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犬の首輪っていつから使われているの?
人と犬が一緒に生活を始めたのは、今から一万年以上も前だといわれています。
犬の首輪は古くから使用されており、古代エジプトの壁画や平安時代の日本の絵にも首輪をした犬が描かれています。
古代エジプトでの犬の首輪
3500年前の古代エジプトの壁画や石像に首輪をした犬が見られます。
そのころの一般的な飼い犬は縄などで繋がれて係留されていましたから、壁画で見られる首輪をした犬は身分の高い王侯貴族などに飼われていた犬なのでしょう。
その頃の犬の首輪はステータスのシンボルとして付けられていたと考えられます。
古代ギリシャでの犬の首輪
古代ギリシャでは犬は家畜をオオカミやクマなどの害獣から守るための番犬として飼われていました。
害獣に首を噛まれないためにスパイクのついた首輪をつけさせていたようです。
古代ローマでの犬の首輪
古代ローマ人はとても犬好きだったようです。
ジュリアス・シーザーがあまりにも犬を溺愛する人々に「子供より犬を可愛がるとは何事だ」と激怒したとかしないとか。
ポンペイの遺跡には赤い首輪をした犬の床絵があります。
中世での犬の首輪
この頃になってはじめて犬はペットとして飼われ始めます。
ヨーロッパの上流階級の貴婦人達に可愛がられ、宝石や貴金属で装飾された首輪をつけていました。
一方でさまざまな猟に犬が使われるようになり、他犬と選別するのための首輪や、野獣から身を守るための画鋲付きやスパイク付きの首輪も使われています。
日本での犬の首輪
日本では縄文時代から犬と共生していました。
弥生時代には猟犬にも使われていたようです。
平安時代にはペットとして飼われるようになりましたが、どのような首輪をしていたのかは不明です。
1732年に狂犬病が大流行し、狂犬病に罹った多くの犬が殺されました。
野犬と飼い犬を区別するために飼い犬に首輪を付け、鎖などで係留することを義務付けたのは明治時代に入ってからです。
昭和25年には、飼い犬の登録と狂犬病ワクチン接種届出の義務、獣医師の狂犬病届出義務を科す狂犬病予防法が施行されました。
狂犬病ワクチンの接種義務により現在の日本では狂犬病の発生はなく、飼い犬の係留は義務付けられてはいませんが、犬の首輪等に鑑札を付けることは義務付けられています。
室内犬なのに首輪が必要なの?
部屋の中で過ごすことの多い室内犬に首輪は必要なのでしょうか。
基本的には、散歩のとき以外に必ず室内で首輪をしなければならない必要性はありません。
では、非常時の場合はどうでしょうか。
犬はちょっとした隙に室外に飛び出してしまうことがよくあります。
犬の走る速度は小さな犬でも考えられないほど速く、追いつくことはなかなかできません。
そのまま迷い犬になってしまうことも多いのです。
その時に名前・電話入りの首輪やネームプレートをつけた首輪をしていると見つかる可能性が高くなります。
地震や火災などの緊急時にも慌てて首輪やハーネスを探す必要がないように、普段から首輪を付ける習慣をつけておくと、パニックにならずに避難することができます。
犬が首輪を嫌がるときは?
犬に初めて首輪をするのはいつがいいと思いますか?
仔犬を初めて散歩に連れて行く時に首輪をするという方が多いのではないでしょうか。
仔犬にとっては、見知らぬ場所で首に何かわからないものを巻かれて引っ張られるのはとても怖いことです。
首輪は仔犬が家の中にいるときからつける練習をしておきましょう。
①首にバンダナやハンカチ巻く
まずは首にものが触れることに慣らすことから始めましょう。
バンダナやハンカチでそっと首筋を撫ぜたり、くるりと首に回してみたりして慣らしていきます。
バンダナやハンカチを首に巻くのを嫌がらないようなら、ずっとつけていられるように時間を少しずつ伸ばしていきましょう。
嫌がらずにつけることができたら必ず褒めてやります。
②首輪を巻いてみる
布を首に巻くことができるようになったら、柔らかい素材の首輪を巻いてみましょう。
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