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できるだけ子犬のころから体のお手入れは自分でできるようにしておきましょう。
歯磨き・爪切り・肛門腺絞り・耳掃除など、体に触られることに子犬の頃から慣れさせておきましょう。
アメリカンピットブルテリアの注意する病気
アメリカンピットブルテリアの平均寿命は12~14歳と言われています。
ただし、この寿命には個体差があり生まれ持った体質や飼育環境にも左右されます。
さらに病気の早期発見・早期治療によっても変わってくるでしょう。
アメリカンピットブルテリアは、我慢強い性格で痛みにも強いため、病気の発見が遅れることが多いと言われる犬種です。
長生きしてもらうためには、日ごろから健康状態によく注意してあげなければなりません。
注意する病気① 「皮膚疾患」
アメリカンピットブルテリアは皮膚が薄いため、皮膚疾患にかかりやすい犬種です。
中でもノミやダニなどによる「アレルギー性皮膚炎」が多いと言われています。
日頃からノミダニ対策の予防から、皮膚の健康状態に注意しておきましょう。
皮膚疾患になると、強い痒みから舐めたり噛んだりして、患部の脱毛や化膿してしまうこともあります。
皮膚疾患になったら動物病院で受診して治療を行いましょう。
注意する病気② 「先天性難聴」
通常、犬の聴覚は人の3~4倍とも言われています。
しかし、アメリカンピットブルテリアは闘犬として闇市場で無理な繁殖をされていた歴史も持っています。
そのため、先天的に聴覚障害を持っていることがまれにあります。
子犬を選ぶ際には音に反応するか確認しておくようにしましょう。
アメリカンピットブルテリアのミックス犬
ミックス犬①『ピットブル×ダルメシアン』
アニメ「101匹わんちゃん」で一躍有名となった「ダルメシアン」とのミックス犬です。
どちらに似るかによっても異なる印象となりますが、ピットブルのがっちり体型にダルメシアンの特徴であるブチが全身、あるいは部分的に引き継がれることが多いようです。
ミックス犬②『ピットブル×ボストンテリア』
ぶさかわ犬としても人気ある「ボストンテリア」とのミックス犬です。
しわ顔で共通した犬種同士ですが、ボストンテリアの血が入ることで立ち耳を持ったピットブルといった雰囲気の子が多いように感じます。
ミックス犬③『ピットブル×ブラドールレトリバー』
ペットとしても使役犬としても人気の高い「ラブラドールレトリバー」とのミックス犬です。
怖そうな印象を持つピットブルに、ラブラドールレトリバーの愛らしさが混じった魅力的なミックス犬です。
アメリカンピットブルテリアを飼うのに向いている飼い主は?
飼育難易度が高いとも言われる犬種のため、犬の飼育をしたことがない初心者にはおすすめできない犬種です。
愛情をかけながら育てることができ、アメリカンピットブルテリアのリーダーとなって正しく導いてあげられるスキルを持った人に向いています。
そのためには、アメリカンピットブルテリアの特徴と性格を理解しておかなければなりません。
さらにピットブルに対する周囲の印象にも考慮し、近所や近隣住人の人への安全への配慮も行えることが必要です。
マンションでも飼育できる?
アメリカンピットブルテリアはマンションで飼育することは難しいでしょう。
1番の理由はアメリカンピットブルテリアに対する住人のイメージです。
管理人や住人の許可を得れば飼えないこともないかもしれませんが、まず無いに等しいかもしれません。
もう一つの理由としてマンションでは運動不足になることが懸念されます。
アメリカンピットブルテリアにとって運動不足は大きなストレスとなり、性格をも変えてしまう問題です。
そういった点からもマンションでの飼育はおすすめできません。
一人暮らしでも飼育できる?
アメリカンピットブルテリアは、見た目に似合わず甘えん坊で寂しがり屋な性格の持ち主です。
さらに運動量も多いため、アメリカンピットブルテリアにとって十分な散歩やコミュニケーションにかける時間を考えると、留守がちな一人暮らしの飼育には向いていないでしょう。
小さな子どもや高齢者がいる家庭でも飼育できる?
危険犬種と言われるアメリカンピットブルテリアではありますが、本来はむやみに人を襲うこともなく子ども相手に遊ぶこともできるとても賢く愛情深い犬種です。
正しい飼い主の元であれば、「リーダーの子ども」としっかり認識することができるので、小さな子どもさんがいらっしゃる家庭でも飼育することは可能です。
それは高齢者に対しても言えることですが、単独で高齢者が飼育する分には、運動量やアメリカンピットブルテリアにかける必要のある労力を考えると向いていないでしょう。
アメリカンピットブルテリアを迎えるために必要な心構え
アメリカンピットブルテリアの日本での飼育数は多くはありませんが、里親募集に出されている割合が多い犬種と言えます。
アメリカの保健所では、保護されている犬のほとんどがアメリカンピットブルテリアという現状でもあります。
中には複雑な事情で手放さざるを得ない状況になった場合もあるでしょうが、安易な気持ちで飼い始めたことが原因となっているケースが少なくありません。
本来は愛情深く従順な愛らしい面も持っている犬種です。
その良い面を引き出せるのは飼い主次第なのです。
「かっこいい」などの安易な気持ちから飼い始めるべきではないということをしっかり理解しておきましょう。
そして、アメリカンピットブルテリアの運動量や飼育費、トレーニングなど、多くの時間と労力、費用が必要になる犬種であるという事を十分に理解して迎え入れなければなりません。
「アメリカンピットブルテリアは危険犬種」と言われることがないよう、愛情深く最後の時まで責任を持って育てていく覚悟を持って迎え入れるようにしましょう。
この記事のまとめ
- 大きめの中型犬
- 性格:本来は愛情深く甘えん坊。強い闘争心を持つ。
- 被毛:艶のある短毛
- 毛色:「ブラック」「フォーン」「ブリンドル」「レッド」「ホワイト」「ブルー」など
- 気を付けたいしつけ:服従訓練をしっかりと。プロのサポートを得ることも考慮に
- 注意したい病気:「皮膚疾患」「先天性難聴」など
- 子犬の販売価格:10~20万円程度
- 飼育難易度の高い犬種。良い面を引き出せるのは飼い主次第!!
アメリカンピットブルテリアについて さいごに
残念ながら危険犬種と言われているアメリカンピットブルテリアではありますが、本来は従順でとても愛らしい犬種です。
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