アフガンハウンドの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介!

アフガンハウンドの基本情報

  • 原産地:アフガニスタン(大型犬)
  • 用途:サイトハウンド(優れた視力を使って獲物を追いかける獣猟犬)
  • 体高:オス69cm メス64cm
  • 体重:オス27kg メス23kg
  • 毛色:あらゆる毛色が認められている。

アフガンハウンドは優れた視力と速い足を持っており、飼い主の馬より早く獲物に追いつくことがあったため、指示を待たず自分の判断で獲物を捉えることができる有能な狩猟犬です。

そのため今でも独立心が強くしつけの難しい犬種だといわれています。

アフガンハウンドとボルゾイってどう違うの?

アフガンハウンドとボルゾイは一見するとよく似ていますが全く違う犬種です。

アフガンハウンドの原産国はアフガニスタンですが、ボルゾイの原産国はロシアです。

共に視力がよく足が速いのでサイトハウンド(視覚狩猟犬)として活躍していました。

ボルゾイはアフガンハウンドよりやや大きく、アフガンハウンドのように長毛ではありませんが、顔立ちや立ち姿はよく似ています。

よく似た容姿とは違って性格は正反対なところがあり、アフガンハウンドは独立心が強くマイペースですが、ボルゾイは人懐っこく甘えん坊です。

犬,ボルゾイ,大型犬

ボルゾイの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

5月 31st 2018

アフガンハウンドの歴史

アフガンハウンドはどこでどんな生活をしていたのでしょうか。

アフガンハウンドのあの美しい長毛はどうして生まれたのでしょうか。

あまり知られていないアフガンハウンドの歴史をみてみましょう。

アフガンハウンドは世界最古の犬!

アフガンハウンドは全ての犬の中で最も古い歴史を持つ犬種で、その起源は紀元前4000年~5000年だともいわれています。

古代エジプトの聖モーゼ山の麓に生息し、ノアの方舟に乗せられたのがこのアフガンハウンドだという言い伝えもあります。

紀元前3000~4000年頃のピラミッドや王侯貴族の墓や土石などの遺物からもアフガンハウンドと思われる犬の存在が確認されています。

その頃からアフガニスタンの山岳地帯や砂漠で猟犬として活躍していました。

厳しい地勢に対応して手足の裏は強く大きく発達しました。

一日のうちで朝晩の温度差が50°にもなる気候に順応するため、通気性と保温性を兼ね備えたあの独特な被毛が発達してきたと考えられています。

猟犬から優雅なセレブ犬に変身したアフガンハウンド!

アフガンハウンドは、人や動物の出入りの少ない山岳地帯で飼われていたため、他犬種との交配もされず長い間純粋種を守り続けていました。

18世紀なって、アフガンハウンドはアングロ・アフガン戦争に勝利したイギリスによって自国に持ち込まれ、サイトハウンドとして他犬種と交配されるようになりました。

改良されることによってますます優雅になり、その威厳と気品のある姿と美しい被毛がイギリスの貴族達に寵愛されるようになります。

20世紀の始めには、イギリスのみだけではなく世界のドックショーにも出展され、世界中の富裕層に求められるセレブ犬となりました。

最古の犬・原種のアフガンハウンドは今も生きている!

イギリスに渡る前からいた原種のアフガンハウンドは、今もアフガニスタンの山岳地帯で生きています。

昔と変わらず猟犬や作業犬として生活していますが、近年は個体の減少が進み絶滅の危機を迎えているそうです。

歴史的にも貴重な古代犬の存続のためにも、ぜひこれからも純粋犬種を守り続けてもらいたいものですね。

アフガンハウンドの特徴

アフガンハウンドの被毛と毛色

アフガンハウンドの最大の特徴は、あの頭から足までの流れるように美しい長毛でしょう。

本来は寒暖差の激しい山岳地帯での暮らしに適応するために発達したものです。

被毛はつややかなシングルコートで、毛色はブラック、レッド、クリーム、銀灰、ブラックにシルバーのタンなど、さまざまな色があります。

スタンダードとされる毛色はなく、全ての色が認められています。

頭と首をしっかりと上げ長い毛を揺らして歩く姿は悠然としていて、人を振り返らせるだけの魅力があります。

アフガンハウンドは優雅なだけじゃない。
脚は強くて速い!

アフガンハウンドは大型犬で本来は山岳狩猟犬であったため、長い毛に隠れていますが脚は強く、脚の裏も大きくしっかりとしています。

脚力もあり、前脚と後ろ脚を揃えて、背中を使って走る「ダブル・サスペンション・ギャロップ」と呼ばれる走り方は全身を使って走れるため、最高スピードは時速60kmにもなといわれています。

俊敏で、動く動物を素早く捕まえる能力も持っています。

アフガンハウンドの視力がすごい!1キロ先の獲物を見つける?!

アフガンハウンドの顔は細く、目は顔の側面についています。
そのため視野が広く視覚によって獲物を発見する能力に優れています。

サイトハウンドと呼ばれ、1km先の獲物でも見つけて追いかけるといわれています。

アフガンハウンドの垂れ耳は、視覚や嗅覚による狩猟能力を高めるために、耳からの情報を減らす役目をしているのだそうです。

猟犬としての高い能力を秘めながら、気品高い容姿と優雅な身のこなしが魅力的なアフガンハウンドはショードックとしても高い評価を得ています。

アフガンハウンドの価格相場

アフガンハウンドは日本ではまだブリーダーが少ない希少犬種のため、他の人気犬種に比べても販売価格は高めになります。

またアフガンハウンドに限らず、犬の価格は家庭でペットとして飼うためにブリードされた愛玩用と、ショーやコンテストなどに出すためにブリードされたショードッグ用とでは価格が違ってきます。

ペット用に繁殖させたアフガンハウンドの価格相場は15万円〜30万円です。

ショードッグを目的としたアフガンハウンドは、JKCの基準を満たした優秀な親や、血統のいいチャンピオン犬同士を交配させるので50万円以上することも珍しくありません。

アフガンハウンドの毛色による価格相場

アフガンハウンドの毛色にはクリーム、ブリンドル、ブルードミノ、レッド、ブラックマスクなどさまざまな毛色がありますが、特に規定された色はありません。

その中でも人気のあるクリームは少し高めの価格になります。

・ブラックマスク 15万〜23万円

・ルードドミノ 16〜22万円

・プリンドル 17万〜25万円

・クリーム 18万〜29万円

アフガンハウンドの生後日数による価格相場

他の犬種も同様ですが、アフガンハウンドも生後日数によって価格が違ってきます。

生後日数が少ないほど高額で売買され、生後1ヶ月半のアフガンハウンドは18万〜25万円ですが、生後3ヶ月を過ぎると15万〜18万円に下がります。

生まれて半年以上過ぎると半額になったりすることもあるようです。

ペットショップとブリーダーの価格相場の違い

アフガンハウンドは専門のブリーダーか、専門のブリーダーと譲渡契約しているペットショップで探しましょう。

ペットショップで探す

ペットショップの店頭でアフガンハウンドを見かけることはまずありません。

大型犬であることに加えて、希少犬種のアフガンハウンドをペットショップに卸すブリーダーそのものが少ないためです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です