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・ワクチン接種でアレルギー(アナフラキシーショック)を起こしたことがある
◎特にアナフラキシーショックを起こしたことがあるときは、どの抗体にアレルギーをおこすのかを抗体価検査をして調べる必要があります。
検査の結果によっては、別の抗体ワクチンに変えたりすることで接種できることもありますので、獣医師によく相談して判断してもらいましょう。
◎高齢犬の場合は体力も免疫力も衰えているためワクチン接種は慎重にしなければなりません。
体調や持病なども考慮して獣医師とよく話し合って決めましょう。
ワクチンの種類は?
ワクチンの種類は接種が法律で義務付けられているものと、任意で受けるものの2種類があります。
また任意で受けるワクチン接種にも、生活環境や地域に関わらず全犬種に接種が推奨されているコアワクチンと、飼育環境や地域によって推奨されるノンコアワクチンがあります。
法律で義務つけられているワクチン
狂犬病
狂犬病は犬から人へと感染し、治療法や治療薬もなく、感染発症すると100%死亡する恐ろしい感染症です。
日本では1957年以降人への狂犬病の発症はありませんが、海外では未だに発症率が高く海外から入ってくる危険性があります。
狂犬病ワクチンは犬のための予防注射というよりは人間を守るための予防注射だといえるでしょう。
日本では生後3ヶ月以降の全犬種に対して1年に1回の狂犬病ワクチン接種を義務付けています。
接種料金は市区町村によって違いはありますが2000円~3000円です。
コアワクチンの種類
コアワクチンとは地域や環境に関わらず全犬種に接種が求められているワクチンのことで、下記のような発症感染すると重篤な症状を示す感染症を防ぎます。
ジステンバーウイルス感染症
咳や下痢などの症状から始まり、ウイルスが脳にまわってしまうと痙攣や震えなどの神経症状が出るようになり、90%の確率で死に至る恐ろしい病気です。
犬パルボウイルス感染症
鼻や口から侵入したパルボウイルスによって激しい嘔吐や下痢を引き起こします。
仔犬では致死率が非常に高く、妊娠している犬が罹ると流産することがあります。
アデノウイルス感染症(2種)
・犬伝染性肝炎(アデノウイルス1型)
黄疸や嘔吐などの症状があらわれ急性の肝炎を起こします。
離乳後から1歳未満の犬が罹りやすく、突然死をすることもあり致死率の高い病気です。
・犬伝染性咽頭気管炎(アデノウイルス2型)
ケンネルコフと呼ばれる犬風邪のひとつで咳が長く続きます。
アデノウイルス2型のワクチンで犬伝染性肝炎も同時に防ぐことができます。
ノンコアワクチンの種類
犬を飼っている地域や生活環境によって感染するリスクの高い、下記のような特定された感染症を予防するためのワクチンです。
接種するかどうかは飼い主が判断する必要があります。
かかりつけの獣医師によく相談して決めましょう。
レプトスピラ感染症
いくつかの種類があり、軽症ですむこともありますが、重症になると腎障害や黄疸症状などが出ることがあります。