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垂れ耳の犬種は、耳の中の通気性が悪く外耳炎になりやすいので、こまめに耳の中をチェックしてあげて定期的に耳掃除をしてあげましょう。
- 耳の中にイヤークリーナーを垂らす。
- 耳の根元のコリコリとした部分を親指と人差し指で軽く揉んで「クチュクチュ」音を立てながら2~3分マッサージする。
- 手を離して、犬に体をブルブルさせることで、汚れと一緒に耳の中のクリーナーが出てきます。自分でブルブルしない場合には耳に息を吹きかけるとブルブルしてくれるでしょう。
- 残りの汚れと耳の中に残っているイヤークリーナーをコットンで拭き取ってあげる。
アイリッシュセッターの注意する病気
アイリッシュセッターは、比較的長寿な犬種と言われています。
それでも、かかりやすい病気があるのは他犬種と変わりありません。
病気を予防することで健康と長生きに努めてあげましょう。
特に「進行性網膜萎縮症」「胃捻転」「股関節形成不全」「外耳炎」「皮膚疾患」などの病気にかかりやすいと言われているため気を付けてあげましょう。
アイリッシュセッターの注意する病気①
「進行性網膜萎縮症」
進行性網膜萎縮は遺伝的疾患の1つで、目の網膜が委縮して、目が見えづらくなり最終的には失明してしまう病気です。
初期のうちは夜に見えづらくなりますが、外見上では見分けがつきません。
暗いときの外出を嫌がる、物につまずく、不安そうな様子が見られます。
進行性の病気のため、症状が見られたらすぐに動物病院で診察しましょう。
残念ながら予防法も治療法もないため、早期発見・早期治療が何より大切です。
そして、遺伝性疾患なので子犬を迎え入れる前に、両親犬ともに疾患がないかの確認を必ずするようにしましょう。
アイリッシュセッターの注意する病気②
「胃捻転」
大型犬に発症しやすい、胃がねじれてしまう病気です。
胃がねじれると周囲の血管や消化機能に影響を与え、胃の中でガスを発生させながら胃が膨らみ周囲の臓器まで圧迫します。
ショックを起こすことによって最悪の場合死に至る病気です。
原因は詳しく分かっていませんが、加齢や、早食い早飲み、食後すぐの運動などによって発症しやすくなると言われており、発症は食後数時間経ってから、夜中~明け方に多い傾向があるようです。
腹部が膨らんで見える、嘔吐やゲップ、吐こうとしても吐けない、水を大量に飲む、食欲不振などの症状が見られます。
症状が現れたら、例え夜間であってもすぐに動物病院に連れて行きましょう。
アイリッシュセッターの注意する病気③
「股関節形成不全」
股関節形成不全は先天的な病気で、股の関節が異常に変形している状態のことです。
成長期の急激な体重の増加と活発に動くことで骨と筋肉のバランスが崩れ、生後6カ月頃から徐々に異常が見られるようになり、不自然な歩き方をする症状が見られます。
軽症であれば安静に過ごすことで関節が正常に成長するのを待ちますが、重症の場合には外科手術が必要となります。
親犬に股関節の異常が見られないかを確認することも大切ですが、子犬の頃から食事と運動のバランスをしっかり管理して、異常にすぐ気付けるよう日々観察していきましょう。
アイリッシュセッターのミックス犬
ミックス犬① 「アイリッシュセッター×ゴールデンレトリバー」
人気の高い大型犬「ゴールデンレトリバー」とのミックス犬です。
海外では「ゴールデンアイリッシュ」などとも呼ばれているようです。
どちらに似るかによっても異なりますが、アイリッシュセッターの美しい毛並みを持ったゴールデンレトリバー、もしくはフラットコーテッドレトリバーに似た雰囲気の子が多いように感じます。
子どもの相手が得意な犬種同士のミックス犬でもあります。
ミックス犬② 「アイリッシュセッター×ラブラドールレトリバー」
穏やかな性質と高い作業能力を持っていることから盲導犬などの作業犬として幅広く活躍している「ラブラドールレトリバー」とのミックス犬です。
お顔の形や毛の長さも異なる特徴を持つ犬種ですので、成長に伴ってどちらに似ていくのかを楽しめるミックス犬となるでしょう。
アイリッシュセッターを飼うのに向いている飼い主は?
アイリッシュセッターは、社交的で子どもの遊び相手にもなってくれる性格から飼いやすいと思うかもしれませんが、実はそうでもなく初心者にはおすすめできない犬種です。
アイリッシュセッターは、愛玩犬ではなく根っからの狩猟犬です。
そのことを理解しておくことと、正しく育てていくための知識・経験、しつけのスキルが必要となるでしょう。
一人暮らし・マンションでも飼育できる?
アイリッシュセッターは、遊びが大好きで陽気な性格をしていることから室内でも元気に動き回ることもあります。
そのため広めの飼育スペースを必要とします。
そういった点から考えると、一人暮らしやマンションでの飼育は難しいかもしれません。
小さな子どもがいる家庭でも飼育できる?
子どもの遊び相手になってくれるほどのタフで遊び好きな性格をしていますが、大型犬のため力も強いです。
大雑把な性格から時に乱暴に見えることもありますので、その点に注意さえすれば子どもさんがいらっしゃるご家庭でも飼育することはできるでしょう。
ただし、目を離さないようにするなどして十分に注意はしておきましょう。
高齢者でも飼育できる?
アイリッシュセッターは元狩猟犬ということもあって、運動量が多く必要な犬種です。
飼育するためにはアイリッシュセッターの運動量に付き合える体力を持ち合わせていること、散歩中に突然走り出してしまった時でも制御できることが必要です。
そういったことから考えると高齢者での飼育は難しいかもしれません。
アイリッシュセッターの寿命
アイリッシュセッターの平均寿命は、だいたい12~15歳と言われています。
同程度のサイズであるイングリッシュセッターが10歳~12歳、マイワラナーが10~12歳と言われているため、同じセッター種の中でも長寿な犬種であると言えます。
ただし、この寿命はあくまでも目安であって、中には平均寿命より長生きする子もいれば反対に短命の子もいます。
犬の寿命は犬種だけでなく個体差もあるため、長生きするためには日ごろから健康的な生活を送っていくことが大切です。
良質な食事と適度な運動、十分なコミュニケーションをとることによって健康な体作りを心掛けてあげましょう。
また、定期的な検診によって病気の早期発見・早期治療を行っていくことも大切です。
アイリッシュセッターのまとめ
- 体重24~32kgの大型犬
- 性格:陽気で活発。落ち着きがない印象を受けることも。
- ストレートの長毛
- 毛色はマホガニーレッド
- しつけ:プライドの高さから指示に従わないことも。
アイコンタクト・リーダーウォークの習得は必須。トイレのしつけは根気強く - 注意したい病気:進行性網膜萎縮症、胃捻転、股関節形成不全、外耳炎、皮膚疾患など
- 子犬の販売価格:15~20万円程度
- 平均寿命:12~15歳
アイリッシュセッターのさいごに
アイリッシュセッターは、長年一定の人気を維持し続けている犬種です。
明るく陽気な家族のムードメーカーとして、やんちゃで甘えん坊な子どものような存在として、タフでパワフルなスポーツやアウトドアのパートナーとして、たくさんのシーンでかけがえのない存在になってくれるでしょう。
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