犬のノミ・ダニ予防法から駆除法。ノミ・ダニが原因の病気とは

柴犬,豆柴

犬のノミ・ダニとは?

質問犬

犬のノミとは?

ノミとは、世界中に多くの種類が生息し犬や猫、さらに人間にも寄生する外部寄生虫のことです。

犬に寄生するノミの種類には「ネコノミ」や「イヌノミ」などの種類がありますが、日本では「ネコノミ」という種類であることがほとんどです。
このネコノミは、体長1〜3mmほどの小さな寄生虫で肉眼では見えるものの動きも早く、体毛に隠れやすいので気がつきにくいです。

犬の皮膚に直接寄生することによって様々な悪影響を及ぼします。
ノミの成虫は、オスメスに関係なく犬に吸血することによって栄養を吸っています。
幼虫は、成虫と違って血を吸うことはありませんが、成虫の糞(血液の消化物)や人やペットの食べこぼし、フケなどを食べます。

こうしてノミは、犬の皮膚に寄生し卵を産み幼虫、サナギ、成虫と成長を繰り返します。

【感染経路】

ノミは、草むらに潜んでいて犬や猫が通るタイミングで自分の体の何十倍ものジャンプをして寄生します。

そのジャンプ力は驚くほどのもので、強靭な脚力で体長の約60倍の距離、約100倍もの高さでジャンプすることができるとされています。
光などの刺激や犬・猫の呼吸(二酸化炭素)や体熱に反応し、ジャンプして寄生します。

都心部や田舎関係なく草むらがあるところに潜んでいますので、都心部に住んでいても安心はできません。

また、野良猫が多い地域にも多く潜んでいるので注意が必要です。

【症状】

ノミは犬の皮膚の上に寄生して吸血します。
ノミが吸血のために刺咬することによって、強い痒みが生じたり、大量に吸血されることで貧血を引き起こす場合もあります。

また、ノミに寄生されることによってアレルギー反応を示すこともあり、アレルギー症状を起こすと赤みや脱毛なども症状も見られるようになります。

さらに、ノミが持っているウイルスや細菌に感染してしまうこともあります。

犬のダニとは?

ダニとは、犬や猫、さらに人間にも寄生することのある外部寄生虫です。
ダニの種類にも様々な種類がありますが、犬に寄生するダニには犬の表皮に取り付く「マダニ」毛包虫とよばれる「ニキビダニ」耳ダニとも呼ばれる「ミミダニ」犬の皮下に寄生する「ツメダニ」などが代表的な種類となります。

ダニも、ノミと同様犬の皮膚に直接寄生することによって様々な悪影響を及ぼします。
犬の顔周りや耳、胸部、内股部、肛門周りなどの被毛が少ない場所に寄生しやすい傾向があります。

犬に寄生するダニは大型であることが多く、体長2〜3cmで肉眼でも確認することができます。
ただし、「ヒゼンノミ」に関しては、体長がとても小さく皮膚の中にトンネルを掘って寄生する種類となります。

いずれにしても、ダニは犬に吸血して栄養を吸うため、吸血したマダニは種類によってさらに大きく膨らみ500円玉サイズにも大きくなることもあります。

この中でも「マダニ」は特に体が大きく、犬にとって危険なダニとしても知られています。

【感染経路】

ダニは、基本的に草むらなどに生息しているため、都心部よりも田舎の自然の多い地域に多く見られます。

普段は草むらに潜んでいて、犬が散歩をしているタイミングで付くケースが最も多いです。
犬の呼吸(二酸化炭素)や体熱・体臭などに反応して落ちてきて寄生します。

実際にマダニに寄生されているところを見ると、黒いイボができていると間違えて病院へ行く飼い主さんも多いです。

【症状】

ダニに寄生されるとかゆみ腫れなどの症状が見られます。
その他にもダニの種類によっては、脱毛湿疹などの症状が見られることもあります。

犬の血液を吸血するため、大量に吸血されることによって貧血を引き起こすこともあります。

また、マダニの体内にウイルスや細菌を持っていることがあるため、感染症を引き起こす可能性もあります。
その場合には、発熱や頭痛などの様々な症状を引き起こすことになり、人間にも感染することがあります。

犬のノミ・ダニ予防方法や予防グッズ

残念ながら、犬のノミやダニの寄生を100%予防することはできません
ただし、こまめにケアしてあげることで発見を早め、駆除薬で防いでいくことはできます。

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ノミ・ダニの予防方法①
ブラッシングやシャンプーなどのお手入れ

こまめなブラッシングと月1~2回のシャンプーを行っていくことで、清潔を保つとともに皮膚の異常を確認することができます。

ノミやダニに寄生されていないかをいち早く気付くためのきっかけになるでしょう。

すでに寄生されている場合には、シャンプーによって卵を洗い流すことも期待できます。

ノミ・ダニの予防方法②
飼育環境を整える

ノミやダニにとって住みやすい環境を与えないようにしましょう。
ノミやダニは湿気を好み、熱に弱い特徴を持ちます。
また、溜まったホコリを好む傾向も持っています。

部屋の空気の入れ替えや温度・湿度管理を行い、愛犬が過ごす場所やホコリが溜まりやすい場所はこまめに掃除機などで清潔な環境にしてあげましょう。
掃除機のフィルターもこまめに取り換えるようにしましょう。