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まず、テーピングを貼る際は耳の毛を必ず短くカットしてあげましょう。
この時に耳周りが軽くなり、耳が立つ場合もありますので、その場合はあえて矯正の必要はないでしょう。
次に、耳の付け根のあたりで少し折り曲げて立てた状態でテープをグルグル巻き付けます。
テープを使用する前に、粘着力を少し落としてから(服などをペタペタするなど)使用した方が、矯正後にテープを外す際、負担が少なく、耳の飾り毛が抜けません。
3日ほどしたら一旦外してみましょう。
早い子だとこの時点ですでに矯正できている子もいるようです。
テープを外して耳が寝てしまう場合や、数日してまた寝てしまうということもありますので、そういった場合には新しいテーピングを使ってやり直す、これを繰り返して矯正していくことになります。
◆矯正する際に注意すること
- テーピングテープの矯正の際に、粘着力を少し落としてから使用すること
- 矯正している耳が倒れてしまったら、つけ直す。
- テープの種類によっては皮膚が荒れてしまうことがあるため、定期的に新しいものに取り換え、1週間以上のつけっぱなしはやめましょう。
その他の矯正方法
テーピングを使った矯正方法以外にも、芯として耳の中にメンボウのような軽い棒やテレカ・プリペイドカードなどの軽いものをカットし、耳の内側にテープで固定して耳を立たせる方法もあります。
他にも、手術による断耳という方法もありますが、局所麻酔をかけて耳たぶを少し切る手術になるので、よほどの理由がない限りおすすめできません。
動物病院やブリーダーさんへ相談してみよう
矯正すべきか、矯正方法が合っているか、上手にテーピングできないといった時には、動物病院やブリーダーさんなどに相談されてみることをおすすめします。
特にブリーダーさんはパピヨンを専門としているため耳矯正についても知識も持っているはずです。
不安が残るときには躊躇せずアドバイスをもらうと良いでしょう。
耳矯正しないという選択肢も
その子の個性として受け入れよう
ふわふわ大きな立ち耳はパピヨンのチャームポイントではありますが、垂れ耳でも充分に可愛いですし、耳が垂れているパピヨンを実際に飼っておられる方もいます。
愛犬の耳が立ち耳だろうと垂れ耳だろうと、それはその子の個性であり愛犬の価値が変わることはないのです。
体が弱くなるといったこともありません。
矯正するかどうかは飼い主さん次第です。
外耳炎に注意しよう
本来パピヨンは立ち耳のため外耳炎になることは多くはありませんが、垂れ耳の犬は耳の中の通気性が悪くなってしまうため汚れがちです。
そのため垂れ耳のパピヨンは、立ち耳のパピヨンと比べると外耳炎になりやすくなってしまうでしょう。
外耳炎の予防として、こまめに耳の中をチェックしてあげて、汚れていれば耳掃除をしてあげる必要があります。
- 外耳炎とは
耳の中で細菌とカビ(マラセチア)が同居している状態のことで、耳が痒くなるので、首をしきりに振ったり、後ろ足で耳を掻くといった症状がみられます。
掻きすぎると耳血腫になることもあります。
外耳炎の症状がみられる場合には速やかにかかりつけの動物病院に行ってあげましょう。
◆耳の中を毎日チェックしよう
できるだけ毎日耳の中が汚れていないかチェックしてあげましょう。
耳を軽く持ってめくって汚れ等はないかチェックし、汚れていればコットンなどにイヤークリーナーを浸けて、優しく拭き取ってあげると良いでしょう。
◆定期的にイヤークリーナーを使った耳掃除を
普段は見えない部分、耳の中もイヤークリーナーを使って定期的にきれいにしてあげましょう。
月1~2回は行った方が良いでしょう。
耳イヤークリーナーを適量浸けて、耳の付け根を親指と人差し指でつまみ、軽く揉みます。
すると中に入った液でクチュクチュと、音がすると思います。
そして、犬に首をブルブル振らせてください。
中に入っている不要な液が外に出ますので、コットンやティッシュペーパーなどで拭き取ってあげてください。
飼い主さんご自身で耳掃除をするのが不安な場合には、動物病院やトリミングサロンなどでやってもらうこともできます。
◆耳周りの被毛もきれいに
パピヨンは、耳の飾り気もあり放置していると毛玉になることもあります。
耳の入口付近が毛玉になってしまうと通気性をより悪くすることにもなるため、全身のブラッシングと合わせてできるだけ毎日耳周りの被毛もブラッシングをしてあげてましょう。
この記事のまとめ
- 垂れ耳パピヨンのことを「ファーレン・ファレーヌ」とよぶ
- 垂れ耳は、遺伝子的要因や、個体によって重力や耳の大きさ、耳の薄さなどが関係している
- 耳矯正すべきかどうかは飼い主さんの判断次第
- 生後2ケ月頃までに耳矯正すべきか判断しよう
- テーピングを使った耳矯正で立ち耳に
- 垂れ耳でもその子の個性。外耳炎に注意しよう。
パピヨンの立ち耳矯正の方法とは?たれ耳の場合は直したほうがいいの? さいごに
いかがでしたか?
必ずしも耳を立たせないとパピヨンではない!!というわけでは決してありません。
それでも「蝶」と呼ばれているパピヨンは立ち耳の方なので、垂れ耳でなく、立ち耳がいい!という方は、犬に負担のない範囲で矯正をおこなうといいと思いますので、様子を見ながらおこなってくださいね。
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