【動物看護士が解説!】犬の便秘解消法!原因を知って便秘を予防しよう

適度な運動は、腸の蠕動運動を活発にさせます。
外での散歩が苦手な犬や、雨などで外に行けない時は、室内でできる遊びで体を動かしてあげましょう。
また、運動が多く必要な犬種や、気分転換をさせたい犬にはドッグランなどの広い所で思いっきり走らせてあげることで運動不足解消や、ストレス発散にもなり、便秘にはとても効果的です。
ただし、慣れた環境を好む犬はいつもの散歩コースなど、安心するところ適度な運動をさせてあげましょう。

犬の便秘 予防方法 新鮮な水分

いつでも、新鮮な水が飲める環境にしてあげることが大切です。
時間がたちすぎている水は、人でも飲みたくないものです。
便秘には、適度な水分補給が必要です。
容器には飲み干してからっぽという状態にはしないように注意しましょう。

犬の便秘 予防方法 良質な食事・便秘予防、便秘改善のある食物

基本的に毎日与えるドッグフードは、良質な動物性タンパク質がメインのものを与えましょう。
さらに、少量のオリーブオイルやヨーグルトも犬の便秘予防や便秘解消になります。

犬の便秘 予防方法 マッサージ

お腹を上にむけて、優しく時計回りにさすってあげてください。
リラックスしている時にするのが効果的です。
毎日の習慣にしてお腹を触ることによって、便秘予防はもちろんのこと、スキンシップや乳腺の病気、皮膚病などにも気が付きやすくなります。

犬の便秘 予防方法 ストレスをかけない

ボーダーコリー,犬,芝生

神経質な性格の犬は特に、ストレスに気をつけてあげなければなりません。
ストレスに敏感な犬には、あまり環境を変えないようにしてあげることが便秘の予防に繋がります。

犬の便秘から引きおこる病気

ブルドック,病気

犬の便秘から引きおこる病気 会陰ヘルニア

会陰とは、肛門の周りの部分をいいます。
この会陰ヘルニアは、会陰部にある筋肉が何らかの原因によってもろくなり、穴が空いてしまいます。
その穴から、腸が外側に出てしまう状態のことをいいます。
腸が、正常な位置から外れてしまい、穴が狭ければ狭いほど腸を圧迫してしまうために便秘を引き起こすことが多いです。

犬の便秘から引きおこる病気 前立腺肥大・前立腺腫瘍

前立腺とは、膀胱の後ろにある臓器で、生殖に関わる重要な働きをしてくれています。
前立腺肥大は、ホルモンのバランスが崩れることで起こります。
高齢の去勢手術をしていない犬に多くみられます。

前立腺腫瘍、前立腺に腫瘍ができます。

これらの前立腺に関する病気は、前立腺が正常な大きさ出なくなるため、腸を圧迫します。
それが原因となって便が出にくくなり、便秘を引き起こすのです。

 

犬の便秘から引きおこる病気 大腸の腫瘍・ポリープ

大腸に腫瘍やポリープができた場合は、便の流れが悪くなり便秘になります。
また、悪化すると痛みも伴ってさらに便秘が悪化することもあります。

 

犬の便秘から引きおこる病気 肛門狭窄

肛門狭窄とは、何らかの原因で肛門が狭まっている状態です。
先天的に肛門が狭く生まれつき便秘体質の犬もいます。
後発的なものだと、痔瘻や裂肛といった人間でいう痔のようなものが原因でなることがあります

 

犬の便秘から引きおこる病気 椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、脊椎のクッションのような役割である椎間板が変形し、神経を圧迫することで痛みや麻痺などを引き起こします。
直接的な便秘の原因ではないですが、腰や背中の痛みからきばることができなくなり、便秘を引き起こします。

病院

【獣医師が解説!】犬の椎間板ヘルニア 

2月 8th 2018

犬の便秘から引きおこる病気 腸閉塞

腸閉塞とは、おもちゃや袋などの異物の誤食、腸に寄生する寄生虫や感染症などからくる激しい下痢が引き起こす腸重積が原因となり、腸が閉塞して便の通過障害が起こっている状態です。

 

犬の便秘から引きおこる病気 その他

甲状腺機能低下症などのホルモンの病気や、自律神経障害などの神経異常などでも便秘になる可能性はあります。

 

犬の便秘解消法について まとめ

・健康時に比べて便の量や回数が減り、便が固くなり、排便が困難になる状態を便秘と呼ぶ

・便秘には機能性便秘、器質性便秘、症候性便秘、薬剤性便秘の4種類がある

・便秘になると、宿便の毒素により腸の運動の低下が起き、さらに便秘が悪化する負の連鎖となる

・ストレスによる内臓の弛緩・緊張・自律神経の乱れが便秘につながるためストレスを解消すると良い

・食事の偏りや水分不足が便秘につながるため良質なフード・療法食や新鮮な水を与えると良い

・運動不足は便秘の原因なので、適度に運動をさせると良い

さいごに

コーギー.しっぽがない.砂浜.海

犬の便秘解消法についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

このように、便秘の直接的原因となる腸や肛門の病気もありますが、痛みやホルモンバランスなどが原因となる可能性もあります。便秘になると、腸の動きが悪くなり、さらに便秘が悪化する負の連鎖に陥ります。便秘が長期間続くと、腸の状態はさらに悪化し、命に関わることもありますので、自己判断はせず動物病院で見てもらいましょう。病院で診てもらった上で、家庭で対応できる便秘解消法も多いです。飼い犬に合った便秘解消法に取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

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