貴族たちからも愛されたパピヨンの長い歴史

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自分たちの生活が大変困窮している中、贅沢三昧に生きている貴族を恨み、また一緒に生活しているパピヨンにも、その怒りは向けられてしまいます。

そしてそれは、パピヨンの大虐殺という悲惨な事態を生んでしまいました。

一時は絶滅の危機にまでなったパピヨンですが、数少なく生き残ったパピヨンたちは、パピヨンを愛する人たちの手で救われました。

現在存在しているパピヨンは、あのとき助けられたパピヨンが繋いでいった命になります。

かつてのパピヨンは垂れ耳(ファレーヌ)が主流だった

現在のパピヨンの特徴は大きな立ち耳に豪華な飾り毛ですが、当初のパピヨンはファレーヌといい垂れ耳が主流でした。

立ち耳になった理由としては、19世紀に入りパピヨンはスピッツやチワワと交配したからとされており、体つきも現在のパピヨンの方が小さくなり、それはチワワとの交配によるものと考えられています。

パピヨンが世界に広まった経緯

ヨーロッパで人気があったパピヨンですが、現在のように世界中に広まったのは20世紀になってからになります。

各国のドッグショーでパピヨンが登場に、人気犬になっていきました。

1935年に初めて、アメリカケンネルクラブで犬種として正式に登録されることとなりました。

ただ当時のパピヨンは今のパピヨンより、体が少し大きく、ほとんどのパピヨンの毛色はレッドのみだったようです。

その後時を経て、さまざまな改良がされ、現在のパピヨンのようにたくさんの毛色を持つ姿に落ち着きました。

世界でパピヨンが愛される理由、魅力はなに?

長い歴史の中、パピヨンは途切れることなく常に私たちを魅了し、その人気は衰えることがありません。

それには単純に見た目のかわいさだけではなく、他の犬種にはない魅力があるのです。

どんなヒミツがあるのか解説いたします。

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優雅なルックスとお茶目なギャップ

パピヨンの見た目は美しく、遠くを見つめるときの顔などは、気品を感じる佇まいです。

その面だけを見ると、プライドが高そうでツンツンした感じの印象を受け、飼いづらい犬種に思えますが、そんな姿を見せる一方、大変活発で、フレンドリーな性格も持ち合わせています。

好奇心旺盛で、遊ぶことが大好きなパピヨンは、相反する2つの顔を持ち、そのギャップが私たちを捕らえて離しません。

賢く人の気持ちを汲める

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賢い犬種ランキングでも8位を誇るパピヨンは大変賢く、教えたことは比較的、苦労することなく覚えてくれます。

その賢さはしつけトレーニングだけに留まらず、一緒に生活する中で、パピヨンは常に大好きな飼い主さんを観察しています。

そしてやがて、飼い主さんを理解し、合わせた行動を取れるようになっていくでしょう。

また感受性が強いので、飼い主さんの気持ちを読み取り、嬉しい時は一緒に喜び、凹んでしまう日にはそっとそばに寄り添ってくれる優しさを持ちます。

甘えん坊とツンデレの絶妙な仕草

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パピヨンは甘え上手で、飼い主さんに甘えるのが大好きです。

でもだからといって、四六時中ビッタリいたがるわけではなく、自分の時間も大事にするところがあります。

ちょっと前までは甘えてきていたのに、次の瞬間はプイッといなくなったり…

さっきまで1人で遊んでいたのに、突然一緒に遊ぼうとおもちゃを咥えてくる姿は、本当にかわいく私たちをメロメロにしてしまします。

そういったツンデレな態度が、ついつい構いたくなってしまい、まんまとパピヨンの魅力にハマってしまうヒミツなのかもしれません。

ブリーダーが血統を引き継いできた

パピヨンはスピッツやチワワと交配を重ねて、改良をしながら今の姿へとなっていきました。

今でこそパピヨンは室内犬として普通に飼われていますが、1960年代の日本には、まだ数頭のパピヨンしかいませんでした。

そんな中、パピヨンの魅力に惹かれ、スタンダード犬を残していこうと研究を重ねるブリーダーが現れてきたことで、質が高く健康で安定したパピヨンを、産んでいくことができるようになりました。

このようにブリーダーが血統を紡いできたおかげで現在、私達もパピヨンと一緒に過ごすことができるようになったわけです。

日本で1番歴史の長いパピヨンのブリーダーって?

1960年代、日本ではまだまだパピヨンはメジャーではなく、6頭のパピヨンしかいませんでした。

それを世に広めたブリーダーさんが、マダムパピヨン犬舎になります。

初めはイギリスで生まれた1頭のオスのパピヨンでした。

その美しさに魅了され、以降パピヨンだけを専門として50年以上ブリーディングしています。

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