内にも多くはありませんが、熱心に繁殖を行われているブリーダーさんがいらっしゃいます。

事前に親犬や犬舎の見学を行って、信頼できるブリーダーを見極めるようにしましょう。
清潔な犬舎で育てられた健全な親犬でなければ、その子犬の健康状態も懸念されます。

購入を決めたタイミングで子犬が産まれているとは限らないため、事前の子犬の予約をしておくことをおすすめします。

また、断尾するかしないかの意思表示をしておいた方が良いでしょう。

オールドイングリッシュシープドッグの性格・気質

  • 明るく陽気な子どものような性格
  • 社交的で他の犬や動物とも仲良くなれる
  • 子ども好き
  • しつけは簡単ではない

性格・気質① ~温厚で面倒見の良いナニードッグ(子守犬)~

オールドイングリッシュシープドッグは、明るく陽気な性格をしています。

イタズラ好きな面や甘えん坊な面があり、まるで子どものような性格をしています。
成犬になっても明るくやんちゃな子どものような性格のまま成長していくでしょう。

見知らぬ人や他の犬・動物に対しても友好的な性格をしていて、特に子どものことが好きで献身的なことからアメリカでは「ナニードッグ(子守犬)」として知られています。

独特な吠え声をしていますが、友好的過ぎる性格から番犬には向いていないようです。

性格・気質② ~ファーストコンタクトに注意~

かつては牧羊犬としてオオカミなどから家畜を守っていた歴史も持っているため、以前までは気性が激しいと言われていましたが、近年では育種家の努力により落ち着いた犬が増えています。