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おおらかで優しい性格から優しい巨人、犬の中のアポロン神などといった異名を持っています。
平均寿命は6~8歳であり、5歳が平均寿命とも言われるほどに短命な犬種です。
短命な要因ははっきりとしておらず、他の大型犬に比べても体の大きいグレート・デーンはその大きさに対して臓器が小さいことにあるのではないかと言われています。
また骨肉腫などの命に係わる病気にかかりやすいことも要因に一つのようです。
最高齢の犬(ギネス記録)
現在ギネス記録に登録されている最高齢の犬は、オーストラリアン・キャトル・ドッグのブルーイーという犬です。
オーストラリアン・キャトル・ドッグは日本ではブリーダーが少なくあまり馴染みのない犬種ですが、オーストラリアの牧牛犬の一種であり、現地ではポピュラーな犬種のようです。
ブルーイーはこの犬種の平均寿命が12~14歳のところ、29歳5か月もの期間を生きました。
現在から100年ほど前のことなので、現代であれば医療も発達し延命治療などの技術も上がっていることから、もしかしたらもっと長生きだったのかもしれません。
ギネス記録には公認とされていませんが、おそらく最も長寿だと言われている犬がいます。
オーストラリアン・ケルピーのマギーです。
マギーには出生記録が残っていなかったためギネス記録に登録はされませんでしたが、飼い主の方によると30歳とのことです。
残念ながらマギーは2016年の4月17日に天国へと旅立ってしまいました。
ちなみにマギーの年齢を人間の年齢に換算すると、164歳にもなると言われています。
愛犬を長生きさせたいなら、これだけはやめよう!
どんなに頑張っても愛犬の寿命を何倍にも延ばしてやることはできません。
それでもできるだけ長く一緒にいたいと思うのはすべての飼い主の願いです。
そのためにも愛犬の寿命を縮めてしまうようなことは絶対に避けたいものですね。
少しくらいなら、このくらいなら大丈夫かも、と愛犬についやってしまう飼い主のダメな行為をいくつか上げてみました。
①犬に害のある食べ物を与える
人がご飯やおやつを食べていると、愛犬が側にきて欲しそうな顔で見つめてくることがありますね。
じっと口元を見られていると、ついひと口あげたくなりますが、人の食べているものをあげるのは禁物です。
犬にとって人の食べ物は味が濃く塩分や糖分が多いので、食べ過ぎると腎臓や心臓などに負担がかかります。
また、マタネギやチョコレート、ナッツやぶどうなどは犬が食べると中毒をおこし、重症になると死に至ることがあります。
②適量以上にフードやおやつを与えてしまう
犬が野生であったときは、常に餌にありつけるわけではないので飢餓にならないために、獲物を捕えたときは全てを食べ尽くしお腹に貯め込むという習性がありました。
飢えることのない飼い犬になった今でもその習性が残っているため、フードやおやつなどを無制限に与えるといくらでも食べます。
フードやおやつを欲しがるままに与え過ぎると肥満になります。
犬の肥満は関節や筋肉に負担がかかり、人間と同様に生活習慣病の原因にもなります。
愛犬の適正体重をキープするためには、体重に合ったフード量を与えましょう。
おやつは一日分のフードから取り分けて与えるか、市販のおやつなどを与えるときは、おやつの分だけフードの量を減らすようにします。
③散歩や運動をさせない
最近では愛玩犬として小型犬を室内で飼うことが主流になっています。
小型犬なので散歩をしなくても、室内で遊ぶだけでいいと思われるかもしれませんが、小型犬であっても適度な運動は必要です。
特に散歩は他犬と出会ったり外界に触れることでストレスの解消になりメンタル面を安定させます。
また、外で走ったり歩いたりすることで心肺機能や筋肉が強くなり、外界から刺激を受けることで認知症予防にもなり長寿に繋がります。
④犬の側でタバコを吸う
近年は喫煙に対する規制が厳しくなり、殆どのオフィスや店舗などが禁煙になっています。
タバコを吸う人よりも、まわりの人がその煙を吸ってしまう副流煙の方が有害だといわれています。
タバコを吸う飼い主の場合には、人より愛犬の方が近くに寄り添っていることが多く、多量の副流煙を吸い込む可能性があります。
特にフレンチブルドックやパクのような短頭種は鼻腔が短いため副流煙が肺に入りやすく、ガンを発症しやすいといわれています。
タバコを吸う人は家族同様、愛犬の側でも吸わないように注意しましょう。
犬の健康寿命とは?
