ポメラニアンのいびきについて(原因や病院に行く目安など)

ポメラニアン,クリーム色

それは、気管虚脱や心臓病、そして腫瘍などの病気が関係している可能性がある場合になります。

普段のいびきとの違いはなんでしょうか?

  • 寝ていても呼吸が苦しそう:寝ていても喘いでいたり、呼吸がしにくそうなとき。
  • いびきが普段よりも激しい:いつものいびきでなく、大きな声でいびきをしているとき。
  • 突然いびきをかくようになった:今までいびきをかいたことがなかったのに、いびきをかくようになった。
  • いびきの頻度が増えてきた:日に日にいびきが増え、長くなる。
  • いびきとともに咳をする:寝ているとき、いびきに混じりガッガッといったガチョウの鳴き声のような咳が聞こえる。
  • いびき以外にも症状がある:アレルギー症状がある場合、皮膚に炎症が出たり、鼻水が出たりします

このような症状などがありましたら、かかりつけの動物病院へ行き、診てもらってください。

そのとき、いびきをしている時のビデオなどの動画を撮っておき、獣医師にも観てもらうと、飼い主が言葉で説明するより、分かりやすく適切な治療がおこなえます。

また、体質改善をすることでいびきが治ることもあります。

万が一、病気が原因でいびきをかいている場合でも、初期の段階で獣医さんに診てもらうことで、内服薬で回復、もしくは内服薬で上手にコントロールできるでしょう。

放置することが1番危険です。

ポメラニアンのいびきの原因になる病気と対策

ポメラニアンがいびきをかくのには、病気が原因になっている場合が少なくなく、その場合、早期に治療を開始することがとても重要になります。

まず、ポメラニアンがいびきをかく原因には、どんな病気があるか見ていきましょう。

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気管虚脱

ポメラニアンは、「気管虚脱」には特に気を付けてください。

これは、気管が押しつぶされて空気が正常に送られなくなることです。

一度、つぶれてしまった気管は元に戻すことはできません。

発症年齢は様々あり、若くても発症することがあります。稀に生後6ヶ月で気管虚脱の症状が現れることもあります。

症状

気管虚脱の主な症状は、呼吸困難やチアノーゼ、咳などです。

グレードが4段階あり、初期では全く症状がないこともあり、グレード4になっていきなり症状が出てくることもあります。

一般的には、初期の段階で軽い咳をするようになります。やがてそれは進行し、えずくようなガッガッという動きをしたり、ゼーゼーという苦しそうな呼吸音を出したりこともあります。

それは寝ているときに限らず、水を飲んだときにむせたり、興奮した時などにも現れます。

深刻な状態になるとチアノーゼを起こします。

治療方法

内科治療外科治療になります。

基本的には内科治療がメインとなる場合がほとんどで、内服薬で症状をコントロールしていきます。

使われる薬としては、

  • 気管支拡張剤(服薬しても、潰れた器官は拡がりません)
  • 咳止め
  • 去痰剤
  • ステロイド

などになります。

外科治療とは、外科手術で潰れた器官を拡げる手術になります。

比較的新しい治療法となり、全ての動物病院で受けられる手術ではないかもしれません。

予防方法

気管虚脱になる原因としてわかっているのは、

  • 遺伝
  • 肥満
  • 老化による
  • なりやすい犬種である

などがあります。

なりやすい犬種としてポメラニアンも名前があがっています。

予防方法として、私たち飼い主ができることとして、

そして、発症してしまっても、それ以上進行させないために、

  • 興奮させないような環境作り
  • 激しい運動を避ける
  • 暑い日の外出を控える

など、呼吸が激しくなるような行動を取らせない工夫をしましょう。

また、体重管理と散歩時の首輪はリードではなく、ハーネス(胴輪)にすることなども大切なことです。

できるだけ、首に負担をかけないようにしましょう。

心臓病

ポメラニアンがなりやすいといわれる心臓病は僧帽弁閉鎖不全症があります。

犬の心臓病で1番多いのがこの病気になります。

  • 僧帽弁閉鎖不全症…左心房から左心室に血液が流れるところにある弁に異常が起き、開閉が上手にできなくなってしまう病気

症状

ステージは4段階あります。

初期の段階では症状は全くありません。

健康診断で受けたエコー検査でわかることがあります。

進行していくと寝ているときに限らず、起きているときも咳をしたり、苦しそうな呼吸音になることがあります。

治療方法

基本的には内科治療がメインになります。

また、内科治療では完治を目指す治療ではなく、進行を遅らせる対処療法となります。

そのため、初期で気付いて内服治療を始めた場合、少ない量の薬で十分コントロール可能で、寿命を全うできるポメラニアンも多く存在します。

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