しっぽの動きから読み取れるパピヨンの5つの気持ち

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また、興奮しているときも、しっぽを立てて左右に振りますが、喜んでいるときほどは大きく振りません。
また、このような時は嬉しい気持ちから興奮しているとは限らないので注意が必要です。
というのも、初めて会った犬がしっぽを振っていたから喜んでいるのもだと思って近づいたら、すごい勢いで吠えられたなんてこともあったりします。

そのため、興奮しているようなときは、様子を見ながら接するようにしましょう。

リラックスしている

しっぽを少し下向きにして左右にゆっくりと振っているときは、リラックスしている証です。
大好きな飼い主と一緒にいるときや、仲が良い犬といるときなど、安心しているときにこのようにしっぽを動かしていることが多いでしょう。
ストレスを感じておらず、非常によい状態と言えます。

警戒している

しっぽが水平になっているときは、何かを警戒しているサインです。
ただし、警戒しているといっても攻撃心を持っているわけではありません。
知らないものや、初めて会う犬などに対して、安心まではできないけれど気になっている、といった気持ちの表れです。

戦闘モード寸前

しっぽを高く上げているときは興奮している時、嬉しいときに見られますが、しっぽを高くあげると同時にしっぽの毛を逆立てているときには、一触即発の状態です。
低い唸り声をあげることもあるでしょう。
このような場合には、トラブルに繋がりかねません。
他の犬に対して行っている場合でも、むやみに手を出さずリードを引っ張って向きを変えて引き離してあげましょう。

自信がある

しっぽが上にピンっと立っているときは、自信があることの表れです。
とくに犬同士が会ったときにこのようにするのは、自分の方が優位だというのをアピールしていると言えます。

というのも、犬は肛門腺から臭いを発しており、それが自分の存在を主張する役割を果たしています。
そのため、しっぽを立てたほうが効果的に、自分の臭いを相手に伝えられるのです。

したがって、しっぽを立てた姿を相手に見せることは、自信があることの証であり、優位性を確かめていると言えるでしょう。

恐怖を感じている・体に異変がある

しっぽが後ろ足の間に入ってしまっているときは、強い恐怖心を持っている表れです。

なるべくこのような思いはさせたくありませんが、例えば、病院が嫌いなパピヨンの場合、怖くてしっぽがこのような状態になってしまうことも少なくありません。
非常に不安がいっぱいでストレス状態に置かれてしまっていますので、体をやさしく撫でたり声をかけてあげたりして、安心させてあげるようにしましょう。

また、体に異変を感じている時にもしっぽが下がり気味です。
痛みを感じていたり、どこか具合が悪い可能性があるでしょう。
食欲や元気など日常の様子と合わせて判断してあげましょう。

威嚇している

周囲の犬に対して自分を優位に見せようと威嚇している時には、しっぽを高い位置で小刻みに振っています。
散歩で向かってくる犬などを見つけた時などに見られます。

遊んでほしいな・・。かまってほしいな・・・。

ふと目が合った時にしっぽを小刻みに振るときは、「遊んでほしい」「かまってほしい」と自分の存在をアピールしている時です。
退屈しているのかもしれませんね。

困惑している

知らない人に合った時など居心地の悪さを感じている時には、しっぽを左寄りに振ります。
ネガティブな感情から右脳が優位に働いている状態です。

幸せを感じている

リラックスしていて幸せを感じている状態のときは、しっぽを右寄りに振っています。
うれしいなどのポジティブな感情から左脳が優位に働いている状態です。

しっぽにまつわるトラブル

犬のしっぽは、犬が今どう感じているのか気持ちを読み解くために最も分かりやすいパーツです。
そんな重要な役割を持つしっぽに起こり得るトラブルについて知っておきましょう。

トラブル① 脱臼や骨折

パピヨンのように小さな犬だと、気づかないうちに後ろに座っていたなんてことも多いですよね。
危うくしっぽを踏みそうになったという経験がある飼い主さんも多いのではないでしょうか。

しかし、犬のしっぽは踏まれたり強くぶつけたりすることで、骨折や脱臼することがあります。

軽度のケガであれば安静にすることで直ることもありますが、しっぽはよく動かす部位でもあるため治りが遅くなりがちな部位でもあります。
ケガしないように気を付けてあげましょう。

トラブル② しっぽが上がらない

しっぽがずっと下がったままで元気もないときは病気の可能性があります。
特に肛門周辺にトラブルを抱えている可能性があります。
肛門のうに分泌物がたまり過ぎていたり、肛門周辺に炎症を起こしているなどのトラブルを抱えていると肛門をかばうようにしっぽを下げたままにしていることがあります。

また、「馬尾症候群」という犬の腰椎・仙椎の中を走る馬尾神経に障害を起こす病気によって、しっぽが上がらなくなることがあります。
しっぽが上がらないという症状以外にも、痛みや足腰のふらつき、放置すれば、後ろ足が麻痺することもあるので早めに受診するようにしましょう。

トラブル③ しっぽを追い回す

遊びの延長で自分のしっぽを追いかけて回ることはありますが、その程度や頻度があまりにもひどいようなら注意が必要です。

お尻の周辺に違和感を感じていることや病気の可能性が考えられます。
肛門まわりが炎症していないか、しっぽやお尻にノミなどの害虫がついていないかチェックしてみましょう。

そのほかにも、「常同障害」と呼ばれるストレスからくる精神疾患の行動である場合や、てんかんと呼ばれる脳の病気が原因となっている可能性も考えられます。

この記事のまとめ

しっぽの動きから読み取れるパピヨンの5つの気持ち
  • 犬のしっぽは尾骨と筋肉でできている。
  • パピヨンのしっぽの種類は「リス尾」。
  • 犬のしっぽは、「体のバランスを取る」「体を保温する」「コミュニケ―ションを取る」役割がある。
  • しっぽから気持ちを読み解くポイント
    「しっぽの高さ」「しっぽの振り幅」「しっぽを振る速さ」の組み合わせ  犬の姿勢や表情(目口舌などの変化)、毛並み、その時の状況などの要素を総合的に判断すること

しっぽの動きから読み取れるパピヨンの5つの気持ち さいごに

よく似たしっぽの動きでも、こんなにさまざまな気持ちを表しているのですね。
ましてや、しっぽを大きく振って喜んでいたら、なおのこと嬉しい限りです。
また、しっぽに込められた気持ちを頭に入れておけば、さらにパピヨンへの理解も深くなるのではないでしょうか。
いろんな気持ちを汲み取ってあげることで、パピヨンとの生活がさらに楽しくなるといいですね。

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