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イングリッシュスプリンガースパニエルの基本情報
イングリッシュスプリンガースパニエルはイギリス出身の鳥猟犬になります。
中型犬ですが、堂々と優雅に自信満々に歩く姿は、とても美しいのが特徴です。
数多くいる猟犬種の中でも、機敏さはどの犬にも負けません。
垂れ耳の被毛がウェービーなところがチャームポイントです。
イングリッシュスプリンガースパニエルの歴史
鳥猟犬として活躍したイングリッシュスプリンガースパニエル
⚪︎⚪︎スパニエルという犬種はたくさんいますが、特にその中でもイングリッシュスプリンガースパニエルは、古い歴史を持ちます。
始まりは14世紀、スペインからイギリスに渡った頃からになります。
イングリッシュスプリンガースパニエルは鳥猟が大変上手でした。
機敏で走るのも早く、隠れている鳥を飛び立たせ、人間が撃ち落とした鳥を回収するのも完璧でした。
また、スパニエル種の中では体が大きかったため、鷹のような大きな鳥もひるむことなく、追い込むことができたのです。
イングリッシュスプリンガースパニエルが犬種として公認されたのは1901年
イングリッシュスプリンガースパニエルの歴史はかなり長いのですが、犬種として公認されたのは1901年になってからなのです。
一時期は、ウェルシュスプリンガースパニエルと呼ばれることもありましたが、1903年、イギリスのケンネルクラブは正式に、イングリッシュスプリンガースパニエルと付けました。
イングリッシュスプリンガースパニエルの特徴
- 大きさ:中型犬
- 体重:オス:20.0〜25.0kg メス:18.0〜23.0kg
- 体高:オス:48.0〜53.0cm メス:44.0〜50.0cm
- 被毛の種類:ダブルコート
- 被毛の長さ:長毛種
- 被毛の色:ブラック&ホワイト、オレンジ&ホワイト、レッド&ホワイト、レバー&ホワイト、レモン&ホワイト、トライカラー
イングリッシュスプリンガースパニエルの身体的特徴
イングリッシュスプリンガースパニエルの身体はとても引き締まっていて、筋肉質な体を持っています。
中型犬ですが、小型犬に負けない機敏な動きができるのが特徴で、スパニエル種の中では1番脚が長いとも言われます。
また、イングリッシュスプリンガースパニエルのしっぽは短いのが特徴で、かつては狩をするため、断尾されていましたが、現在ではその必要もない家庭犬になる場合が多く、愛護の意味からも断尾はしないようになりました。
イングリッシュスプリンガースパニエルの性格と気質
イングリッシュスプリンガースパニエルの集中力と忍耐力はゴールドメダル級
イングリッシュスプリンガースパニエルは長年、猟犬として生きてきた経験は今も引き継がれ、飼い主さんの指示をきちんと聞こうという集中力と、指示があるまで待てるという忍耐力は、こちらがびっくりするほど優れています。
飼い主さんが適切にしつけトレーニングをすれば、アイコンタクトだけで、指示を待てるような優秀犬にもなります。
また、集中力があるということは、教えたことを学習することが早いということでもあり、しつけも入りやすい犬種です。
イングリッシュスプリンガースパニエルは何でも興味津々
イングリッシュスプリンガースパニエルは、何にでも興味を示します。
好奇心旺盛なので、一瞬でも「何だろう」と思うものを見つけると、匂いを嗅いだり、触ったりしたくて我慢できなくなります。
そのため、室内では特に、いたずらされたくないものは、イングリッシュスプリンガースパニエルの目につくようなところに置かないようにするなど、安全対策が必要です。
イングリッシュスプリンガースパニエルは他の犬と仲良くできない?!
イングリッシュスプリンガースパニエルは警戒心がとても強いので、初めて会う人や、他の犬とすんなり仲良くできるかというと、そうでもない場合が多そうです。
育つ環境や同じ犬種でも個体によって、性格は様々ですが、そういう性格を持っているということは、気に留めておく必要があります。
イングリッシュスプリンガースパニエルのオスとメスで性格は違うの?
イングリッシュスプリンガースパニエルは個々が持って生まれた性格と、どんな環境でどのように育ったかで性格が決まることが多く、オスとメスでの違いはさほどないとされています。
ただどちらかというと、オスは年齢に関わらずいつまでも無邪気な仕草を見せることが多く、ストレートに愛情表現をし甘えてきます。
一方メスのイングリッシュスプリンガースパニエルは、成犬になるにつれ、落ち着きを見せるようになり、その場その場で空気を読んだ動きをします。
そのため、メスの方が飼いやすいなどと言われ人気がありますが、あどけなく行動するオスがいいという根強いファンもたくさんいます。
イングリッシュスプリンガースパニエルの飼い方
イングリッシュスプリンガースパニエルは、室内飼いをおすすめします。
とても賢く、きちんと飼い始めにしつけることで、すんなりと人との生活ルールを覚えますので、家族と犬がコミュニケーションを取るためにも、室内で飼うことがベストです。
イングリッシュスプリンガースパニエルのしつけ
イングリッシュスプリンガースパニエルは噛み癖に注意!!
イングリッシュスプリンガースパニエルは噛み癖がある犬が多いです。
それは当然、子犬の頃からのしつけで噛まないようにしつけることが重要になります。
もともと、噛むことが他の犬種より多いので、子犬の頃は甘噛みでかわいいと思っていても、その時点で直さないと、いずれ本噛みになってしまいます。
そしてもう1つ。
イングリッシュスプリンガースパニエルが噛む原因として、「スプリンガー・レイジ・シンドローム」という、先天性の脳の病気で、感情のコントロールができず、攻撃的になってしまう場合があります。
イングリッシュスプリンガースパニエルのトイレトレーニング
イングリッシュスプリンガースパニエルのトイレトレーニングは、家に連れてきた、その日から始めます。
基本は、きちんとできたら褒める。
失敗したら無視です。
成功を繰り返すことで、犬自身の自信につながり、褒められようとすることで、学習スピードも格段に早くなります。
飼い主さんがするのは、成功させるために、トイレシートをトイレトレー以外にも多く広げ、どこでしても成功になるようにするなどです。
長期間のトイレトレーニングは、その分失敗も多くなり、犬自身のモチベーションも上がらず、どこで排泄してもOKと勘違いを始めてしまうので、トイレを覚えるまでは、飼い主さんがつきっきりで教えるくらいの気持ちで、短期で教えるのが成功のポイントです。
イングリッシュスプリンガースパニエルに必要なしつけ3つ
イングリッシュスプリンガースパニエルはご紹介してきたように、何をやらせても完璧にこなすことができるスーパードッグになります。
ただしそれは、ちゃんとしたしつけをした上での話になります。
中途半端なしつけ方をしてしまうと、スーパー問題犬となってしまうので、注意が必要です。
イングリッシュスプリンガースパニエルを問題犬にしないために、最低限必要なしつけは何なのかをご紹介いたします。
1.「おすわり」「伏せ」「待て」を完璧に
比較的覚えやすく、余裕でしょ?と思われがちなしつけが「おすわり」「伏せ」「待て」ではないでしょうか。
ただこれらのコマンドは、簡単に見えて実は奥が深いんです。
ただできればいいということではありません。
どんなにイングリッシュスプリンガースパニエルが興奮していたり、パニクっていたり、飼い主さんに集中しにくい環境でも、言うことを聞けるようにするというところまで、完璧にしつける必要があります。
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