犬の爪切りのやり方から頻度。トラブルの対処法までご紹介

爪が伸びていると、足裏の肉球で体重を支えることができなくなってしまうため、滑りやすくなり転んでしまったり、関節に負担がかかってしまうようになります。
また、伸びた爪がベッドや絨毯などに引っかかってしまうこともあるでしょう。
爪と一緒に神経と血管も伸び続けてしまうため、次に爪切りをする時に痛みと出血を伴うことにもなります。

定期的に爪切りをしてあげないと、愛犬に痛い思いをさせてしまうことになるのです。

犬の爪切り やり方

準備するもの

  • 爪切り:人間と犬では爪の形が違うので犬用の爪切りを用意しましょう。 犬用爪切りには、ギロチンタイプとニッパータイプの2つがありますが、ギロチンタイプがおすすめです。
  • 爪やすり:なくてもOKです。爪先を滑らかにしたい時に役立ちます。
  • 止血剤:万が一出血させてしまったときのため準備しておきましょう。

爪切りの手順

◆体勢

爪切りをする時の体勢は、犬がリラックスできる体勢でするのが一番良いです。
それでも嫌がって逃げてしまうという場合には、抱っこしたり高い台に乗せたりして、できるだけ飼い主と体を密着させることで安心感を与えるようにしましょう。

◆切り方

爪を切るときには、犬の肉球を軽く押した時、肉球から一番出ている爪から順番に切りましょう。
犬の爪は根元から先まで同じ太さの円柱状になっているため、1回でバチンと切るよりも、角を取るように角度を変えながら少しずつ切ると良いでしょう。
野菜の面取りをイメージしてください。

◆仕上げ

仕上げに、爪先を丸く滑らかに仕上げることで、人の腕に爪が当たった時にも痛くならなくなります。
やすりがある場合には、角を丸めるイメージでやすりをかけてあげましょう。
やすりを使わない場合には、断面が滑らかになるように細かく当ててください。

犬の爪切りの頻度

犬の爪の伸びる早さは個体差があります。
小型犬と大型犬、外で活動することが多いかどうかでも変わってきます。
そのため一概には言えませんが、最低でも1カ月に1回を目安にしましょう。
地面やフローリングを歩いている時にカチカチと爪が当たって音が鳴るようであれば、爪切りが必要なサインです。

単純に、日常的に必要なブラッシングや歯磨きのついでに、爪が伸びていないかチェックしてあげても良いでしょう。

犬の爪切りで注意すること

神経・血管を傷つけないように

犬の爪には、神経と血管が通っているため、傷つけないように注意しましょう。
傷つけてしまうことで痛みと出血を伴います。
炎症の原因となってしまうこともあるでしょう。
白い爪の犬なら血管が透けて見えるので切っても良い範囲が見分けられますが、黒い爪の場合には見分けられません。

◆黒い爪の切り方のコツ

血管が見えないので血管を傷つけないよう少しずつ切りましょう。
血管に近くなると、爪に年輪のような模様が見えたり、爪の断面が湿ってきます。
そういった特徴が見られたらそこまでにしましょう。
血管に近づくことで犬自身が「そろそろ嫌だ」と抵抗することもありますよ。

飼い主さん自身が力みすぎないこと

犬の爪切りをする時に飼い主自身が緊張して力み過ぎてしまうと、犬に緊張感が伝わり恐怖心を与えてしまうことになります。
爪切りに不慣れだと緊張してしまうこともありますが、何度も行っているうちにすぐに慣れるでしょう。
リラックスして堂々とした態度で行うように心がけましょう。

犬の爪切りトラブル対処法① 出血した時

万が一、爪を切りすぎて出血してしまった場合には、まず落ち着いて対処することが大切です。
飼い主が焦ってしまうことで犬にも不安が伝わってしまうからです。