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また、子犬の場合はとくに地面から顔までの距離が近いため、散歩中に拾い食いなどをしないように気をつけてください。
万が一、誤ってなにか飲み込んでしまったときは、すぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
成犬期に気をつけることは?
小型犬・中型犬は1~7歳頃まで、そして大型犬の場合は1歳半~5歳頃までが成犬期になります。
7歳ずつ年を取っていく大型犬は、小・中型犬よりも2年早くシニア期に移行していくのを、覚えておきましょう。
成犬期を健康に過ごすには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
成犬期に気をつけること その① おやつを与え過ぎない
成犬期を迎える頃には、愛犬との信頼関係も深まり、より一層かわいさが増しているかと思います。
そのため、ついついおやつを与えたくなってしまうかもしれませんが、しつけのご褒美として与えるぐらいにしておきましょう。
とくに、ミニチュアダックスやコーギーのような、胴長短足の体型をした犬種にとっては、肥満になると背骨に大きな負担がかかり、椎間板ヘルニアを引き起こす恐れがあります。
椎間板ヘルニアになると、しびれや麻痺の症状が出てしまい、散歩に行けなくなってしまいます。
散歩は犬にとって気分転換となる大切な時間です。
それを制限されるとストレスがかかり、余計に健康に悪影響を及ぼしてしまいかねません。
犬の健康を守るためにも、おやつはほどほどにするようにしましょう。
成犬期に気をつけること その② 定期的に歯みがきをする
健康を維持していくためには、口内環境をよい状態に整えておくことが非常に重要です。
というのも、歯周病になると、単に歯や歯茎が悪くなるだけでなく、歯周病の菌や炎症性物質が体に行き渡ってしまうからです。
そのようになると、心臓病を引き起こしたり、腎臓や肝臓にダメージを与えたりしてしまうこともあります。
口内環境の悪化は寿命に大きく関係してくるので、最低でも週1回は行うようにしましょう。
成犬期に気をつけることその③ 体力づくりをする
犬が健康でいるための秘訣は、食べるということと、歩くことにあります。
質の良い食事だけしていても、運動が少ないと、シニアになってくると足腰が弱り出し、思うように歩けなくなり、足腰の弱りは老化を早めます。
そうならないために、1番体力がある成犬時に定期的な運動をし、強い足腰を作りましょう。
犬の筋力をつけるためには、ただ散歩をするだけではNGです。
散歩以外の運動も取り入れるようにします。
犬の筋力トレーニング
- 犬用のバランスボールやバランスディスクを使った運動
- 犬のスクワット(オヤツを使い、おすわりと立つを繰り返す)
- 犬の腕立て伏せ(オヤツを使い、おすわり・伏せを繰り返す)
- 普段の散歩で、坂道を歩いたり、ダッシュ・ゆっくり歩きなど散歩に変化をつける
などの方法があります。
シニア期に気をつけることは?
