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ノーリッチテリアの基本情報
ノーリッチテリアはイギリス・イングランドが原産の犬種です。
テリア種の中では最も体の小さな犬種で、ネズミ捕りを得意とする猟犬として人気を集めていました。
日本では、JKC(ジャパンケネルクラブ)で毎年30~50頭前後の登録しかありませんが、愛好家たちから根強い人気を獲得しています。
ノーリッチテリアの歴史
ノーリッチテリアの歴史
~ルーツ~
ノーリッチテリアの原産国イギリスでは、作物を荒らすネズミを仕留めるテリア種を大切にしていましたが、1880年代に現れたテリア種が後に「ノーリッチテリア」と呼ばれるようになります。
当時ケンブリッジ大学の学生寮で、ネズミ捕りを目的に短足のテリア種を飼うことが流行していました。
そのことから、ケンブリッジ大学の通りの名前「トランピントン・ストリート」が由来して、この犬たちは「トランピントン・テリア」と呼ばれていました。
このトランピントン・テリアの祖先犬は、ダンディ・ディモントンテリアやケアーン・テリアなどのキツネやネズミ、アナグマなどの捕獲を得意とする猟犬でした。
1900年頃になると、「ラグズ」という名前のトランピントン・テリアが、ノーフォーク州・ノーリッチ市の近くに持ち込まれました。
この地域は農業地帯であったため、ネズミを狩るラグズの仕事ぶりが評判となり、ラグズは多くの子孫を作り出すこととなりました。
そうして現在のノーリッチテリアの基盤を築くことになりました。
ノーリッチテリアの歴史
~ノーフォークテリアとの関係~
20世紀初めごろになると、ラグズの子孫がアメリカに渡ります。
この犬は、アメリカで大変社交的に振舞い「社交的で愛想のよい犬」というイメージが定着することになりました。
フォックスハウンドの群れと一緒にキツネ狩りに参加してアメリカでも猟犬として活躍していました。
そして、1932年になると、原産国イギリスで「ノーリッチテリア」として最初に登録され、1936年になるとアメリカでも正式に登録されることになりました。
しかし、立ち耳のはずのノーリッチテリアの中に、垂れ耳の系統が存在していることが分かります。
そのため、1979年に耳の垂れたタイプを「ノーフォーク・テリア」という犬種で登録することになり、2つの犬種に分かれました。
ノーリッチテリアの特徴
- 体重5kg前後の小型犬
- ずんぐりむっくり体型
- 狩猟では断尾されることが一般的だった
- 毛色は赤系が中心
ノーリッチテリアの特徴
~大きさや身体的特徴~
ノーリッチテリアは、体高24~26cm体重5~6kgの小型犬です。
野性味を残した素朴な印象を受けますが、体高より体長が少し長くがっしりとした体格を持っています。
小型犬ながらも狩りの際には、すばやく逃げる獲物を機敏に追いかけ、大きく鋭い歯でしとめることのできる力強く粘り強い犬種です。
短めの足と三角の立ち耳が特徴的です。
猟犬として活躍していた頃は断尾されることが一般的でしたが、現在では動物愛護の観点から断尾は行われないことが多く、本来の長くも短くもない尻尾を持っています。
ノーリッチテリアの特徴
~毛質や毛色~
ノーリッチテリアの被毛は、針金のように硬くて真っすぐな粗毛(中くらいの長さ)の上毛と、柔らかい下毛の二重構造からなるダブルコートの犬種です。
毛量が豊富に生えている印象を持ちますが、意外にもそれほど多くないので冬の寒さは苦手です。
毛色には、レッド、ウィートン、ブラック&タン、グリズルなどがあります。
子犬のころには暗めの色をしていますが徐々に明るくなるので、子犬期の毛色で判断しない方が良いでしょう。
ノーリッチテリアの性格・気質
- とにかく活発で遊びが大好き
- 人懐こくフレンドリー
- テリアらしい警戒心・独立心の強さも持つ
- 賢いが頑固な面がしつけに影響することも
ノーリッチテリアの性格・気質
~テリア種の中では飼いやすい犬~
ノーリッチテリアは、テリア種らしく明るく遊びが大好きな活発な犬種です。
元気に走り回ったり、穴掘りをしたり、おもちゃに夢中になったり落ち着きない印象を持つこともあるかもしれません。
飼い主に対しては愛情深く、家族以外の人にも社交的に接することができるフレンドリーな性格を持っています。
この点は、他のテリア種と異なる特徴を持ちます。
独占欲の強さから状況や相手を選ぶことはありますが、それでも他のテリア種のようなケンカっ早さや、すぐ興奮しやすくなるようなことも少ないです。
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