ただし、雑種犬は環境への適応力が高いことから人への生活に馴染みやすいという点で賢いと言われていることは考えられます。
それでも個体差があるため、一概にすべての雑種が純血種よりも賢いとは言えないでしょう。
ミックス犬との違いは
ミックス犬とは
近年人気が上昇し続けているミックス犬。
マルチーズとプードルから生まれた子犬は「マルプー」、チワワとダックスフンドから生まれた子犬を「チワックス」などの名称で呼ばれ、近年ではペットショップでも多く見かけるようになりました。
実はそのミックス犬も雑種に当てはまります。
雑種とは、「異なる犬種同士の交雑によって生まれた個体」のことなので、異なる2種類の犬種から生まれた子犬は雑種(ミックス犬)なのです。
それでは、なぜ「雑種」と「ミックス犬」と呼び方が違うのでしょうか。
雑種とミックス犬の違い
雑種でもあるミックス犬ですが、一般的に雑種と呼ばれる犬たちと違って、
- 両親の犬種が明確であること
- 血統書が付いていること
- 人為的に交配されていること
ということに違いがあります。
海外では「デザイナードッグ」とも呼ばれ、意図的に交配して作られた子犬たち「ミックス犬」と呼ぶ傾向にあります。
そのミックス犬をブランド化して販売し始めたのが定着したということです。
ミックス犬も病気に強くて寿命が長いの?
雑種犬に言われる「病気に強い」「寿命が長い」という説は、残念ながらミックス犬には当てはまらないでしょう。
ミックス犬は、純血種のような症例がまだ少ないため一概には言えませんが、親の犬種が持つ遺伝性疾患を引き継いでしまう可能性があるからです。
例えばチワワには、水頭症や膝蓋骨脱臼などの病気にかかりやすいと言われています。
また、ダックスフンドは椎間板ヘルニアや糖尿病などにかかりやすいと言われています。
そのため、この2つの犬種から生まれたミックス犬チワックスは、これらの病気のリスクを抱えている可能性があるのです。
必ずしも、これらのリスクを引き継ぐというわけではありませんが、可能性を否定することはできず注意しておく必要があるのです。
それに伴ってミックス犬の寿命においても雑種だから長いというわけではなくなります。
雑種犬について さいごに
雑種犬は、成長過程での変化を楽しめ個性が際立つ魅力的な犬たちです。
しかし実際には、想像していたよりも大きくなった、見た目が好みでなくなったなどの理由で手放す人もいるのも事実です。
純血種同様、雑種犬を迎え入れる前には、最後の時まで責任を持って飼うことができるのかをしっかり検討して迎えいれるようにしてください。
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