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犬を飼う上で、その犬の性格や気質をしっかりと知っておくことは、非常に重要なポイントです。
甲斐犬がどのような性格なのか、知識を持っておきましょう。
警戒心が強い
甲斐犬は非常に警戒心が強い性格です。
そのため飼い主やその家族には懐くものの、ほかの犬や人に慣れるのは多少時間がかかると思っておいたほうがよいでしょう。
忠誠心が強い
ひとたび心を許すようになると非常に従順で、スリスリと甘えてくることも少なくありません。
忠誠心が強く、飼い主の指示はきちんと守って行動できます。
気性が荒い
甲斐犬は気性が荒い気質を持ち合わせています。
しかし子犬の時期のしつけによって、この気性が荒い気質は抑えられるので、無駄に攻撃してくるようなことはありません。
勇敢
もともと獣猟犬だった甲斐犬は、周囲の状況を冷静に察知する能力が高く、勇敢な性格です。
自分から攻撃的な態度をとることはないものの、知らない相手が向かってきたら臆さないところがあります。
そのため番犬として頼もしい存在になってくれるでしょう。
賢い
甲斐犬は非常に賢く、しつけをすれば無駄吠えをするようなことはあまりありません。
また、散歩中にほかの犬にあっても、飼い主が「マテ」と言えばその状況を理解し、トラブルを起こすことなく、どんな犬とも接することができます。
オスとメスによる性格の違い
オスの性格
一般的にメスよりも警戒心が強く、一度飼い主との信頼を築くとその忠誠心はメスよりも強くとても従順な性格をしているようです。
メスの性格
甲斐犬のメスは、オスよりも比較的落ち着いた性格をしていて、飼い主との仲間意識が強い傾向にあるようです。
甲斐犬の飼い方
甲斐犬の飼い方について、具体的にみていきましょう。
甲斐犬の飼い方 ポイント① 散歩時間と頻度
もともと、野山を走りまわる獣猟犬として用いられていただけのことはあって、甲斐犬は運動量を多く必要とする犬種です。
そのため1日2回、各1時間は散歩に連れて行くようにしましょう。
また、子犬期であっても1日2回、20~30分の散歩時間が必要です。
それに加えて、ときどきドッグランで思いっきり遊ばせてあげるのもおすすめです。
ノーリードで自由に走りまわれば、運動不足にならずに済むでしょう。
運動量が足りないとストレスがたまり、問題行動を引き起こす原因になるので気をつけてください。
甲斐犬の飼育環境
甲斐犬は暑さにも寒さにも強いので、室内だけでなく外飼いにすることも可能です。
ただし、甲斐犬が暑さに強いといっても、近年の日本の暑さではさすがにバテてしまうので、暑さ対策は欠かせません。
- 犬小屋が日陰になるようにし、直射日光があたらないようにする。
- フィラリア予防、及びノミダニ駆除薬をする。
- 家の敷地内から出ないようにフェンスなどで囲む。
- ノミやダニの温床にならないよう、犬小屋をこまめに掃除し、抜け毛がたまらないようにする
- 部屋の中から犬の様子がいつでも見えるところに、犬小屋を設置する
- 犬小屋に毛布などを敷いて寒さ対策も行う
また、室内で飼う場合、もし庭が広ければ、昼間は室内と庭とを自由に行き来できるようにするのもよいでしょう。
運動量が必要な甲斐犬にとっては、散歩以外にも、このように動けるようにしてあげるのも大切です。
甲斐犬のしつけ
安心・安全に暮らすために、甲斐犬のしつけは以下のことをしっかりと教えておきましょう。
甲斐犬のしつけ ポイント① 社会化を身につける
生後3~12週齢の間は、まだ警戒心が芽生えていないので、新しいものや人を比較的容易に受け入れていくことができます。
そのため、甲斐犬がこの時期にほかの犬や人と触れ合う機会を作るほか、車の音や掃除機などの生活音に慣れさせておきましょう。
そうすることで甲斐犬が成犬になったときに、ほかの犬や知らない人に会っても、攻撃的な態度をしない穏やかな性格の犬になっていきます。
このことを、「犬の社会化」と言います。
社会化のしつけは非常に重要なため、しっかりと行いましょう。
社会化が不十分だと成犬になったときに、ほんの少しの物音でも怖がって吠えたり、ほかの犬と会ったときに攻撃的な態度をとり、ケガを負わせてしまったりするような犬になってしまします。
とくに甲斐犬はもとの気質に気性が荒い一面があるため、社会化のしつけは必須です。
甲斐犬のしつけ ポイント② 甘噛みをさせない
ほかの犬と同様、甲斐犬も子犬のうちは甘噛みをしてくることも少なくありません。
しかし甘噛みを放っておくと噛み癖がついてしまうので、子犬のうちに直しておく必要があります。
もし甘噛みをしてきたら「ダメ」と言って叱り、噛むことを止めたら、おやつを与えるとよいでしょう。
そうすることで、噛まなければいいことがあると認識し、甘噛みが直っていきます。
また、噛んでもいいおもちゃを与えるのも、甘噛み対策に効果的です。
甲斐犬のしつけ ポイント③ トイレの場所を覚えさせる
トイレのしつけは、一回で覚えさせるのは難しいですが、根気よく続けていけば覚えていくので、しっかりと行いましょう。
最初のうちはサークルにペットシーツを敷いて、そこをトイレとして覚えさせ、それが慣れたらトイレトレーに移行することをおすすめします。
また、トイレの場所を覚えるまでは、排泄しそうなタイミングを見てトイレに連れていきましょう。
子犬は主に食後や水を飲んだあと、体を動かしたあとに排泄する傾向にあります。
また、床のにおいを嗅いでいたり、同じところをグルグルとまわっていたりするときも、排泄前のサインです。
それらのタイミングを見てトイレに連れて行けば、失敗することなく排泄できます。
もしすぐにしなくても、しばらくそのままサークルに入れて、排泄するまで様子を見るとよいでしょう。
そして、サークルでのトイレに慣れたら、トイレトレーに移行していきます。
トイレトレーは甲斐犬の体よりも、ひとまわり大きいサイズのものを用意しましょう。
そして、トイレを置く場所は人の通りが多いドア付近は避け、落ち着いてできそうなところに設置してください。
甲斐犬のお手入れ
日々のお手入れをしてあげることで、病気を予防し健康に過ごすことができます。
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