大切な神経を傷めないために、指圧をするつもりで押すことは避けるようにしてください。
耳と耳の付け根
犬は毎日いろんな音を敏感にキャッチし、たくさん働かせているので、耳は結構お疲れです。
耳自体、犬も自分でカリカリと掻くことはありますが、マッサージまでは自分でできません。
耳の付け根を優しく揉みながら、耳の先端まで撫でてあげます。
それを数回繰り返すだけです。
そして、たまに犬の真似をして耳の裏をカリカリと掻いてあげるのも喜びます。
目の周り、眉間
目の周りや眉間をマッサージすることで、顔の筋肉に溜まった疲れが癒されます。
また、血行やリンパの流れが良くなるため、涙やけにも効果があるといわれます。
まず眉間のマッサージは、優しく両親指を使い、下から上へ優しく撫でてマッサージします。
目の周りは、目頭から目尻方向へ、まぶたの上下共に優しくマッサージしていきます。
基本的に犬は、顔を触られるのが苦手ですので、無理をせず、少しずつマッサージしていきましょう。
胸とお腹
犬の弱点であるお腹をマッサージするということは、信頼関係を築けているかにもよります。
ゴロンとお腹を見せてくれる愛犬であれば、胸からお腹にかけて、優しくマッサージしてあげることで、犬は安心して眠ってしまうこともあります。
ただし、体を触られることに慣れていない状態の場合、無理に仰向けにするなどしては、気持ちいいマッサージどころではなくなりますので、注意してください。
その場合はまず、おすわりの状態で、胸を撫でてあげることから始めましょう。
腰からしっぽ
犬のボディランゲージといえばしっぽですね。
常にしっぽはいろんな振り方をし、あなたに意思表示します。
そのため、しっぽは結構疲れていることが多いです。
しっぽ自体を握られるは好みませんが、しっぽの付け根をマッサージされるのは好きな犬が多いので、優しくマッサージしてみてください。
また、犬の腰にあるくぼみの部分には百会というツボがあります。
ここをマッサージすることで、皮膚の調子が整ったり、全身のストレス解消にもなります。
犬のツボってどこにあるの!?
全身のツボマッサージについてご紹介しましたが、具体的に犬のツボってどこにあるの?って思いますよね。
犬にもツボはたくさんあるのですが、代表的なものを3つご紹介いたします。
1. 膈兪(かくゆ)
1番後ろから数えて6番目の肋骨と7番目の肋骨の間、第6間にあります。
このツボは、気管虚脱に効果があるといわれ、咳を止めてくれるようです。
2. 腎兪(じんゆ)
マッサージやお灸をするときに、必ずマッサージするツボが腎兪になります。
1番最後の肋骨部分から指を後ろにやり、第2、第3腰椎の間の背骨の両側にあるのが腎兪です。