アメリカンコッカースパニエルが吠える理由を考えてみよう

しかし、家庭で飼われている犬が、朝も夜中も吠え通しでは飼い主の神経も参ってしまいますし近所迷惑にもなってしまうでしょう。
そういった吠え方のことを一般的に「無駄吠え」といいます。

アメリカンコッカースパニエルは無駄吠えが多い?

犬種によって性格的な傾向から無駄吠えがつきやすい犬種とそうでない犬種がありますが、
アメリカンコッカースパニエルは無駄吠えが比較的少ない犬種と言われています。

それでも、もともとは猟犬として活躍していた犬です。
愛犬のアメリカンコッカースパニエルがよく吠える犬だったとしても、何ら不思議はありません。

アメリカンコッカースパニエルを飼おうと考える人の中には、性格が穏やかだから、頭が良いからという理由で飼う人も少なくはないことでしょう。
アメリカンコッカースパニエルにも個体差があるので、よく吠える犬もいれば、あまり吠えない犬もいます。
無駄吠えが多い犬に対しては、対策をしなければなりません。

アメリカンコッカースパニエルが吠える理由とは?

犬が吠えることを人間からは「無駄吠え」と言ってしまいますが、犬が吠えることには必ず何らかの理由があります。
その理由を理解した上で、対処をしていかなければなりません。

吠える理由① 警戒・威嚇・縄張り意識

アメリカンコッカースパニエルに限らず犬が吠える理由で一番多いと考えられるのが、警戒や威嚇、縄張り意識からです。

犬は警戒心がとても強い生き物です。
この警戒心を利用して番犬として犬を飼われている方もいますよね。
しかし、アメリカンコッカースパニエルは穏やかで友好的な性格なので番犬にはあまり向いていないでしょう。

よくある犬の無駄吠えシーンとしてインターフォンが鳴ったときなどに吠えることも縄張り意識や警戒心から吠えていると考えましょう。

吠える理由② 要求吠え

遊んで欲しい、ごはんが欲しい、散歩に行きたい、人間が食べているものを分けて欲しいなど様々な要求がある時、犬は吠えることで人間に知らせて、それをかなえようとします。
言葉にして訴えることができない犬は吠えて要求するのです。

要求に応えてもらった経験があるとさらに吠えるようになります。
吠えれば思い通りになると考えるようになるのです。
そうなると飼い主との上下関係が崩れてしまうことにもなるでしょう。

吠える理由③ 不安・恐怖

不安や恐怖心から吠えることもあります。
「何これ?」「ここはどこ?」など、初めて行った場所、会った人や犬、雷などの音、今まで経験したことがない事、または経験したが怖い思いをした事があればそれに対しても吠えてしまうことがあります。

吠える理由④ ストレス

犬はストレスに弱い動物です。
長時間お留守番をさせられたり、雨で外に出られなかったり、新しい家族が増えたときや引っ越しなどの環境の変化などがストレスとなります。

また、運動量や飼い主さんとのコミュニケーションが不足していることなど、日々のストレスを発散しきれずに無駄吠えするようになることもあります。

こういったストレスを吠えるという行動で発散しようとしているのです。

吠える理由⑤ 興奮

興奮状態から吠えることもあります。
例えば、留守番から飼い主さんが帰ってきた時、遊んだ後や大好きな人に会った後など、嬉しい楽しいなどの興奮が収まらず吠え続けてしまうことがあるのです。

吠える理由⑥ 他の犬につられて

犬の先祖である狼が遠吠えすると他の狼が答えるように遠吠えをすることは有名なことですよね。
犬においても、他の犬が吠えていると、つられて吠えることがあります。
多頭飼いをしている場合には、リーダーとなる1匹が吠えることで他の犬も吠え始めるようになるのです。

吠える理由⑦ 病気から

病気によって吠え癖が増すことがあります。

1つは、分離不安という精神疾患によるもの。
飼い主に依存しすぎてしまっていることが原因であることが大きいです。
飼い主が少し離れるだけでストレスを感じてしまい、不安や恐怖から精神的パニックになり吠えてしまうのです。

2つめは認知症です。
犬も人と同様、老化が原因となって認知機能が低下する認知症にかかることがあります。
そしてその認知症の症状として感情のコントロールができなくなって鳴き続けることがあるのです。

アメリカンコッカースパニエルが吠えるときの対処方法

無駄吠えの対策は、吠えるその理由によって対処法も変えていく必要があるでしょう。

アメリカンコッカースパニエル.わんわん物語.

対処法① “お座り”などの指示で落ち着かせよう

愛犬が吠えていると、つい叱ってしまう方も多いかと思いますが、叱るよりもお座りや伏せ、マテなどの指示を出す方が効果的です。
しばらく「おすわり」や「まて」を維持させて気持ちを落ち着かせてあげましょう。
伏せの体勢は、吠えにくい体勢ですのでより効果的です。

しかし、吠えている時に指示を出してもまるで聞こえていないように吠え続けるなんてこともありますよね。
そんな場合には、視界に入り込んで指示を与えたり、あえてその場を離れてみるのが有効な場合もあります。

「おすわり」や「まて」などの指示は聞いても興奮が収まらないという場合には、話しかけることで興奮を煽ってしまっているのかもしれません。
そんな時には無視をしてその場を離れ、犬が落ち着くのを待つのも時に効果的なことがあります。

対処法② 要求には応えない

「おやつちょうだい」「散歩連れて行って」などの要求吠えに対しては、吠えても思い通りにならないことをわからせるようにしていかなくてはなりません。
思い通りにさせているとわがままな犬になってしまい飼い主との上下関係が崩れてしまうことになるでしょう。

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