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アメリカンコッカースパニエルは毛量が多く、外傷があったとしても、毛に隠れて見つけられない場合があります。
普段から注意して全身をチェックすることが大切です。
また、歩き方に異常が見られる場合は、骨折や関節の痛みがある可能性があります。
アメリカンコッカースパニエルは関節の病気になりやすいといわれているので要注意です。
普段は好奇心旺盛、遊び好きで元気いっぱいのアメリカンコッカースパニエルですが、元気がなくてじっとしていたり、食欲がなかったり、下痢や嘔吐をしていたり、何らか症状が出てきているようなら、内臓疾患をはじめとした病気をしている可能性があります。
内臓の痛みが原因で震えている場合は、動物病院で検査をしてもらわないと、どこが悪いかわかりません。
まずは、動物病院で診てもらい、獣医師の指示に従いましょう。
その震え「けいれん発作」かも?
震えているだけだと思っていたら、けいれんを起こしているという場合もあります。
けいれんを起こす原因は様々ですが、代表的な病気としては以下のような要因が考えられます。
◆脳に腫瘍などの異常がある
脳腫瘍や脳炎、水頭症、脊髄の疾患などでも神経異常が生じけいれんを起こすことがあります。
◆てんかん
脳機能に異常が起こる病気です。
アメリカンコッカースパニエルがかかりやすい病気の1つです。
◆低血糖
血液中の血糖値が正常の範囲よりも低下した時や乱高下した時に起こります。
血糖値が下がることで発作などの神経症状が現れます。
◆中毒
犬の代表的な中毒としては玉ねぎ中毒がありますが、自然毒、薬品、細菌の毒素などの影響によって急性中毒や慢性中毒を起こし、症状としてけいれんを起こすことがあります。
◆尿毒症
腎機能の低下により、尿中で排泄されるべき代謝老廃物などが血液の中に蓄積されている状態のことです。
さまざまな症状起こし、けいれんを起こすこともあります。
◆感染症
犬ジステンパーに感染すると、ウイルスが神経細胞に侵入し顔や手足の筋肉がけいれんを起こすことがあります。
◆脱水/熱中症
熱中症とは、体温上昇とともに脱水によって血液が濃縮し、血圧が低下する状態のことです。
症状が進行するとけいれんを起こすことになり、さらに悪化することで死亡や後遺症につながることもある非常に危険な病気です。
けいれんまでの症状が出る場合には早急に体温を下げてあげる必要があります。
◆肝機能障害
急性肝臓病、慢性肝臓病、門脈シャントなど肝臓の機能障害が起こった場合、肝臓で代謝されるはずの毒素が体内にたまり、震えや痙攣などの神経症状が現れることがあります。
ひどい発作が起きれば、震えではなく発作を起こしていると一目見てわかるレベルです。
しかし、軽い発作であれば、けいれんの度合いも軽いので、震えと勘違いしてしまうこともあるので、愛犬の様子をじっくり観察してみることが大切です。
アメリカンコッカースパニエルに多いてんかん発作とは?
アメリカンコッカースパニエルは、てんかんを起こしやすい犬種のうちの一つですので、注意が必要です。
てんかんとは、脳障害の1つで脳の構造そのものは正常で、機能に異常が起こる病気です。 「突然脳に嵐が起こる」と表現されることもあります。
部分的で小さな発作から、全身を痙攣(けいれん)させる大きな発作を起こすことがあり、「てんかん発作」と言われています。発作が起こる間隔もまちまちです。
通常と違う震えが起こった場合は、それがただの震えなのかてんかん発作によるけいれんなのかしっかり様子を見ましょう。
また、てんかん発作の予兆として震えたり、そわそわしたり、よだれが増える、あくびをするりというような小さな兆候がみられることもあります。
震えがてんかん発作でなくても、その他の病気が原因の可能性もあるので、しっかり見極めて動物病院で診てもらうようにしましょう。
震えへの対処法
原因に合った対処を
愛犬が震えているときには、震えている状況や愛犬の体の様子をよく観察し、震えている原因が何なのかを判断しましょう。
寒さで震えている場合、「寒いだけだから大丈夫だろう」と安易に考えず、寒さ対策をしてあげてください。
犬服を着せることも効果的ではありますが、それよりも空調管理をして温めてあげられることをおすすめします。
寒さで震えている状態をそのままにしておくとそれがまたストレスの原因になったり体調を崩してしまうことにも繋がるでしょう。
また興奮や不安、ストレスなどの精神的な要因から震えている場合には、飼い主さんはできるだけ落ち着いて愛犬のストレスを軽減する対策を考えるのが1番の解決方法です。
撫でてあげたり おやつを使う、気分転換に連れ出すなど、原因や状況、愛犬の性格に合わせた対処法を考えてみましょう。
気になる症状がある場合には動物病院へ
震えはあるが他に気になることはなく日常を問題なく送っているという場合には病気が原因である可能性は低いです。
それでも震え以外に、元気がない、食欲がない、体重が減少する、嘔吐・下痢、繰り返し震えが起こる、震えが激しい、長く震え続けるなど、気になる症状がある場合には、すぐに動物病院へ連れて行ってあげるようにしましょう。
この記事のまとめ
- アメリカンコッカースパニエルの震えに考えられる原因
「寒さ」「不安・恐怖」「興奮」「ストレス」「加齢」「痛みや病気」「経験」 - シニア犬の震えはあらゆる可能性を疑おう
- 病気が原因の震えは他症状を伴う。気になる症状がある場合は動物病院へ
- 寒さや不安など生理的・精神的要因の震えには適した対処を
アメリカンコッカースパニエルの震えから読み取るサインとは さいごに
このように震えには様々な原因があり、生理的なものから病気のサインであることもあります。
アメリカンコッカースパニエルが震えていたら、まずはその時の環境や状況を確認し問題無ければ外傷、病気、けいれんを疑いましょう。
アメリカンコッカースパニエルのかかりやすい病気を知っておくことで判断しやすくなるかもしれません。
震えからくるサインを、飼い主さんがしっかりと読み取ってあげることで、病気の早期発見にも繋がっていくでしょう。
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