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JKC(ジャンパンケネルクラブ)のドッグショーでは6つの審査項目に分けて審査されます。
- タイプ:その犬種が持つ特色のことで、スタンダードの本質の具体化をタイプと呼びます。
- クオリティー:タイプで表現された特色(犬質)の充実度や洗練度のことをさします。
- コンディション:当日の健康状態や精神状態のことです。
- サウンドネス:精神的にも肉体的にも健康な状態であるかを確認します。
怯えたり攻撃的であったりの精神面に合わせ、健康面では骨格、筋肉の状態や、歯の噛み合わせなどが悪くてはいけません。 - バランス:全体のバランスを指します。魅力的な各部のポイントが全体の感じを損なわず、その犬全体の魅力になっているかが見られます。
- キャラクター:惹きつける魅力やひときわ目立つマナーがあるかが見られます。
この審査項目に基いて審査が行われ、その犬種のスタンダード基準に近い犬がチャンピオンとなるのです。
バランスのとれた外面だけではなく、健康面やマナー、その犬種らしい性格も審査されることになります。
チャンピオン犬は本来の犬種の姿形を次世代に残すために必要な血統として、重要なモデルになります。
アメリカンコッカースパニエルの犬種標準(スタンダード)
それでは具体的にアメリカンコッカースパニエルの犬種標準(スタンダード)を見ていきましょう。
◆体重
オスが体高38.1cm、メスが体高35.6cm。
いずれも1.25cmの上下であればスタンダードとなりますが、1.25cm以上の場合は失格、1.25cm以下の場合はペナルティとなります。
◆外貌
しっかりした、コンパクトなボディ。
トップライン(横から見た上側のライン)は、力強く筋肉質で、尾に向かって均等にわずかに傾斜している。
胸は深く、胸底は肘より高くはならない。
頭部は過度でない程度の丸みがあり、平坦ではない。
鼻はブラック、または被毛の色に応じる。
ストップから鼻先までの距離は、ストップから頭部を越え、オクシパット(後頭部)までの長さの半分である。
眼球は丸く、大きく、まっすぐ前を向く。目緑はややアーモンド形。
耳はロビュラー(木の葉の形)で、長く、きめ細かい。
目の下部のラインより高く位置することはない。
断尾した尾は背のトップライン上か、わずかに高く保持される。
前脚、後脚ともに平行、まっすぐである。
長所と欠点のはっきりした犬よりも全体的にバランスがとれた犬の方がより望ましい。
◆毛色
【ブラックバラエティ】
ブラックの単色か、タン・ポイントがあるものを含みます。ジェット・ブラック(純黒)でなければならない。胸や喉に見られる少量のホワイトは許容されています。
【ブラック以外の単色(アスコブ・バラエティー)】
ブラック以外の単色であり、明るいクリームからダークなレッドまである。
ブラウンおよびタン・ポイントのあるブラウンも含む。
【パーティーカラー・バラエティー】
2色以上の明確にはっきりと区別できる単色で、そのうち一色はホワイトでなくてはならない。
それぞれの色のタン・ポイントを含む。タン・マーキングはブラックやアスコブ・バラエティのタン・ポイントと同じ位置にあることが望ましい。
基本色が90%以上を占めるものは失格となる。
【タンポイント】
タンの色は明るいクリームからダークなレッドまでであり、基本色の10%以下でなければならない。これを上回るタン・マーキングは失格となる。
ブラック又はアスコブのタン・ポイントの場合、次の部分になければならない。
両目の上の明確なタン・スポット
2)マズル及び頬の両側
3)両耳の裏側
4)足及び脚
5)尾の裏側
6)胸部:あってもなくてもよい。
タン・マーキングは、明瞭でないものや、わずかしか見られないものはペナルティとなる。マズルの両側のタンが上方へ伸び、つながるものはペナルティとなる。ブラック及びアスコブでタン・マーキングが定められた場所にない場合と、定められた場所以外にある場合は失格となる。
チャンピオンの子犬の販売価格は?
子犬の販売価格
一般的なアメリカンコッカースパニエルの子犬の相場金額は約17~25万前後となります。
しかし、厳しい基準を勝ち抜いたチャンピオン犬の子犬となると、この金額よりも大幅に上回ることがほとんどです。
片親だけチャンピオンである、両親共にチャンピオンであるかによる価格差もあるようですが、チャンピオンを親に持つ子犬はだいたい30万円~といった金額が付けられることが多いです。
まれではありますが、中には100万円に近い金額の子犬もいます。
こういった高額な金額には、体格や毛色、見た目、健康状態などのトータルにおいて優良な血統を引き継いでいるという理由があるからです。
チャンピオンの子犬の探し方
残念ながら一番身近なペットショップでは、チャンピオンの子犬と出会うことはないでしょう。
一般的にアメリカンコッカースパニエルは、ペットショップで扱われているケースがチワワやダックスフンドなどのような犬種よりも少ないため、ブリーダーで探されることがおすすめです。
それではチャンピオンの子犬を探すにはどのような方法があるのでしょうか。
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