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では、甲斐犬はどのようなお手入れが必要なのでしょうか。
甲斐犬のお手入れ ポイント① ブラッシング
週に1~2回程度ブラッシングをして、抜け毛を取り除いておきましょう。
ただし下毛が生え変わる換毛期の時期は、驚くぐらい抜け毛が多いので、毎日ブラッシングをする必要があります。
ブラッシングをするときは、シリコンやゴム製のラバーブラシを使うことをおすすめします。
最初は毛流にそって撫でるようにやさしく、ブラッシングをしていきましょう。
力を入れて行うと、毛が切れてしまうので注意してください。
そして毛をかき分けて、下毛もブラッシングすると抜け毛が取り除けます。
仕上げには、豚毛や馬毛でできた獣毛ブラシで整えていきましょう。
獣毛ブラシで仕上げると、毛の表面のほこりや汚れを取り除くほか、静電気もおこりにくくなります。
また、ブラッシングは被毛を整えるだけでなく、マッサージ効果もあります。
そのおかげで血行がよくなり、皮膚の働きを正常に保つのにも効果的です。
甲斐犬のお手入れ ポイント② 耳掃除
甲斐犬は立ち耳なので、垂れ耳の犬種と比べて汚れがたまるほうではありませんが、それでも、ときどき耳掃除をする必要があります。
もし耳介が汚れていたら、耳の中も汚れている可能性があるので、きれいにお手入れをしましょう。
- イヤークリーナーを溢れるぐらいまで耳に入れる
- 耳の根本をクシュクシュと揉む
- 犬に頭を振ってもらい、イヤークリーナーを耳から出す。
- コットンで耳介についた汚れと、耳の中に残っているイヤークリーナーを拭き取る
もし手伝ってくれる人がいれば二人でやったほうが、よりスムーズにできるでしょう。
ひとりが頭を押さえておけば、イヤークリーナーがこぼれなくて済むほか、途中で頭を振ってしまうことも防げます。
また、汚れを拭き取るときはコットンやガーゼを使用しましょう。
綿棒を使うと、耳の中を傷つけてしまう恐れがあり危険です。
甲斐犬の注意する病気
甲斐犬は体が丈夫で、とくになりやすい病気などはありません。
しかし、ブラッシングやシャンプーなどを怠ると、皮膚病を引き起こす恐れがあるので、気をつけなければなりません。
月1回はシャンプーをして、清潔に保つようにしましょう。
また、シャンプーですが、頻繁に行うと皮膚が乾燥してしまい、かえって皮膚を傷めてしまうので注意が必要です。
少し汚れた程度であれば、濡れたタオルで拭いて、きれいにするだけで十分です。
甲斐犬のミックス犬
近年国内ではミックス犬が大人気で、ペットとしても定着してきました。
そもそもミックス犬とは、異なる純血種同士を掛け合わせることで生まれてくる子犬のことを「ミックス犬」としてブランド化されて発展したものです。
しかし、甲斐犬は純血種でも飼育頭数がそれほど多くないため、「甲斐犬×他の純血種」の組み合わせによるミックス犬はあまり多くはないようです。
甲斐犬の場合は、「甲斐犬×雑種」といった子が多いように感じます。
ミックス犬① 「甲斐犬×柴犬」
日本を代表する犬種同士「柴犬」とのミックス犬です。
小型犬の柴犬に対し、甲斐犬も小さめの中型犬なのでサイズ的にはそれほど大きくなることはないでしょう。
性格はどちらも日本犬ですので両親犬同様、飼い主への忠誠心が強く時に頼もしい存在となってくれるような子になってくれるでしょう。
甲斐犬を飼うのに向いている飼い主は?
虎毛の野性味が残った風貌を持つ甲斐犬は、性格的にも飼いやすい犬種とは言えず初心者にはおすすめできない犬種です。
それでも、飼い犬の性質や特徴をきちんと理解し向き合うことができれば飼育することは可能です。
信頼関係がしっかり築ける人が望ましい犬
甲斐犬は、警戒心の強さや気性の荒い性質を持った犬ではありますが、危険察知能力に長けた賢い犬種ですので、信頼する飼い主さんが好意的に接している相手であれば、その相手に敵意を示すようなことはしません。
飼い主次第でとても穏やかで聞き分けの良い子になってくれるのです。
そのため、しつけよりも甘やかし過ぎてしまうような人には向いていないでしょう。
しっかりと甲斐犬との信頼関係を築くことができ、しっかりとしつけをしながら育てあげていける人に向いているでしょう。
マンションでも飼育できる?
甲斐犬は、比較的無駄吠えが少ないと言われる犬種です。
そのため、ペットの飼育が許可されているマンションであれば、飼育することは可能だと言えるでしょう。
ただし、抜け毛の多さや運動量には十分に気を付けてあげなければなりません。
特に運動面は、室内飼いの場合には運動不足になりがちですので、毎日しっかりと散歩に連れて行ってあげることが大切です。
そういった点から考えると、日中留守がちで犬のための時間を作ることが難しい一人暮らしの方の飼育は難しいかもしれません。
小さな子どもがいても飼育できる?
甲斐犬は気性の荒さを持った犬種ですが、子ども相手でも仲間だと認めればとても優しく温和な性格をしています。
そのため、小さな子どもさんがいらっしゃるご家庭で飼われていることもあります。
それでもやはり、最初のうちは子どもと接するときには細心の注意を払う必要があるでしょう。
甲斐犬愛護会について
甲斐犬愛護会とは?
国内には、甲斐犬の愛護・保護や育成を目的とした愛護会が存在します。
日本犬である甲斐犬としての本質の維持し、本来の甲斐犬の美しさを守るため活動されています。
また、甲斐犬愛護会に所属されている甲斐犬犬舎では、子犬の分譲も行なわれています。
愛護会犬舎から子犬を迎える場合には、甲斐犬に関する知識や飼育経験のプロからのアドバイスが受けられるといった大きなメリットがあるのでおすすめです。
甲斐犬愛護会展覧会
毎年4月の第1日曜日と10月最終日曜日に山梨県で開催されている「甲斐犬愛護会展覧会」は、100頭以上もの甲斐犬が集まる国内最大級の甲斐犬の展覧会です。
現在飼っている甲斐犬を出陳するためには、甲斐犬が「甲斐犬愛護会」に登録されていること、所有者が「甲斐犬愛護会」の会員であることが必要ですが、見学だけだと料金や資格も必要ありません。
興味がある方はぜひ一度覗いてみてください。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/kaiken/kaiken_contest.html
甲斐犬 まとめ
- 小さめの中型犬
- 「一代一主の犬」と言われるほどの忠誠心を持つ犬
- 被毛:短毛
- 毛色:黒虎毛・赤虎毛・中虎毛
- しつけ:気性の荒い一面をカバーするには「社会性」が欠かせない!!
- 注意したい病気:頑健な犬種。皮膚疾患などに注意
- 平均寿命:長寿犬種12~16歳
- 子犬の相場価格:10~15万円
甲斐犬について さいごに
甲斐犬は飼い主にしか懐かない、「一代一主の犬」と言われていたりしますが、必ずしもそうとは限りません。
子犬の時期にしっかりとしつけを行い、愛情をもって接していけば、ほかの犬とも友好的な関係が築けます。
忠誠心が強くて勇敢な甲斐犬は、きっとよきパートナーとなってくれるでしょう。
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