ラフコリーの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

シェットランドシープドック

発疹がある部分の毛が抜けてしまい、フケのようなものがポロポロと出ることもあります。

原因は抵抗力が落ちてブドウ球菌が増えてしまったことや、皮膚に与える他の疾患にかかっている時などに発症することが多いです。
治療には抗生物質などが使われることがありますが、完治するのでの時間が長くなってしまうことも多いです。

ラフコリーの注意する病気③ イベルメクチンショック

コリーは先天的に血液脳関門の働きが欠損していることが多く、フィラリアの予防薬に含まれているイベルメクチンに対して副作用を起こすことがあります。

副作用の症状はふらつき、意識混濁、昏睡などがあり、命に関わることも多いです。

フィラリア予防薬でイベルメクチンショックを起こす確率は、それほど多くはありませんが、フィラリア予防薬を投与する時は必ず動物病院で獣医師に相談の上で行うようにしましょう。

ラフコリーの注意する病気④ フルンケル症

フルンケル症というのは皮膚の深い所で起こる感染症で、毛に覆われているあらゆるところで発症する可能性がある病気です。

皮膚の少ない肛門付近で発症する肛門フルンケル症というものもあり、犬にとってはとても不快な症状を伴う病気です。

治療には薬物投与の他、潰瘍ができている場合は外科的治療になる場合もあります。

ラフコリーの注意する病気⑤ コリーノーズ

コリー種に発生することが多い病気で、日光に含まれる紫外線が原因で鼻の皮膚が赤くなったり脱毛したりします。

ひどくなるとただれて出血してしまうこともあります。

治療には薬物の他、原因である紫外線を避けることが必要です。

ラフコリーを飼うのに向いている飼い主とは?

大型犬でもあり美しい被毛を保つには手入れも大変そうなラフコリー。

ラフコリーを飼うにはどんな人が向いているのでしょうか。

体力があり散歩や運動に十分な時間がある人

ラフコリーは牧羊犬であったことからも相当な運動量を必要とします。

少なくとも1日2回1時間の散歩や運動ができる体力と時間的余裕がある人が望ましいでしょう。

体力のない女性やシニアがラフコリーを初めて飼うのは難しいかもしれません。

常にリーダーシップが取れる人

ラフコリーはとても頭が良く覚えもいいので、しつけに苦労することはありませんが、主従関係をしっかりつけておかないとなかなか上手くいきません。

頭がいいだけに飼い主をリーダーと認めないと反抗的になったり攻撃的になったりします。

優しすぎる人や、必要以上に犬を溺愛する人には向いていません。

ラフコリーはマンションでも飼える?

大型犬でもあることから本来は広い庭がある大きな家で飼うのが理想です。

室内飼いが基本ですのでマンションでも飼えますが、できればひと部屋を犬の部屋として使えるだけの広さがあると望ましいでしょう。

また、牧羊犬であったことから吠え声が大きいので、チャイムの音や長時間の留守番時の無駄吠えのしつけはしっかりする必要があります。

ラフコリーは一人暮らしでも飼える?

ラフコリーは大型犬であることから、一人暮らしでもかなりの広さの居住スペースがあり、毎日の世話や多くの運動量を必要とするので、長時間勤務や不規則勤務ではないこと緊急時には実家や知人などに預けられる人がいること、などを全てクリアできなければ飼うのは止めたほうがいいでしょう。

ラフコリーに限ったことではありませんが、一人暮らしで犬を飼うには仕事以外の時間のほとんどを犬に費やす必要があります。

ラフコリーに似ている犬種

シェットランドシープドッグ

シェットランドシープドッグ(シェルティ)は一見するとラフコリーとそっくりの容姿をしていて、小型のラフコリーであると認識している人も多い犬種です。

しかしシェットランドシープドッグはラフコリーとは別の進化をしていった別の犬種です。

シェットランドシープドッグはスコットランドのシェットランド諸島で飼育されていた牧羊犬が祖先だと言われています。

シェットランド諸島は寒さが厳しく、土地が荒涼としているために作物や家畜が大きく育つことがなく、シェットランドシープドッグも小型の犬として進化していきました。

ラフコリーと交配した時期もありましたが、大きくなりすぎたために、小型のポメラニアン、パピヨン、スパニエルと交配を重ねて今の姿に近くなっていきました。

ボーダーコリー

ボーダーコリーはラフコリーとは見た目が全く違いますが、ラフコリーと同じコリー種に分類される中型犬です。

ボーダーコリーは8世紀から11世紀にかけてバイキングによってイギリスに持ち込まれたトナカイ用の牧羊犬が祖先だと言われています。

ボーダーコリーは歴史が古い犬種ですが、犬種として認められるには大変な時間を要しました。

ボーダーコリーという犬種名が認められたのは1915年、原産国のイギリスで犬種として認められたのが1976年、そしてFCI(国際畜犬連盟)に公認されたのは1987年のことでした。

スムースコリー

コリーは毛の長いラフコリーと毛の短いスムースコリーと認識している人が多いように、コリーの中でも毛の短い犬がスムースコリーであると考えられることが多いですね。

実際に今のスムースコリーは、毛の長さを除いてはラフコリーと大きさも容姿もそっくりです。

発生当初のスムースコリーは、ラフコリーとはあまり似ていない容姿で、ずんぐりとしていました。

イギリスのビクトリア女王がスコットランドで見かけて気に入って持ち帰った犬はスムースコリーであったと言われています。

その後、ラフコリーと交配を繰り返すことによって、今のように被毛の長さ以外には、あまり違いがない犬種となりました。

しかしラフコリーと比べると、日本ではスムースコリーは希少価値があり入手困難な犬種です。

この記事のまとめ

ラフコリーってこんな犬
・大型犬:体高56~61cm 体重20~34kg
・性格:明るくとても賢い、穏やか、飼い主に従順
・毛の長さ:長毛のダブルコート

・毛色:茶白のホワイト&セーブル、黒白茶のトライカラー、灰白黒茶の大理石模様のブルーマールの三種類
・気を付けたいしつけ:無駄吠え、飛びつき、室内でのトイレなど仔犬のころからのしつけとしっかりとした主従関係の確立が必須
・注意したい病気:コリー眼異常・膿皮症・イベルメクチンショック・フルンケル症等

・記事の重要箇所:スコットランドの牧羊犬として活躍・向いている飼い主 体力的・時間的余裕のある人・価格相場13万円~20万円・平均寿命14年~16年

ラフコリー基本情報~さいごに

ラフコリーは「名犬ラッシー」のイメージ通り、大きくても心優しく賢い犬です。

広い庭がある一戸建てで飼育するのが理想ですが、室内で飼育することも決して不可能ではありません。

しつけがよく入り、甘えん坊のところがあるので、むしろ室内での飼育のほうが向いているとも言えます。

しつけさえしっかりすれば、子どもから高齢者まで誰にでも優しいパートナーになってくれるラフコリーは、犬を飼いたいと思う人の憧れの的ですね。

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