【動物看護士が解説】犬の妊娠期間はどのくらい?妊娠期間の症状や注意すること

妊娠中期は、4~6週目までの間です。

人でいう、安定期に入ります。

妊娠初期では、明らかにわかる妊娠中の症状は少ないですが、妊娠中期の交配から約1ヶ月過ぎたころには少しずつですがお腹が張ってくるのが分かります。
それと同時に体重も増え始めてきます。

また、性格が神経質になるなどの変化がみられる犬もいます。
子宮が大きくなってくることから、膀胱や腸が刺激されて尿の回数が増えたり、便秘や下痢になったりする犬もいます。

この時期には、はやくて超音波検査が動物病院ですることができます。
超音波では、胎児の心拍を確認することができます。
また、およその胎児数も分かることもあります。

 

注意点

安定期に入るため、入浴やトリミングサロンへ行くならこの時期がおすすめです。
しかし、安定期といっても妊娠中は疲れやすいので、家での入浴であれば、短時間で済ませましょう。
トリミングサロンによっても、妊娠中は断られるところもあるようなので、事前に確認をしておくほうがいいでしょう。
そして、妊娠中であることは必ずトリマーさんに伝えましょう。

6週目くらいから後期にかけて急激に赤ちゃんは成長します。
まだフードを切り替えていない場合は、この時期までには妊娠中用の高カロリー・高カルシウム・高タンパクのフードに切り替えることをおすすめします。

 

犬の妊娠期間 後期

期間

妊娠後期は、7~9週目までの間です。

お腹がかなり膨らんできたことを実感できる時期です。
また、乳腺も張ってきてお乳が出てくる犬もいます。
出産直前には、胎児数にもよりますが、胎児数が多ければ多いほどお腹もパンパンに膨らみます。

妊娠後期には、今までのような落ち着きがなくなり始めます。
穴を掘るような仕草や、お気に入りのおもちゃやタオルなどを寝床に持っていくような、巣作り本能が働きます。

出産日の2~3日前になると、体温が下がってきます。
家で体温を測れるのであれば、出産予定日前に体温を測ると出産の準備がしやすいです。
犬の平熱は、38~38.5度ですが、出産前は36~37.5度くらいに下がります。
そして、出産直前になると平熱に戻ります。

この時期には、超音波検査でも心拍をしっかり確認することができます。
また、明確な胎児数が知りたい場合や、赤ちゃんが母犬の産道を通れる大きさであるのか知りたい場合は、約45日以降でX線検査(レントゲン検査)を受けることが可能です。

 

注意点

出産間近になると、刺激やストレスで早産を招く恐れがありますので、入浴やトリミングサロンは控えましょう。
また、激しい運動はもちろんのこと、長時間の散歩やジャンプなどの動きは控えるようにしましょう。
よっぽどのことがない限りは、できる範囲の適度な運動はしても問題ないです。

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