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チャイニーズクレステッドドッグの基本情報
チャイニーズクレステッドドッグの起源については不明な点が多く、原産国はアフリカですが中国で発展した犬だと考えられています。
古くから王族や貴族などの愛玩犬として愛されてきました。
中国では、伝説上の「麒麟」に似ていることから「麒麟狗(チィリンコウ)」という別名も持っています。
現在では、毛のないヘアレス犬種の中で最も高い人気を持ち、日本では「チャイクレ」の愛称で親しまれています。
チャイニーズクレステッドドッグの歴史
チャイニーズクレステッドドッグの歴史
~ルーツ~
チャイニーズクレステッドドッグの起源は様々な説が存在していますが、近年のDNA検査でアフリカを原産とする「アフリカンサンドドッグ」が祖先犬だという説が有力視されています。
アフリカンサンドドッグがアフリカから各国へ広がった13世紀頃、中国へ渡ったものが他の犬と交雑されてチャイニーズクレステッドドッグの基礎になったと言われています。
希少な犬として王族や貴族へ献上され、中国の愛玩犬と交配され現在の姿に近い容姿になりました。
その独特的な姿が評価され、15世紀ごろになると世界に広がっていくことになります。
そして、中国の男性の髪型である辮髪(クレスト)に例えて「チャイニーズクレステッドドッグ」と呼ばれるようになりました。
チャイニーズクレステッドドッグの歴史
~絶滅からの復活~
中国だけでなく海外でも安定した人気を得るようになっていましたが、第二次世界大戦で絶滅の危機を迎えることになります。
中国政府が国内で飼育されている飼い犬を全て撲殺するという残酷な命令が出たためです。
多くの犬種とともにチャイニーズクレステッドドッグも例外なく中国で処分されてしまい、中国内では絶滅してしまいました。
しかし戦後、他の国に渡っていた個体やイギリスの植民地であった香港などで飼育されていた個体を取り寄せて、復活させることができました。
チャイニーズクレステッドドッグの特徴
- 体重5.4kg以下の小型犬
- ヘアレスタイプとパウダーパフタイプの2種類がある
- 種類によって異なる印象を持つ
- 大きな立ち耳には飾り毛が豊富。
パウダーパフは垂れ耳もいる
チャイニーズクレステッドドッグの特徴①
~大きさや身体的特徴~
チャイニーズクレステッドドッグは、体高23cm前後、体重2.3~5.4kgの小型犬です。
一般的にヘアレス犬種として知られていますが、チャイニーズクレステッドドッグには、ヘアレスタイプとパウダーパフタイプの2つの種類が存在します。
2つの種類で全く違う印象を受けますが、いずれの種類も体のサイズに変わりはなく、すらりとした体型に細く長い脚をしています。
チャイニーズクレステッドドッグの特徴②
~ヘアレスタイプ・パウダーパフタイプそれぞれの特徴~
◆ヘアレスタイプ
- 頭部や足先、尻尾など局所的に毛が生えている。
- 露出した肌は胴色で、個体によってピンクの斑がある。
- 通常犬は皮膚に汗腺を持っていないが、ヘアレスタイプは皮膚に汗腺を持っている。
- 通常の犬よりも歯が小さく数が少ない
- 大きな立ち耳
◆パウダーパフタイプ
- 全身に絹のようにしなやかで細いロングコートを持つ。
- 毛色には様々あるが、ホワイト一色かホワイト地にグレーや薄いクリームなどの色がかかっていることが多い。
- 大きな立ち耳、もしくは垂れ耳の両タイプがある。
チャイニーズクレステッドドッグの価格相場
チャイニーズクレステッドドッグの子犬の価格相場
チャイニーズクレステッドドッグの子犬の販売価格は、だいたい10~15万円です。
2つあるヘアレスとパウダーパフのタイプでの価格の違いはほとんどありません。
チャイニーズクレステッドドッグの価格に最も影響を与える要因は「血統」と「容姿」です。
親犬がドッグショーで優秀な成績を獲得している場合や犬種標準(スタンダード)に近い容姿を持った子犬ほど「ショータイプ」とされて高額になることがあります。
その他にも、「性別」「月齢」「大きさ」などが考慮され価格が決められています。
子犬はペットショップ、またはブリーダーから
アレルギーの人でも飼いやすいことから近年人気が出てきたチャイニーズクレステッドドッグは、ペットショップでも子犬を見かける機会が増えてきました。
それでもトイプードルやチワワなどメジャーな人気犬種ほど多く扱われていることはまだ少ないため、ブリーダーから直接迎え入れる方法も考慮しておいた方が良いでしょう。
また、チャイニーズクレステッドドッグは、露出した肌を守る対策が必要であったり、遺伝的に歯が通常より小さいことや数が少ない個体が生まれることが多いことから食事に注意してあげる必要があります。
そういったこの犬種特有のケア方法や飼い方などをアドバイスしてもらえるような関係性をブリーダーと築いておくことをおすすめします。
チャイニーズクレステッドドッグの繁殖方法について
チャイニーズクレステッドドッグのヘアレスタイプの繁殖は、交配の際に必ずパウダーパフタイプと交配させる必要があります。
ヘアレスタイプは、遺伝的に他犬種よりも歯が少ないなどの問題があり、ヘアレスタイプ同士を交配させると流産や早産の危険性が高まると言われています。
そのため、パウダーパフタイプの犬と掛け合わせることで犬質の安定を行う必要があります。
一方で、パウダーパフタイプ同士を交配させることには問題がなく、遺伝的な問題も起こりにくいと言われています。
チャイニーズクレステッドドッグの性格・気質
- 明るく優しい犬
- 内向的で臆病だが攻撃性はほとんど見せない
- 協調性があり生活に馴染みやすい
- 他のペットや子どもとも上手に付き合う
チャイニーズクレステッドドッグの性格・気質①
~飼いやすい性格の持ち主~
チャイニーズクレステッドドッグは、基本的に明るく家族に対して愛情深い性格をしています。
献身的で優しい性格の愛玩犬として最適の性格だとも言えるでしょう。
協調性もあるので、他のペットや小さな子ども、お年寄りとも上手に付き合うことができるでしょう。
チャイニーズクレステッドドッグの性格・気質②
~極度なシャイ犬~
内向的で警戒心が強い一面を持っていますが、攻撃性を見せることはなく臆病で内にこもるようなシャイな性格をしています。
マイペースでもあるため、しつけは少し苦労することがあるかもしれませんが、飼い主の喜ばせることが好きなので、根気強く上手にしつけていくことで期待に応えてくれるでしょう。
性格・気質③
~オスとメスの違い~
チャイニーズクレステッドドッグのオスは、メスよりも甘えん坊で寂しがり屋な傾向があるようです。
チャイニーズクレステッドドッグの飼い方・しつけ
飼い方①
~飼育POINT~
チャイニーズクレステッドドッグは、寒さに弱い犬種です。
飼い主と一緒に過ごすことを好む小型犬でもあるので、屋外ではなく室内で飼育しましょう。
この犬種は跳躍力に優れていて、室内にハウスを設ける際には飛び越えられないよう、屋根のあるゲージや高さのあるサークルを準備するようにしましょう。
また、手足の骨が細いため骨折や脱臼をしやすい犬種です。
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