小型犬・中型犬は7歳頃から、そして大型犬は5歳頃からシニア期を迎えていきます。
とはいっても、見た目の変化などはあまり見られず、成犬期のときと同じようにまだまだ元気だったりします。
しかし体の機能は徐々に変化していく時期なので、以下のことに気をつけるようにしましょう。
シニア期に気をつけること その① シニア用のドックフードに切り替える
シニア期に入ったからといって、すぐにシニア用のドックフードに、切り替えなければならないわけではありません。
消化能力が劣っていないようであれば、成犬用のドックフードをしばらく与えて様子を見るのがよいでしょう。
しかし食べる量が減ってきたり、食べづらそうにしていたりするときは、シニア用のドックフードに切り替えていきましょう。
シニア期は消化機能の低下に伴い、胃液や唾液が薄くなっていくので、消化しやすいドックフードでないと、栄養がうまく摂取できません。
また、運動量も減ってくるので、成犬用のドックフードではカロリーオーバーになってしまいます。
個々によって健康状態は異なるので、様子をみながら徐々に切り替えていきましょう。
シニア期に気をつけること その② 寒さ対策をする
年を取っていくと新陳代謝が低下してくるので、寒さに弱くなっていきます。
体が冷えると免疫力が低下し、風邪を引いたりしやすくなるので、寒さ対策をしっかりと行いましょう。
室温は20℃前後が適温とされています。
また、ベッドをドーム型のものにしたり、散歩の時は服を着せたりさせたりするのも防寒になります。
シニア期に気をつけることその③ 散歩に連れていく
どうしてもシニア期になると、犬自身の体力も衰え始め、場合によっては散歩に行きたがらないこともあります。
そんな時、無理に引っ張ってまで外に連れ出す必要はありませんが、小型犬なら抱っこやキャリーバッグで、大型犬ならカートに乗せるなどして、散歩に行きましょう。
散歩は歩くだけが散歩ではありません。
常に変化のない室内にいると、犬も気分が晴れずストレスが溜まります。
歩くのは億劫でも、外の空気を吸うことは別。
気分転換になり、いろんな匂いを嗅ぎ、見ることは脳の活性化にも繋がります。
少し歩かせ、また抱っこでもいいのです。
変化のある生活は生活の質を向上させます。
犬の老化のサインは?
犬は年を取ってくると、
- 食べる量が減る
- 寝ている時間が多くなる
- いつも遊んでいたおもちゃで遊ばなくなる
- 階段などの段差を避けるように歩く
- 白髪が見られる
- 口臭がきつくなる
- 目の奥が白っぽくみえる
- 呼んでも反応が薄い
そのほか、人間と同様、犬も認知症になることがあります。
普段からの予防が大切ですので、積極的に名前を呼んで話しかけてあげるほか、スキンシップをとるなどして、今まで以上に触れあうように心がけましょう。
このようにするだけでも、脳へのよい刺激になります。
また、老犬は水晶体の老化により、水晶体核が硬くなる核硬化症になりやすく、目が白っぽくなったりします。
しかし白内障などの症状も疑われるため、早めに獣医師の診断を受けるようにしましょう。
この記事のまとめ
- 小型・中型…1歳を過ぎると1年で4歳ずつ年を取る 大型犬…1年で7歳年を取る
- 小型犬の平均寿命…13〜15歳 中型犬の平均寿命…11〜13歳 大型犬の平均寿命…10〜12歳
- 犬を長生きさせる方法①食事管理 ②適度な運動 ③去勢・避妊手術 ④検診・予防接種を受ける
- 子犬期に気をつけること①ワクチン接種 ②子犬用のドッグフードをあげる ③誤飲・誤食に注意
- 成犬期に気をつけること①オヤツをあげすぎない ②定期的な歯磨き ③体力づくり
- シニア期に気をつけること①シニア用のドッグフードに切り替える ②寒さ対策 ③散歩をする
- 犬の反抗時には慌てず、騒がず、冷静に無視が基本対処法
- メスのヒート時期:小型・中型犬…6ヶ月〜1歳くらい。大型犬…1〜2歳くらい
- オスのマーキングは6ヶ月くらいから。去勢手術をするならマーキング前がベスト
最後に
犬の一生は私たち人間よりもずっと短いですが、少しでも多くの時間を一緒に過ごしたいものです。
子犬・成犬・シニアと、その時々でしか見られない顔や仕草がたくさんあります。
どうぞその一瞬一瞬をあなたの愛犬と思い切り楽しみ、今しかできない時間を共に過ごしてください。
犬がいつまでも健康でいられるようにするには、健康診断やワクチン接種をはじめ、普段の食事管理や適度な運動などをしっかりと行うようにしていきましょう。
少しでも長く一緒に生きるために、できる範囲でいいので、少しだけ愛犬のために頑張ってみてください。
あなたのパートナーはそんなあなたの愛情を受け止め、優しく返してくれるはずです。
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