犬のノミ・ダニ予防法から駆除法。ノミ・ダニが原因の病気とは

柴犬,豆柴

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フィラリアも予防できる駆除薬がおすすめ

ノミ・マダニ駆除のほかに、フィラリアも一緒に予防できる薬があります。
最近ではこういった1つの薬でフィラリアも予防できる薬を使われる飼い主さんが増えてきているようです。

フィラリアも予防できる駆除薬①
「レボリューション」

レボリューションは、スポットタイプの駆除薬です。

レボリューションの効果は、ノミやフィラリアの他にも、ノミの幼虫や卵、耳の中に寄生するミミヒゼンダニ、回虫や鉤虫などといったお腹の中に寄生する内部寄生虫にも効果があります。

月に1度の投与で1ヶ月効果があります。
しかし、マダニに関しては効果がないので、都心部など自然が少ない地域に住んでいる犬や、完全室内飼いの犬にはおすすめです。

フィラリアも予防できる駆除薬②
「ネクスガードスペクトラ」

ネクスガードスペクトラは、ノミ・ダニの駆除薬のネクスガードにフィラリア予防の効果を加えた薬です。

月に1度投与するおやつタイプの飲ませる薬です。

レボリューションとは違って、マダニもきちんと駆除できるので、おすすめです。

犬のノミ・ダニが原因の病気とは?

ノミやマダニが体に寄生すると、様々な悪影響が起こります。

ノミやマダニに寄生された場合に引き起こす可能性のある病気には、
「貧血」や「アレルギー性皮膚炎」「Q熱」「ライム病」「日本紅斑症」「エールリヒア病」「バベシア症」「瓜実条虫症」「重症熱性血小板減少症候群」など、数多くの病気があります。

今回はそのうちのいくつかの病気について詳しくご紹介します。

ノミ・ダニが原因の病気①「貧血」

ノミとマダニは共に、犬の血を吸血して栄養を取り生活しています。

ノミやマダニに数匹寄生されたくらいで貧血を起こすことはありませんが、何十匹、何百匹ものノミやマダニに寄生されると貧血を引き起こすことがあります。

特にそれが仔犬や小型犬ならなおさらその危険性は高まります。

ノミ・ダニが原因の病気②「アレルギー性皮膚炎」

ノミやダニに刺咬されることによって、ノミ・ダニの唾液にアレルギーを引き起こす犬がいます。
アレルギー体質や皮膚が弱い犬によく見られます。

アレルギーを引き起こすと、強烈な痒みを伴います。
痒みがきついため、足で掻いたり噛んだりこすりつけたりするのでさらに炎症が広がり、出血や脱毛などの二次感染も起こしてしまいます。

たとえノミ・ダニが数匹の少ない数であってもアレルギーを起こす場合もあり、特に、ノミアレルギー性皮膚炎では、尻尾の付け根やお尻あたりの下半身に症状が現れることが多いようです。

ノミ・ダニが原因の病気③「瓜実条虫症」

瓜実条虫症とは、犬の体内に瓜実条虫(サナダ虫)という内部寄生虫が寄生することによって悪影響を及ぼす病気です。

この瓜実条虫の幼虫を持っているノミを飲み込んでしまうことによって、犬の腸内に寄生し成長します。
そして、寄生した瓜実条虫が卵を含んだ片節を犬の便に排出します。
この卵をノミが食べたり、他の犬が口にいれることによって感染します。

症状は、下痢や軟便などを引き起こします。

ノミ・ダニが原因の病気④「バベシア症」

バベシア症とは、バべシアという原虫がマダニを介して犬の赤血球の中に寄生する病気です。

バベシアはマダニが吸血する際に、唾液と共に犬の血管内に入り込み、すぐに血液中の赤血球の中に侵入し、寄生します。そして、赤血球内の成分を栄養として取り込み、発育します。そして、このバべシアは分裂し、赤血球を破壊しては他の赤血球内に侵入してさらに分裂を繰り返します。

症状は、重度の貧血症状がみられるようになり、元気や食欲がなくなったり、発熱をしたり、血尿がみられるようになり、放置しておくとそのまま死に至ることもあります。

ノミ・ダニが原因の病気⑤「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」

重症熱性血小板減少症候群とは、2011年に中国で発表されたマダニを介してSFTSウイルスに感染する病気のことです。

マダニに刺咬されることによって体内にウイルスが侵入し、発熱・嘔吐・意識障害などの神経障害、さらに皮下出血なども伴うことがあります。
最悪の場合には死に至る怖い病気です。

人間にも感染する病気で、有効なワクチンも開発されていません。
そのため、愛犬と一緒に予防していくことが大切です。

この記事のまとめ

犬のノミ・ダニ予防法から駆除法
  • 犬に寄生するノミの代表的な種類は「ネコノミ」
    犬の皮膚の上に寄生して吸血する。
    症状は強い痒みを生じ、感染症の可能性も。
  • 犬に寄生するダニの代表的な種類は「マダニ」「ニキビダニ」「ミミダニ」「ツメダニ」
    犬の皮膚の上に寄生して吸血する。
    症状には痒みや腫れ。種類によっては脱毛や湿疹も。さらに感染症の可能性もある。
  • ノミ・ダニ予防方法
    ① ブラッシング・シャンプーのお手入れで清潔を保ち、異常の確認を。
    ② ノミ・ダニが好む湿気やホコリを避け、飼育環境を清潔にすること。
    ③ 散歩前には虫よけスプレーを活用。
    ④ 定期的な予防薬を。動物病院で処方してもらうことがおすすめ
  • ノミ・ダニを発見しても自分では絶対に取らないこと!!
    卵の飛散や感染症など、事態を悪化させることがあるため、必ず動物病院で処置してもらいましょう。
  • 駆除薬は、市販品よりも動物病院で処方してもらうことがおすすめ!!
  • フィラリアも一緒に予防できる駆除薬がおすすめ
  • ノミ・ダニが原因で引きおこす病気は多く
    「貧血」や「アレルギー性皮膚炎」「Q熱」「ライム病」「日本紅斑症」「エールリヒア病」「バベシア症」「瓜実条虫症」「重症熱性血小板減少症候群」などがあり

犬のノミ・ダニ予防法から駆除法。ノミ・ダニが原因の病気とは さいごに

ノミやマダニは、普段散歩へ行っている犬なら何時寄生されてもおかしくない寄生虫です。
そしてノミ・ダニの寄生による影響はとても大きく、感染症の危険性も伴います。

ノミやマダニの駆除薬をきっちりと投薬することで、ノミ・ダニの寄生を最小限に抑えられることができるため、必ず投薬するようにしましょう。

最近では、駆除薬の種類も増えているので、愛犬の体質や性格、ライフスタイルによって駆除薬を選ぶことができるので、かかりつけの獣医師の相談の上で投薬していくことをおすすめします。