パピヨンの立ち耳矯正の方法とは?たれ耳の場合は直したほうがいいの?

現在のような立ち耳のパピヨンは、18世紀末頃からスピッツと交配して蝶のような大きな立ち耳を持つようになり、チワワとの交配でサイズは小さく、このように選択的に交配されて増えていくことになりました。
19世紀頃になるとイタリア、フランスに続いてベルギーでも繁殖されるようになります。
現在のスタイルのパピヨンは、ベルギーを原産とするという見解もあります。

いずれにしても長い期間をかけてた交配によって、現在の立ち耳が特徴的な姿へとなっていった経緯を持ちます。

垂れ耳のパピヨン・ファーレン

現在は立ち耳の方が目にする機会は多くなってきていますが、垂れ耳のパピヨンも存在します。

垂れ耳のパピヨンは「ファーレン」(フランス語で蛾という意味)「ファレーヌ」と呼ばれており、立ち耳のパピヨンと区別する国もありますが、同じ犬種パピヨンとして認められています。

ファーレンは、パピヨンの理想体高20~28cm理想体重3~4.5kgよりも大きくなることが多い傾向にあるようです。
性格に関してはほとんど同じだと言われています。

愛犬パピヨンが垂れ耳だったら

パピヨンの耳は必ず、立ち耳でないといけないというわけではありません。
ファーレンではなくても子犬のときから耳が立っていなかったり、成長の途中で耳が片方だけ垂れてきたりすることがあります。

垂れ耳になる原因

垂れ耳は、軟骨が折れてしまっていることが原因で、折れた状態で成長してしまうと、二度と耳が立たなくなる可能性が高いです。

垂れ耳は、遺伝子的要因が影響していることや、個体によって重力や耳の大きさ、耳の薄さなどが関係していると言われています。
耳の軟骨が重力に耐え切れなくて、垂れてしまったり、耳が大きすぎて垂れてしまうなど、耳が薄いと倒れてしまうことがあるのです。

また、耳周りの毛量が多い場合には、毛の重さで耳が垂れ下がってしまうといったこともあるようです。

耳矯正するべき?

迎えたばかりの子犬であれば矯正をしなくても成長過程で自然に立ち耳になる子もいます。
通常は生後30日過ぎくらい~2か月くらいで耳は立ちます

しかし自然に立ち耳にならない、成長途中で垂れてくるといったこともあります。
これは、生まれ持った耳の大きさにも関係しているようで、耳が大きめの子は立ちにくい傾向があるようです。

そういった場合には、耳矯正を行って立ち耳にする方法があります。
ただし、パピヨンは立ち耳でなくてないけないというわけではないので、耳矯正すべきかどうかは飼い主さんの判断次第ということになるでしょう。

◆耳の矯正のメリット

耳の矯正をするメリットは、立ち耳の方が可愛くて好きというような個人の好みによるメリットもありますが、立ち耳は垂れ耳よりも耳の中の通気性が保たれ耳の病気になりにくいというメリットがあります。
垂れ耳の場合、どうしても耳の中が蒸れやすくなってしまうため、外耳炎などを引き起こす可能性が高くなります。

立ち耳矯正の方法とは

矯正が必要かの判断はいつすべき?

子犬の耳が立つのは早い子と遅い子とそれぞれで、早い子で生後30日くらいから生後2か月くらい、遅くても3カ月で立ちます。
そうは言っても愛犬の耳が自然にたつものなのか心配になったり、すぐにでも矯正すべきか不安になることもあるでしょう。

立ち耳の矯正は、いわば耳の軟骨を矯正することなので、骨がしっかりと形成されてしまう前の子犬のうちに行うとより矯正がしやすいです。

耳が大きい場合や片耳だけ立っている状態の場合は早めに矯正してあげるとよいでしょう。
そういった場合でなくても、生後2ケ月頃を目安に耳が立つ様子がない場合には早めに矯正を検討しましょう。

テーピングを使った矯正方法

耳矯正はテーピングを使って立ち耳にしていきます。
これは、耳を立てた状態で耳の外からテーピングをして矯正をするという方法です。

使用するテープは、人間が運動時などに使用するテーピングテープです。
このテーピングテープは薬局やスポーツ用品コーナーにあるもので構いません。

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