【動物看護士が解説】犬の子宮蓄膿症とは?原因から治療法。飼い主さんができる予防法について

これらのどちらにも共通する症状を挙げていきます。

  • 陰部からおりもののような分泌物が多くなる
  • 陰部から膿が出てくる
  • 陰部から出血している
  • 陰部をよく舐めたり、気にしたりする
  • 多飲多尿
  • 陰部の腫れ
  • 膿のにおいが気になる
  • 発熱
  • 脱水
  • お腹が張ってくる
  • 嘔吐・下痢
  • 食欲・元気喪失

犬の子宮蓄膿症の原因

通常、犬の膣粘膜のpHは酸性よりで子宮内への菌の侵入というのは生じにくい構造となっています。しかし、このpHのバランスが崩れてしまうことによって、外部からの菌の侵入を許してしまい、子宮内への細菌感染が起こります。

このバランスが崩れてしまう原因としては、発情期に分泌されるホルモンの影響が大きいです。発情が繰り返されることによって、発情中の子宮内は細菌感染に対する防衛本能が弱くなります。この時期に外陰部からの細菌感染が起こると、子宮内に細菌が侵入して増殖し、膿が貯まってしまうのです。

発情期に、陰部よく気にして舐めていたり、散歩中に細菌感染をおこしたり、不潔な生活環境であったり、交配時の衛生的なことからも起こりうる可能性があります。しかし、子宮蓄膿症はいつ、どうのようにして発症したのかというようなはっきりした原因は特定できません。

犬の子宮蓄膿症の治療とは?

子宮蓄膿症になってしまった場合の治療は、内科治療と外科治療の2つの方法がありますが、根本的に完治をしようとすれば外科治療になります。子宮蓄膿症の場合の治療は、どちらの治療法を選んだとしてもリスクは伴います。