犬の保護活動とは?
日本の殺処分の実態
飼い主に捨てられた・迷子になったなど様々な事情から保健所や動物保護センターで保護された犬たちは、3日~数週間の定められた保護期間内に元の飼い主あるいは新しい飼い主が現れなかった場合、殺処分されてしまうことになります。
現在日本では、「殺処分0」を目標に掲げて、各自治体でもあらゆる活動を行ってはいるものの、平成28年度の犬猫の殺処分数は5万5998匹、その内犬が1万424匹、猫が4万5574匹という数の犬猫が殺処分されています。
あまりにも数字が大きく、実感が沸かない人もいらっしゃるかもしれません。
それでも、ぜひ愛犬や家族の犬、友人の犬、近所の犬を想像しながら1万424匹という犬の数字について考えてみてください。
年々、犬猫の殺処分数は減少してきつつありますが、「殺処分0」に至るまでには、まだまだ課題が多いのが現状です。
保護される犬たちの背景
保護される犬たちには様々な事情を抱えた犬たちがいます。
- 引っ越しに伴い犬が飼えなくなった
- 病気や高齢によって介護できなくなった
- ブリーダー崩壊によるレスキュー
- 迷子になっても飼い主が見つからない など
これらの事情の中には本当にやむを得ない事情があることもありますが、飼い主の身勝手や無責任な行動によるものがほとんどです。
中には、「避妊手術をしておらず勝手に子犬を生んでしまった」「新しい子犬を迎えたから」「病気になって世話が面倒」など残酷な理由で捨てられていることもあります。
可愛いから飼いたいなどの安易な考えや、犬を飼うという責任の重さを考えずに犬を飼い始める人が絶えないことから、幸せになるはずの犬猫が不幸になっているのです。
犬の保護活動とは?
「殺処分0(ゼロ)」に向けて活動しているのは、自治体だけではありません。
殺処分の現状を少しでも変えたい、人間の勝手で捨てられてしまった犬猫を救いたいという願いから、全国では様々なボランティア団体が尊い命を救おうと日々活動しています。
ボランティア団体には、特定非営利活動法人(NPO法人)のように保護シェルターを保有しているような大きな保護団体から、個人が立ち上げた一般団体まであり、全国各地でそれぞれの団体が行き場のない犬猫の保護と救済に尽力されています。
コメントを残す