しっぽが退化した人では尾骨は数個しかありませんが、犬は6~23個あります。
尾骨の周りは筋肉で覆われているため、犬はしっぽを自由に動かすことができるのです。
しっぽの種類
一概に「犬のしっぽ」とは言っても、犬種などによって様々なしっぽの形をしているのはご存知でしょう。
パピヨンのしっぽは、フサフサの飾り毛に覆われていて、くるんと巻き上がったしっぽが愛らしいですよね。
このパピヨンのしっぽは、「リス尾」と呼ばれる種類のしっぽです。
犬のしっぽの種類には、それ以外にも以下のような種類があります。
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- 垂れ尾:垂れ下がったしっぽのこと(シベリアンハスキーなど)
- 飾り尾:ふさふさの飾り毛が垂れ下がったしっぽのこと(ゴールデンレトリバーなど)
- 立ち尾:お尻から垂直に立ち上がったしっぽのこと(ビーグルなど)
- 鎌尾:緩やかに曲線を描いた鎌のようなしっぽのこと(チワワ)
- 差し尾:鎌尾のような形で低めに湾曲を描いているしっぽのこと(四国犬など)
- 巻き尾:背中の上にくるんと巻いたしっぽのこと(柴犬など)
- スクリューテイル:生まれつきしっぽがクルクル巻いているしっぽのこと(パグなど)
- ボブテイル:生まれつきしっぽがない、または断尾されたしっぽのこと(コーギーなど)
- オッターテイル:根元が太く丸く先端にいくつにれて補足なっているしっぽのこと(ラブラドールレトリバーなど)
代表的な犬種のしっぽの種類を抜粋しましたが、犬のしっぽにはこれ以外にもたくさんの種類があります。
しっぽの役割
パピヨンに限らず、犬のしっぽは可愛いだけの飾り物ではありません。
犬のしっぽには以下のような役割があります。
◆体のバランスを取る
尻尾は体のバランスを取る働きをしています。
走りながら方向転換するときに合わせてしっぽでバランスを取ったりしているのです。
そうすることで速度の低下や転倒を防止しています。
◆体を保温する
犬が寒さを感じている時、体を丸める姿はよく知られていますが、しっぽも保温の役割を担っています。
尻尾で体を包むように丸めることで体温の低下を防いでいるのです。
シベリアンハスキーなど寒い地域が原産の犬種はふさふさとしたしっぽを持っており保温機能も優れています。
◆コミュニケーションをとる
感情や意志を伝えるための手段としてもしっぽが使われます。
「しっぽを振っている=喜んでいる」などですね。
ただし、これは人に対してだけでなく、犬同士のコミュニケーションツールとしても役立っています。
犬のしっぽ 気持ちを読み解くポイント
犬のしっぽは、気持ちが最も読み取りやすいパーツです。
それでも、「しっぽをふる=喜んでいる」とは限りません。
もちろん、嬉しいときや楽しいときはしっぽをブンブン大きく振っていますが、警戒しているときや不安がっているとき、緊張しているときなどにもしっぽを振っています。
そこで、犬のしっぽから気持ちを読み解くポイントは、
・しっぽの高さ
・しっぽの振り幅
・しっぽを振る速さ
の組み合わせが気持ちを読み解くポイントとなります。
さらに詳細な犬の気持ちを読み解くためには、犬の姿勢や表情(目口舌などの変化)、毛並み、その時の状況などの要素を総合的に判断することで、より詳細な犬の気持ちが理解できるようになるでしょう。
しっぽの動きから分かる気持ち
しっぽにはどのような気持ちが込められているのでしょうか。
具体的にみていきましょう。
喜んでいる・興奮している
喜んでいる時は、しっぽを高く立てて左右に大きく振っています。
飼い主が外出先から帰って来たときや散歩に行く前など、しっぽを振る姿を見たことがあるのではないでしょうか。
嬉しさがMAXの時はお尻も使ってブンブン振ります。
このように嬉しい気持ちのときは、飼い主のまわりを歩きまわったり、ついて来たりもしますので、しっぽを見れば喜んでいるのは一目瞭然でしょう。
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