Contents
多くの家庭で飼われるようになり、誰もが知る犬種となりました。
多くのファンを魅了する犬
一時ブームになるほどの人気を博したアメリカンコッカースパニエルではありますが、残念ながらその絶大な人気は日本で長く続くことはありませんでした。
その理由は、やはり美しい容姿を維持するためのお手入れや運動量の多さなど、お世話をするのに手がかかることです。
それでも、愛らしい容姿に欠点の少ない性格が魅力的なアメリカンコッカースパニエルは現在でも根強い人気を持っており、多くの人に愛されています。
2019年ジャパンケネルクラブによる登録頭数は1905頭。
ランキングは25位で上位にランクインしています。
アメリカンコッカースパニエルの様々な活躍
アメリカンコッカースパニエルは、様々なシーンで昔から活躍し続けています。
鳥猟犬としての活躍をはじめ、ディズニー映画「わんわん物語」に出演。
アメリカでは現在でも鳥猟犬として活躍しています。
そして、その美しい容姿を活かしたドッグショーでの活躍に、鳥猟犬としての高い身体能力を持っていることからドッグスポーツの場でも活躍しています。
第37代アメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソンの愛犬も「チェッカーズ」という名前のアメリカンコッカースパニエルでした。
アメリカではチェッカーズスピーチという名演説は有名です。
アメリカンコッカースパニエルがニクソン氏の政治家の危機を救ったことも有名な話です。
そして、現在も世界中で誰かを癒し、毎日たくさんの人を幸せにしています。
アメリカンコッカースパニエルとイングリッシュコッカースパニエル
違いや見分け方
イングリッシュコッカースパニエルは、アメリカンコッカースパニエルの元祖となった犬種のため、一見すると良く似ている容姿をしており、違いを見分けられない方も多いようです。
2つの犬種の違いを見ていきましょう。

違い① 大きさ
イングリッシュコッカースパニエルの大きさは体高39~41cm、体重13~16kgなのに対し、アメリカンコッカースパニエルの大きさは体高36~39cm、体重11kg~13kgでイングリッシュコッカースパニエルよりもやや小柄です。
違い② 顔立ち
イングリッシュコッカースパニエルは頭蓋がドーム状で彫りの深い顔が特徴的ですが、アメリカンコッカースパニエルは、頭頂部がやや平らで顔が丸く、口先が短めに詰まっている特徴があります。
これはアメリカ人が丸い顔の犬を好んだことにより改良されていったことからのようです。
アメリカンコッカースパニエルもやや彫深い顔をしていますが、イングリッシュコッカースパニエルの方が彫深い顔つきをしているので、優しいながらも威厳も感じる表情をしています。
違い③ 毛色
イングリッシュコッカースパニエルの毛色は20種類以上のバリエーションが存在します。
対してアメリカンコッカースパニエルは、多くのバリエーションがあるもののイングリッシュコッカーほどのバリエーションはありません。
クリームやブラックの単色、組み合わせが主流で人気を集めています。
アメリカでは、「ラック ジェットブラック(純黒)」が高貴な印象があるため特に人気のカラーで、日本では「バフ(クリーム)」の単色や組み合わせなど優しめのカラーが人気があるようです。
別犬種プードルなどでは毛色によって性格に違いがあると言われていますが、アメリカンコッカースパニエルは毛色による性格の違いはないと言われています。
違い④ 性格
イングリッシュコッカースパニエルの性格は、とにかく明るく社交的なアメリカンコッカースパニエルに対し、落ち着きと気品がある特徴があるようです。
アメリカンコッカースパニエルは愛玩犬として改良されたために、よりペットに向いた性格をしています。
この記事のまとめ
- 祖先犬はスペインの犬「ランド・スパニエル」
- イギリスで鳥猟犬として活躍し「イングリッシュコッカースパニエル」に。
- 名前の「コッカー」は鳥のヤマシギ(woodcock)を意味する
- 1620年メイフラワー号でイギリスからアメリカへ渡った「イングリッシュコッカースパニエル」とマールボロー系のスパニエルが土台となった。
- アメリカで愛玩犬として改良される。
- 1946年「アメリカンコッカースパニエル」としてアメリカでの犬種確立
- ディズニーアニメ「わんわん物語」をきっかけに知名度と人気が上がる
- 現在でもランキング上位の人気犬種
アメリカンコッカースパニエルの歴史 さいごに
先祖も含めれば、アメリカンコッカースパニエルは相当長い歴史を持つ犬です。
遠い昔から、今と変わらず人と寄り添ってきた歴史を知ると余計愛おしくなりますよね。
普段の遊びの中でも、猟犬らしい本来の姿が垣間見れることもあるのではないでしょうか。
コメントを残す