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トイプードルに限らず犬が吠える理由は、主に感情表現です。
吠えることで何らかの意思や感情を伝えようとしているのです。
それではどういった意思や感情から吠えているのかを見ていきましょう。
吠える原因がわかれば、飼い主の私たちも、対応策を考えられますよね。
理由① 縄張り意識や警戒から
トイプードルは警戒心が強い一面があるため、過敏に反応して吠えることがあります。
来客があったときやインターフォンが鳴ったときなどに吠える時は、縄張り意識や警戒心から吠えていると考えてよいでしょう。
理由② 欲求不満や要求から
おやつが欲しいとき、散歩に連れていってほしい、遊びたいときやかまってほしいときなど吠えて飼い主さんに訴えかけることがあり、「要求吠え」と言います。
それに応えてもらった経験からさらに吠えるようになることもあります。
理由③ 不安や恐怖から
「何これ?」「ここはどこ?」など、不安や恐怖からも吠えることがあります。
初めて行った場所、会った人や犬、雷などの音、今まで経験したことがない事、または経験したが怖い思いをした事があればそれに対しても吠えてしまうことがあります。
理由④ ストレスから
犬もストレスを感じる動物です。
引っ越しなどの環境の変化や新しい家族が増えたときなどにはストレスを感じやすいようです。
また、運動量やコミュニケーションが不足していることから、日々のストレスを発散しきれずに無駄吠えするようになることもあります。
こういったストレスを吠えるという行動で発散しようとしているのです。
理由⑤ 興奮から
遊んだ後や大好きな人に会った後など、それまでの興奮が収まらず吠え続けてしまうこともあります。
感情表現以外の理由も
◆習性:他の犬につられる
狼が遠吠えすると他の狼が答えるかのように遠吠えすることはご存知でしょう。
犬においても、他の犬が吠えているとつられて吠えることがあります。
多頭飼いをしている場合には、1匹が吠えることで他の犬も吠え始めるでしょう。
◆病気によって吠える
病気から吠えている可能性もあります。
代表的なものとしては、「分離不安」や「認知症」などが挙げられます。
「分離不安」とは精神疾患のことで、飼い主に依存しすぎてしまっていることが原因です。
飼い主が少し離れるだけで不安や恐怖、ストレスを感じてしまい、精神的パニックになり吠えてしまうのです。
トイプードルは甘えん坊で飼い主さんの事が大好きな犬種な上、可愛さあまりつい甘やかしてしまう飼い主さんも少ないことから分離不安になってしまうトイプードルは少なくないようです。
「認知症」は、犬も人と同様、老化が原因となって認知機能が低下する認知症にかかることがあります。
そしてその認知症の症状として感情のコントロールができなくなって鳴き続けることがあるのです。
無駄吠えの基本の対処法
無駄吠えをやめさせるためには、吠える理由が何なのかに対して対処していく必要があります。
基本の対処法① 「お座り」などの指示で落ち着かせる
縄張りや警戒、興奮などから吠えている時には、まず落ち着かせることが大切です。
その手段として有効的なのが吠えている時に「お座り」や「伏せ」の指示を出すことです。興奮などの対象のものから気を逸らし一旦区切りをつけさせることが目的です。
特に、「伏せ」は姿勢的に比較的吠えにくい体勢ですので効果的です。
ご褒美におやつを与えても良いですが、与えるタイミングを間違えると「吠える=ご褒美を貰える」と勘違いさせてしまいます。
適切なタイミングでご褒美を与えるようにしましょう。
「おすわり」や「まて」などの指示を出しても興奮が収まらない場合には、話しかけることで興奮を煽ってしまっている可能性もあります。
そんな時には無視をしてその場を離れ、犬が落ち着くのを待つのも時に効果的なことがあります。
基本の対処法② 要求には応えない
「おやつちょうだい」「散歩連れて行って」など要求のために吠えている場合には、訴えられた要求には応えないことが原則です。
応えることで「吠える=要求が通る」と認識させてしまい、また吠えるようになってしまい要求吠えへと定着してしまうことになるでしょう。
基本の対処法③ 社会性を身に付けさせる
社会化が不足していると「知らないもの」が増えることとなり、「知らない=不安や恐怖」から吠える対象が増えてしまうことになるでしょう。
できれば子犬期から様々な経験をさせてあげましょう。
時間はかかりますが、成犬になってからも社会化は可能です。
あらゆることに慣れさせる練習を積み重ねていきましょう。
基本の対処法④ ストレスを取り除こう
ストレスから吠える場合には、ストレスの原因が何なのか、その原因に対処していくことが大切です。
例えば運動不足が原因なら散歩量を増やす、コミュニケーション不足が原因なら一緒に遊ぶ時間を増やすということです。
基本の対処法⑤ 獣医師に相談してみよう
病気が原因である場合には、獣医師に相談してみると良いでしょう。
症状によって安定剤を処方してくれることもあります。
分離不安症では、愛犬との距離間を適度に保って接するようにすることで症状を和らぐことがあり、留守番トレーニングやサークルで1人で過ごす時間を設けるなど少しずつ段階的に行っていくと良くなることもあります。
認知症の場合はしつけ云々の問題ではなくなってくるため、1度獣医師に相談してみると良いでしょう。
吠える前に対処することを心掛けよう
吠えた時にお座りや伏せ、マテを促して落ち着かせることも大切ですが、吠えると分かっている状況が事前に予測できる場合はこちらが先回りして対応をしてあげることによって、無駄吠えを回避することができます。
基本的には、犬は何の前兆なしで吠えることはありません。
耳を立てるあるいは寝かせる、尻尾を巻き込む、じっと同じ方向を見つめる、飼い主のことを見つめてくるなど何らかのサインを示しているはずです。
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