犬が生まれて死ぬまでの寿命の長さを、犬種別あるいは体型別に算出したものを平均寿命といいます。
平均寿命には寝たきりなったり介助が必要になった期間も含まれています。
一方健康寿命とは、愛犬が人の介助を受けることなく自力で生活ができる期間のことです。
愛犬の健康寿命が長いほど飼い主とのクオリティの高い生活を長く楽しむことができます。
愛犬の健康寿命を延ばしてやるためにはどのようなヘルスケアをすればいいのでしょうか。
①ワクチン接種と定期健康診断
フィラリアを始め犬が罹る伝染病はいくつもありますが、定期的なワクチン接種や投薬で予防することができます。
また、ある程度の年齢になったら定期健康診断を受けさせましょう。
隠れた病気も早期発見、早期治療することで健康寿命を大きく延ばすことができます。
②健康な歯を保つ
人間と同様に老齢になっても健康な歯を保つことは健康寿命を延ばすためにはとても重要です。
歯槽膿漏が進むと歯が抜けたり、酷くなると顎にまで炎症が広がり、顎の骨が溶けてしまうこともあります。
仔犬の頃からマズルを触ることに慣れさせて、毎日の歯磨きを習慣付けるようにしましょう。
③ストレスを解消させる
犬にはストレスがないと思われがちですがそんなことはありません。
犬は食住動の全てを飼い主に委ねており、自分の意思で自由に行動することができません。
そのためのストレスは人間より大きいかもしれません。
飼い主とのコミュニケーション不足や運動不足などはストレスの大きな原因となります。
愛犬が落ち着いて眠ることのできる寝床や、安心して過ごせる場所を確保してあげましょう。
ストレスのない毎日が愛犬の健康寿命を延ばしてくれます。
④肥満防止
犬の肥満は平均寿命は元より健康寿命を縮める最大の原因になります。
犬の肥満は脚腰に負担がかかりヘルニアや関節症を引き起こします。
また心臓などの循環器や肺などの呼吸器にも影響し、さまざまな疾病に繋がります。
肥満の原因は運動不足やおやつの与え過ぎなどによるカロリーオーバーです。
仔犬の頃からの適度な運動とカロリーコントロールで適正体重を保ちましょう。
⑤確かな知識と適切なコミュニケーション
愛犬の病気や怪我は飼い主の知識不足や不注意によることが多々あります。
愛犬の健康管理は飼い主の役目です。
常に犬に対する知識を深め、触れ合う時間を多く持つことで、愛犬の小さな異変にも早期に気づくことができます。
何よりも飼い主と楽しい毎日を過ごせることが、愛犬が健康でいられる一番の秘訣でしょう。
この記事のまとめ
・体型別平均寿命:小型犬13歳〜15歳・中型犬11歳〜13歳・大型犬9歳〜11歳
・最も平均寿命が長い犬種:ミニチュアダックスフンド 平均寿命は15歳〜17歳 最長年齢22歳
・最も平均寿命が短い犬種:グレート・デーン 平均寿命は6歳〜8歳 多くが死亡年齢5歳とも言われているほど短命な犬種
・犬の寿命を縮める危険な行為とは:タマネギやチョコレートなど害のある食べ物を与える、おやつやフードの与える過ぎ、散歩や運動をさせない、犬の側でタバコを吸う、など。
・犬の健康寿命を延ばすには:ワクチン接種や定期検診、肥満防止対策、ストレスの解消、健康な歯の維持、適度な運動と親密なコミュニケーション
最後に…
昔に比べて現在の犬の寿命は大幅に伸びています。
30年前の犬の平均寿命は7.5歳でした。
現在の犬の平均寿命は14歳ですから、この30年の間に2倍も長生きできるようになったということです。
犬の長寿化には、室内飼いの増加、ドックフードなどの食生活の向上、ワクチンなどの予防接種の普及や動物医療の進歩が大きな要因となっています。
現在の日本でも犬の長寿化に伴い犬の高齢化が進んでおり、7歳以上の犬が全体の50%以上だといわれています。
犬の高齢化と共に飼い主も高齢化しており、人と犬の老老介護というケースも少なくありません。
昼夜を問わない老犬の介護は想像以上に大変なものであり、精神的にも体力的にも健康でなければ長く続けることは不可能です。
共に長く暮らした老犬を残して高齢の飼い主のほうが先に亡くなり、行き場を無くした老犬は保健所へ・・という悲劇は何としても避けなければなりません。
最近では様々な理由から飼えなくなった老犬のための「老犬ホーム」や、生前に自分の死後にペットの飼育費と共に新しい飼育者へ託すことができる「ペット信託」というサービスも生まれてきています。
愛犬がたとえ寝たきりの老犬になったとしても、もその命を最後までまるごと引き受ける責任と覚悟のある飼い主でありたいものですね。
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