マンチェスターテリアの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

マンチェスターテリアは、感受性が強く繊細な面も持っているので、厳しいしつけには向いていません。
時には叱ることも必要ですが、基本的には「褒めるしつけ」で、成功例を増やして褒める機会を作ってあげながら伸ばしていきましょう。
遊びの中に指示を取り込みながらしつけていくのも良いでしょう。

マンチェスターテリアのしつけ①
~留守番は苦手…。留守番上手にするために~

マンチェスターテリアは飼い主に対する依存性がやや強い傾向にあり、分離不安になってしまうこともあります。
そうならないためには子犬の頃から、家族以外の人や犬などと接する機会を設けて社会性を育ててあげることが大切です。

そういった性質から、留守番は得意ではありません。
しかし四六時中一緒にいるわけにもいきませんよね。
マンチェスターテリアにとっても、一緒にいられない時のストレスが普通より溜まりやすくなってしまうため良くありません。
家族が在宅している時でもサークルやケージ内で過ごす時間を作って、一人で過ごすことに子犬のころから慣れさせておきましょう。

マンチェスターテリアのお手入れ

マンチェスターテリアのお手入れ①
~抜け毛は多い?日々のお手入れ~

マンチェスターテリアは、短毛なので抜け毛が少ないと思われがちですが、抜け毛は少ないとは言えません。
それでも毛が短い分お手入れは簡単なので、こまめにお手入れしてあげましょう。
何もお手入れしないままでいると、抜け毛やフケによって皮膚環境が汚染され皮膚疾患を起こしてしまうことになります。
ブラッシングは、マッサージ効果も期待できる他、犬とのコミュニケーションの時間としても大切です。
短毛のマンチェスターテリアには、ラバーブラシや獣毛ブラシを使って週に数回ブラシをかけてあげましょう。
汚れが気になるときなどには、蒸しタオルで体を拭いてあげるだけでも十分ですが、キレイ好きなマンチェスターテリアのためにも月1回を目安にシャンプーをして抜け毛を落としてあげると良いでしょう。

マンチェスターテリアのお手入れ②
~全身ケアもしっかりと~

見て分かる通り、マンチェスターテリアは短毛なのでトリミングは必要ありません。
しかし、爪切りや耳掃除、肛門腺絞り、歯磨きといった全身ケアは必要です。
これらのケアを自宅でできるようにしておくと費用もかからず良いでしょう。
ただし、肛門腺絞りやマンチェスターテリアの黒い爪を切るのには、コツが必要となります。
ご自分でできない場合には、トリミングサロンや動物病院にお願いすると良いでしょう。

マンチェスターテリアの注意する病気

マンチェスターテリアの寿命は、だいたい14~16歳と言われています。
遺伝疾患として緑内障と血友病がありましたが、現在は安定したブリーディングが行われているため少なくなっているようです。

マンチェスターテリアの注意する病気①
~水晶体脱臼~

水晶体脱臼とは先天的な原因で、眼球のレンズに相当する「水晶体」が本来の位置からずれてしまう病気のことです。最悪の場合には失明に至ってしまう可能性もあります。
瞳孔の一部の水晶体が欠けていたり水晶体が小刻みに揺れるなど肉眼で確認することもできますが、しきりに目を気にする仕草を見せることもあります。
軽症であれば点眼治療を行いますが、重症になると手術が必要となり場合によっては水晶体を摘出することもあります。
予防することができない病気なので、異常を感じたらすぐに動物病院に診察を受けるようにしましょう。

マンチェスターテリアの注意する病気②
~骨折~

マンチェスターテリアの手足は長く細いため、筋肉や骨が成長段階にあるうちに激しい運動をすると骨折してしまうことがあります。
犬が骨折している時の症状には、痛み・腫れ・熱を持つ・内出血・変形などが見られ、骨折部位によってそれぞれの症状が伴います。
それらの症状が見られたら、添え木などの応急処置を行うかすぐに動物病院で診てもらいましょう。
激しい運動や高いジャンプなどは避け予防していきましょう。

マンチェスターテリアの注意する病気③
~椎間板ヘルニア~

激しい運動や肥満によって、姿勢や動きを支える椎間板への負担となり損傷して起こる病気です。
椎間板ヘルニアになると、神経麻痺となり足を引きずるといった症状から重症になると自力で立ち上がれなくなることや半身不随などになります。
軽症であれば、投薬治療と安静にすることで症状が改善されることがありますが、症状が重い場合には、手術が必要となり手術後には長期的なリハビリ治療が必要となります。
肥満になることで椎間板への負担がかかりやすくなるため肥満を予防すること、また滑りやすいフローリングに絨毯を敷いたり滑り止めマットを使う、段差にはスロープを取り付けるなどして予防していきましょう。

マンチェスターテリアの子犬を迎えるには

マンチェスターテリアを飼いたいと思っても、国内のジャパンケネルクラブの登録数に載っていないほどの希少犬種のため、残念ながらマンチェスターテリアを探すのは簡単なことではありません。
国内でのブリーダーを探すことも難しいため、輸入することを検討しなければなりません。
個人輸入をするには複雑な手続きが必要となり、費用も高額となるでしょう。
事前に手続きの流れや費用などについて下調べしておきましょう。
また、ペットショップなどで代行輸入をしていることもあるため、相談してみても良いでしょう。