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適切なケアを行い、耳の病気にかからないようにしてあげましょう。
◆外耳炎とは?
外耳炎とは、鼓膜の外側の耳道に急性または慢性の炎症が起こっている状態のことです。
症状は炎症の程度により様々ですが、一般には耳にかゆみや痛みが出てくるため、しきりに耳を搔く、頭を振るといった様子が見られます。
痛みのため、ワンちゃん自身が耳を触らせまいと、攻撃的になることもあります。
外耳炎を繰り返していると、耳血腫という耳の内出血も置きやすく、慢性化すると手術が必要になることもあるので、早めに対処してあげたい病気です。
耳ケア方法
犬の耳は人間とは違い、耳の奥がL字に曲がっている構造になっていますので、鼓膜は人間より傷つきやすくなっているので優しくケアしてあげましょう。
犬の耳の汚れ具合には個体差があり、犬種や季節・気候などによっても、汚れ方が異なります。
そのため、定期的に愛犬の耳の中をチェックする習慣をつけ、汚れていたら耳掃除をしてあげることが大切です。
◆週1~2回は簡単ケアを
まずは耳を軽く持ってめくって汚れ等はないかチェックしましょう。
汚れていればコットンなどにイヤークリーナーを浸けて、優しく拭き取ってあげてください。
◆月1~2回はイヤークリーナーで耳掃除を
普段は見えない部分、耳の中もイヤークリーナーを使って定期的にきれいにしてあげましょう。
耳イヤークリーナーを適量浸けて、耳の付け根を親指と人差し指でつまみ、軽く揉みます。
すると中に入った液でクチュクチュと、音がすると思います。
そして、犬に首をブルブル振らせてください。
中に入っている不要な液が外に出ますので、コットンやティッシュペーパーなどで拭き取ってあげてください。
耳の中までのケアは、自分で行うのが心配、、、という飼い主さんもいらっしゃると思います。
その場合は、出来るところは自分で行い、あとは定期的に動物病院や、ペットショップで診てもらうという方法もありますよ!!
◆耳周りの被毛もきれいに
パピヨンは、耳の飾り気もあり放置していると毛玉になることもあります。
耳の入口付近が毛玉になってしまうと通気性をより悪くすることにもなるため、全身のブラッシングと合わせて、できるだけ毎日耳周りの被毛もブラッシングをしてあげてくださいね。
垂れ耳って矯正できるの?
垂れ耳のパピヨンであってもその子の個性ですので、無理に矯正する必要はありませんが、「片方だけ垂れ耳」「絶対立ち耳にしたい」といった理由があるような場合には、立ち耳に矯正することも可能です。
飾り毛を切っただけで耳が立つ場合もありますので、その場合はあえて矯正の必要はないでしょう。
本当に矯正をする必要があるのか、動物病院やブリーダーさんなどに相談しながら判断すると良いでしょう。
テーピングを使った矯正方法
最も一般的に行われている矯正方法で、薬局やスポーツ用品コーナーにあるようなテーピングを使います。
これは、耳を立てた状態で耳の外からテーピングをして矯正していくことになります。
テープを耳の付け根のあたりで少し折り曲げて立てた状態でグルグル巻き付けます。
テープを使用する前に、粘着力を少し落としてから使用した方が、矯正後にテープを外す際、耳の飾り毛が抜けることがなく愛犬にも痛みを軽減させてあげられるでしょう。
耳の軟骨が折れたままで生まれそのまま成犬に成長していると、矯正はなかなかできなくなりますので、生後3ヶ月頃に行う方法となります。
矯正期間の目安はだいたい3か月位ですが、早い子だと数日で矯正できる子もいるようです。
その他の方法
テーピングを使った矯正方法以外にも、耳の中にメンボウのような軽い棒や テレカ・プリペイドカードなどの軽いものを芯としてテーピングで立たせるという方法もあります。
さらには断耳という方法もありますが、局所麻酔をかけて耳たぶを少し切る手術になるので、よほどの理由がない限りおすすめできません。
いずれにしても、矯正を検討する場合には安易に素人判断せず、獣医師やブリーダーさん、わんこお友達の先輩などに相談されてみることをおすすめします。
この記事のまとめ

- 垂れ耳のパピヨンを「ファレーヌ」「ファーレーン」タイプと呼ばれている
- 「ファレーヌ」タイプは少しサイズが大きくなることもある
- 「生まれてずっと垂れ耳のまま」「立ち耳から垂れ耳になった」などケースはさまざま
- 垂れ耳の原因は遺伝的要因、重力や耳の大きさ、耳の薄さが関係している
- 垂れ耳は無理に矯正しなくてもよい。
- 垂れ耳は「外耳炎」に注意。こまめな耳掃除で予防しよう。
パピヨンのタレ耳。健康に過ごすためのホームケア方法とは? さいごに
いかがでしたか?
垂れ耳のパピヨン「ファレーヌ」はなかなか稀なタイプですので、お目にかかったこともない方も多いです。レア感があって注目を集めるかもしれませんね。
垂れ耳はどうしても立ち耳より耳ケアを注意してあげたい状態となってしまうため、こまめに耳ケアもおこなってあげて健康的な毎日を送れるようにしてあげてくださいね。
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