犬と赤ちゃんが一緒に暮らすために注意すること

犬,赤ちゃん

新しく赤ちゃんを迎えてお世話が大変になるとは思いますが、犬にはこれまでと変わらない愛情を注いでお世話をしてあげるようにしましょう。

犬の飼育環境を整える

まずは赤ちゃんと共存できるような飼育環境に整っているかを確認しましょう。

  • 犬にとって誰にも邪魔されずに安心できるスペースはありますか?
  • 犬のトイレやエサ、水の場所は赤ちゃんが行けないようになっていますか?

特に赤ちゃんがハイハイをするようになると、動くものに強い興味を持つため少し目を離したすきに犬の毛をむしったり、しっぽをつかんだりしてしまうこともあります。

また、自分の安心できるスペースを奪われてしまうと犬にとって過度なストレスになりますので、犬の安心できる場所の確保やエサや水、トイレの場所を見直しましょう。

こまめに掃除をする

赤ちゃんは免疫機能が弱いため、アレルゲン物質とされる犬のフケや毛、ハウスダスト、ダニに過剰に反応してしまい、アレルギーが発症してしまう恐れがあります。

赤ちゃんが1歳半ぐらいまでは目に入ったものや手でつかんだものは何でも口に入れてしまいますので、ほこりや毛が口に入らないように注意が必要です。

こまめな掃除の他にも、空気清浄機の設置や犬に服を着せるなどの対策をするといいでしょう。

犬の予防接種をする

赤ちゃんがいる、いないに関わらず、犬の予防接種はするに越したことはありません。

もし予防接種をしていないようでしたら、赤ちゃんを迎え入れる前に予防接種することを強くおすすめします。

赤ちゃんの身を守る事にもなりますし、犬を感染症から守ってあげる事もできますので、後々あの時に予防接種しておけば良かった…とならないためにも、予防接種をしましょう。

赤ちゃんの寝る場所を配慮する

赤ちゃんの寝る場所はもう決まっていますか?

その場所は犬が行き来できる場所ですか?

床に布団を敷いて寝かせてしまうと、犬が赤ちゃんに飛び掛かってしまったり、何かに夢中になって走った際に赤ちゃんを踏んでしまったなどの事故もあり得ます。

どれほど大人しく優しい犬であっても、犬は犬であるという事を忘れてはいけません。

犬と赤ちゃんが一緒の時は決して目を離さず、近くで見守り、できれば赤ちゃんはベビーベッドに寝かせましょう。

また、犬のジャンプ力が優秀で飛び跳ねたらベビーベッドに届いてしまう場合は、ベビーベッドの周辺にゲートを設置するなどして、赤ちゃんの安全を確保していきましょう。

床から高い位置に寝ることにより、床に落ちているほこりや毛などのアレルゲン物質から遠ざけるというメリットもあります。

犬と赤ちゃんが暮らす際に注意する病気

質問犬

犬と赤ちゃんが暮らす際に注意する病気

注意する病気① 「アレルギー」

アレルギーとは、体内に入った異物を排出しようと免疫機能が過剰に反応することで起きる症状を言います。

アレルギーを発症させる原因とされるアレルゲン物質は犬のフケ、毛、ほこり、ハウスダストのほか、食べ物、薬などもあります。

アレルギーが発症するとアレルゲンに過剰に反応し、かゆみやくしゃみ、鼻水、咳、喘息などの症状が現れます。

アレルギーの発症は、清潔を保つことである程度は予防することができます。
こまめな掃除に、空気清浄機の設置、犬のお手入れなどに気遣って予防していきましょう。

また、後から犬を迎え入れることになった場合には、抜け毛の少ない犬種を選ぶことをおすすめします。
代表的な犬種としては、「プードル」「マルチーズ」などがあります。

注意する病気② 「サルモネラ症」

自然界のあらゆるところに生息する「サルモネラ菌」による細菌性食中毒の代表的疾患の1つです。

犬が感染した場合は比較的無症状ですが、人間に感染すると腹痛、嘔吐、下痢などの症状が現れます。

鶏肉や卵などの原因となる食品の低温保存管理を徹底すること、犬に生肉を与えないこと、犬に拾い食いさせないこと、感染している犬に触れた後はしっかり手を洗うことを徹底して予防していきましょう。

注意する病気③ 「ブルセラ症」

ブルセラ症は世界中に分布するブルセラ属の細菌に感染して起こる病気のことです。

犬が感染した場合には、不妊症・死産・流産のリスクが上がります。
人には感染しにくい感染症ではありますが、感染した場合はインフルエンザのような発汗、体重減少、嘔吐、下痢、便秘などの症状が現れます。

現在の日本ではほぼ撲滅している細菌ですが、犬の原因不明の不妊症・死産・流産が見られる場合にはこの病気を疑いましょう。

注意する病気④ 「皮膚糸状菌症」

皮膚真菌症や白癬とも言わる感染症で、糸状菌に感染している犬との接触により感染します。

犬の場合は耳や顔などの一部分に円形の脱毛やその周囲にフケやかさぶたが出現します。

人間の場合は感染部位によって病名が変わり、爪の場合は爪水虫、足の指などの場合は水虫、手足などの場合はたむしとなります。

命に関わる恐れは低い感染症ですが、日頃から犬の飼育環境や皮膚を清潔にしておくことで予防していきましょう。

注意する病気⑤ 「狂犬病」

日本では毎年1回狂犬病のワクチンの予防接種が義務付けられています。

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