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暑さにはとても弱いので室内外ともに熱中症などには注意する必要があります。
また、短頭種に多い気管が扁平に変形する気管虚脱も多くみられます。
マルチーズの平均寿命
マルチーズの原産国はイタリアのマルタ共和国のマルタ島です。
マルチーズは交配によって小さくなったのではなく、最初から体型の小さい犬であったため世界で一番古い愛玩犬だといわれています。
マルチーズの平均寿命は12歳~15歳です。
小さくてか弱いイメージの強いマルチーズですが、外見に似合わず活発で明るい性格と神経質で気の強い性格を持ち合わせており、自分より大きな犬にも果敢に向かっていったりします。
マルチーズは昔から愛玩犬として大切にされ、いつも人の傍で暮らしてきた犬種です。
そのため一人にさせられることは大きなストレスになります。
留守番が苦手なので、仔犬のころから少しずつひとりの時間に慣れさせるようにしましょう。
犬の遺伝病ではマルチーズのように全身が白い犬種は目や網膜の異常や聴覚に障害が出やすいといわれています。
マルチーズのような小型犬は消化器官も小さいので、食欲が落ちるとすぐにエネルギー不足になります。
栄養が偏らないように小型犬に適したドックフードを選びましょう。
中型犬
柴犬の平均寿命
柴犬は日本犬の中で最も小型であり、その忠誠心の高さと賢さから人気のある犬種です。
平均寿命は12~13歳です。
柴犬は忠誠心が強くクールな印象が強いですが、とても愛嬌のある犬種です。
日本犬の中で最も小型であり、賢く聡明で我慢強い性格をしています。
柴犬に多い病気として白内障や角膜炎などの目の病気、股関節形成不全などの骨の疾患、僧帽弁閉鎖不全症などの循環器の病気などが挙げられます。
僧帽弁閉鎖不全症は特に老齢期に多く見られる病気です。
呼吸困難などの症状も現れるため、早期の発見が大切になります。
シェットランド・シープドッグの平均寿命
シェットランド・シープドッグはオーストラリアで活躍している牧羊犬です。
平均寿命は12~13歳です。
シェルティとの略称で親しまれており、とても活発で辛抱強い性格をしています。
シェットランド・シープドッグに多く見られる病気としてコリーアイ症候群といわれるコリー特有の目の病気、特発性てんかんなどの脳の病気、日光性皮膚炎などの皮膚疾患などが挙げられます。
またシェットランド・シープドッグは太りやすいと言われています。
肥満には十分に注意しましょう。
コーギーの平均寿命
原産国はイギリスで、牧羊犬として活躍していましたが、王室の皇族に格式の高い犬として認められたという歴史をもつ犬種です。
平均寿命は12歳~14歳です。
コーギーは食欲旺盛なので肥満になりやすく、適正なカロリーコントロールが必要です。
短足胴長のため肥満などで足腰に負担がかかると、椎間板ヘルニアや股関節形成不全などをおこします。
運動能力の高い活発な犬種なので適度な運動量が必要です。
毎日の朝夕2回30分の散歩に加えて、定期的にドックランなどでおもいきり走らせてあげましょう。
大型犬
ゴールデン・レトリバーの平均寿命
ゴールデン・レトリバーは盲導犬や警察犬としても活躍する使役犬です。
平均寿命は10~12歳です。
ゴールデン・レトリバーはとてもおおらかで優しく、友好的な性格をしています。
元々はカモなどの水鳥を狩猟する際に利用されていた狩猟犬であり、とても泳ぎが得意な犬種です。
ゴールデン・レトリバーに多く見られる病気として骨肉腫や悪性リンパ腫などの腫瘍性疾患、甲状腺機能低下症などの甲状腺の病気などが挙げられます。
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンが十分に分泌されず、脱毛や心拍数、血圧の低下など様々な症状が現れます。
回復は難しく、生涯にわたって投薬を続けなければならない病気です。
そのため長生きをさせてあげるためにもしっかりとしたケアを行う必要があります。
ジャーマン・シェパード・ドッグの平均寿命
ジャーマン・シェパード・ドッグはゴールデン・レトリバー同様、警察犬だけでなく災害救助犬などとしても活躍している使役犬です。
平均寿命は9~12歳です。
主に訓練タイプとショータイプの二つのタイプに分けられ高い状況判断能力と冷静沈着な性格から、非常に番犬向きの犬種といえます。
シェパードに多く見られる病気として全身性膿皮症などの皮膚の病気、肛門周囲瘻胃や拡張胃捻転症候群などの消化器系の病気などが挙げられます。
拡張胃捻転症候群は大型犬によくみられる病気であり胃の中にガスや液体が溜まって膨らみ、やがて捻じれてしまうという病気です。
シェパードは急激に腹部が膨らんでいくので、症状がみられたらすぐに病院に連れていきましょう。
最悪の場合死に至ることもあります。
ドーベルマンの平均寿命
原産国はドイツで、引き締まった肢体と高い運動能力を持ち、防衛本能が高く警護犬や警察犬としても優れた能力を持っています。
ドーベルマンの平均寿命は10歳~13歳です。
ドーベルマンの体格の平均値はオス70cm~72cm、体重40kg~45kg、メス60cm~68cm、体重30kg~35kgで、これ以上に増えると足腰に負担がかかります。
ドーベルマンが罹りやすい病気に胃捻転があります。
胃の内部がガスで一杯になり胃の一部が捻れる病気です。
他の臓器も一緒に巻き込んで捻れるため、捻れた臓器の細胞が壊死してしまいます。
胃捻転は発症後数時間で死に至ることもあるので、お腹が張っている・吐き気はあるが吐けない・呼吸が荒いなどの症状があればすぐに病院へ搬送する必要があります。
ドーベルマンは寒さに弱い犬種なので、室外では飼えません。
冬季は室内でもエアコンで暖房するなどの温度管理が必要になります。
特に寿命の長い犬種や短い犬種
最も平均寿命の長い犬種
ミニチュア・ダックスフンド
ミニチュア・ダックスフンドといえば、短い足と長い胴体が特徴的な犬種です。
元々はドイツでアナグマを狩るために利用されていた狩猟犬であり、土に掘られた巣穴の中に入るためにこのような体型をしています。
平均寿命は15~17歳と長いですが、世界での最高齢は22歳とそこまで長生きではありません。
しかしより長い時を犬と共に過ごしたいという方には、平均寿命から見てもお勧めの犬種です。
ミニチュア・ダックスフンドで最も多い病気は椎間板ヘルニアです。
生まれつき椎間板組織が弱く、さらに胴の長さから骨に負担がかかりやすいため注意が必要です。
最も平均寿命の短い犬種
グレート・デーン
グレート・デーンは超大型犬に分類されるドイツ原産の犬種です。
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