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シャンプーは臭い対策だけでなく、皮膚病の予防にも効果的です。
月に1回は行うようにしましょう。
ブラッシング
ペキニーズは抜け毛が多いので、毎日ブラッシングをしましょう。
抜け毛をそのままにしておくと、絡まって毛玉ができやすくなるほか、皮膚病を引き起こす原因にもなります。
とくに下毛がごっそりと抜ける春と秋の換毛期は、こまめなブラッシングが欠かせません。
ブラッシングにはスリッカーブラシとコームを使用しましょう。
最初にスリッカーブラシで整えていきます。
スリッカーブラシは鉛筆を持つようにして手に取り、皮膚に対して平行にやさしく動かすと、皮膚が傷つきません。
そして毛をかき分けて、毛の根本から当てるようにしましょう。
スリッカーブラシで抜け毛を取ったあとは、コームで整えればきれいに仕上がります。
歯みがき
歯みがきは、できれば毎日やるのが望ましいでしょう。
とはいっても嫌がるところを強引にやると、歯みがきが嫌いになってしまうので、やれる範囲でケアすることが大切です。
もし歯ブラシを嫌がるときは、歯みがきシートなどで汚れを拭き取りましょう。
奥歯や歯の内側まで届かないかもしれませんが、それでも汚れが取れれば、口臭対策になります。
そして口の中を触られることに慣れてきたら、歯ブラシに切り替えていくとよいでしょう。
また、歯みがきシートさえも嫌がるようなときは、デンタルケア用のガムを与えることをおすすめします。
歯全体がきれいにならなくても、歯垢を落とす効果があります。
ペキニーズが注意しておきたい病気
ペキニーズがなりやすい病気の知識を持って、予防に役立てましょう。
椎間板ヘルニア
運動が得意ではないペキニーズは肥満になりやすく、それが原因で椎間板ヘルニアを引き起こすことも少なくありません。
そのため食事の管理をしっかりと行うようにしましょう。
とくにおやつの与え過ぎには気をつけてください。
目の病気
ペキニーズは白内障や涙管閉鎖、網膜委縮などをはじめとした目の病気になりやすい傾向があります。
そのため普段から目の周辺を清潔に保つように心がけましょう。
軟口蓋過長症
軟口蓋過長症とは、上あごの軟口蓋が長いことで空気の通りが悪くなり、呼吸がしづらくなってしまう病気です。
とくに短頭種の犬種がなりやすいと言われています。
もしゼーゼーと苦しそうに呼吸をしているようなときは、動物病院で診察を受けたほうがよいでしょう。
ペキニーズとのミックス犬
ミックス犬① 「ペキチー」
ペキチーは、「ペキニーズ」と「チワワ」のミックス犬です。
『チワニーズ』と呼ばれることもあります。
ペキニーズのボリューミーな被毛や低いマズル、チワワの大きな目や丸い頭のアップルヘッドを引き継ぐなど、個体によってそれぞれの特徴が現れ、いずれにしても愛らしい容姿を受け継ぎます。
性格は、チワワの明るく甘えん坊な性格とペキニーズの穏やかさを持ち合わせているようです。
ミックス犬② 「ペキマル」
ペキマルは、「ペキニーズ」と「マルチーズ」のミックス犬で、『マルペキ』とも呼ばれています。
両親犬に共通したフワフワの被毛を受け継ぎますが、お顔はマルチーズ寄りになることが多いようです。
一見すると「シーズー」に似ている子もいるようです。
両親犬ともそれぞれに愛嬌のある性格をしていますが、頑固な一面を持ち合わせているため可愛いからと甘やかし過ぎないよう注意しましょう。
ミックス犬③ 「ペキキャバ」
「ペキニーズ」と「キャバリアキングチャールズスパニエル」のミックス犬です。
ペキニーズの低いマズルを受け継いだキャバリアといった雰囲気に育つことが多いようです。
両親犬はどちらも穏やかな面も持った犬種ですので、ペキキャバにおいても穏やかで飼いやすい子になるでしょう。
ペキニーズを飼うのに向いている飼い主は?
独立心が強くてマイペースなペキニーズは、ゆったりと犬を飼いたいという方におすすめです。
たいてい犬は遊んでもらいたいとき、飼い主に催促するものです。
しかしペキニーズの場合は、ひとりで勝手に遊んでいることも少なくないので、ほどよい距離感を保って落ち着いて過ごせるでしょう。
また、運動量も無駄吠えも少ないのでマンションにお住まいの方でも、比較的飼いやすいと言えるでしょう。
比較的留守番も苦手としない犬種なので、留守がちな一人暮らしの方でも飼うことができるでしょう。
ただし、フサフサの被毛を維持するためには毎日のブラッシングが欠かせません。
そういった犬のための時間を確保することができる人に向いている犬種だと言えるでしょう。
ペキニーズの寿命と長生きしてもらうために
ペキニーズの寿命
ペキニーズの平均寿命は、だいたい12~15歳だと言われています。
一般的に小型犬の寿命は14歳前後と言われているため、小型犬のペキニーズの寿命は平均的だと言えるでしょう。
ただし、この寿命はあくまでも目安であって、個体差によっても変わってくるため、中には20歳近くまで長生きしていたご長寿ペキニーズも存在します。
長生きしてもらうために飼い主にできること
ペキニーズに長生きしてもらうためには、子犬の頃から健康的な生活を送ることが大切です。
健康的な生活とは、「栄養バランスの取れた食事」「適度な運動」「ストレスのない環境」「病気の予防」などがあります。
特にペキニーズを飼う上で気を付けたいのは、「食事と運動のバランス」と「病気の予防」です。
それに加えて、「夏場の生活」にも配慮が必要となってきます。
◆食事と運動
ペキニーズは運動が得意ではないため、太りやすいと言われています。
そのため、肥満にならないためにも食事と運動のバランスが重要となってきます。
フードは、高タンパク・低脂質なドッグフードがおすすめです。
そして適度な運動のためにも、毎日の散歩を欠かさず連れて行ってあげましょう。
◆夏場の過ごし方
ペキニーズは短頭種のため、熱中症のリスクが高い犬種です。
さらに保温性の高い豊かな被毛を持っているため、より熱がこもりやすく細心の注意が必要となってきます。
夏場にはトリミングで短めにカットしてもらうなど、熱中症対策をしっかりと行って予防をしてあげましょう。
また、家の中にいても熱中症にかかってしまうこともあります。
エアコンや冷感マットなどを上手に活用してペキニーズが快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。
小型犬の7歳ごろからは「シニア期」と呼ばれていて、この頃から徐々に老化が見られてくるようになります。
シニア期に入ったら、より一層の配慮をしながらしっかりとケアしてあげましょう。
ペキニーズのまとめ
- 小型犬
- 猫のように気まぐれでマイペースな性格
- 毛色:定番カラーは「フォーン」「ブラック」「ホワイト」「クリーム」。そのほかにも「「レッド」「ブラックタン」「パーティ」があり。
- しつけ:マイペースなので時間をかけて行うこと
- 注意したい病気:椎間板ヘルニア・眼疾患・軟口蓋過長症など
- 肥満体質でも運動は苦手。食事と運動バランスが大切
- 毎日のブラッシングと定期的なトリミングが必要
ペキニーズについて さいごに
甘えてきたと思ったら、素っ気なく振る舞うツンデレなペキニーズ。
どこか犬っぽくないところがペキニーズならではの魅力と言えるでしょう。
懐くまでには時間がかかるかもしれませんが、基本的には忠誠心があり温厚な性格です。
比較的飼いやすい犬種なので、犬を飼うのが初めての方にもおすすめです。
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