子犬のうちから対処していきましょう。
対処方法として、
- 噛んでも良いおもちゃを与える
- 遊んでいる最中に手を噛んできた場合には、「痛い」と一言だけ放ち、遊ぶのを中断して無視をする。
- 噛まれて困る物を噛んだ時は、小銭の入った貯金箱などを床に投げて聴覚的なものや、ビターアップルなどの味覚的な刺激を与えて行動を制止させる。
などがあります。
癖がついてしまう前に対処していくようにしましょう。
バセンジーのお手入れ
バセンジーのお手入れはとっても簡単
バセンジーは短毛で抜け毛も少ないため、カットやこまめなブラッシングの必要がなく、お手入れはとても簡単です。
とてもきれい好きでもあるので、猫のように自分で体を舐めて毛繕いをして清潔を保とうとする犬種で、さらに臭いも少ない犬種です。
週に何度かのブラッシングと、体の汚れが気になれば濡れタオルで拭いてあげて、時々シャンプーをしてあげる程度で良いでしょう。
お手入れ① ~歯磨き~
お手入れが楽なバセンジーではありますが、歯磨きは必要不可欠なお手入れです。
犬の歯は虫歯になりにくい口腔環境を持っていますが、食べカスなどから歯垢や歯石が付着し、歯周病になっていきます。
歯周病になると、口臭の原因や健康を損なう病気の原因にもなるため、歯磨きは子犬のうちから行っていく習慣をつけておきましょう。
- 犬用ハブラシ:ヘッドが小さく、毛が柔らかいものがおすすめです。
360度ブラシになっているタイプは磨きやすさでおすすめです。 - 歯磨きシート:歯ブラシを嫌がるバセンジーにおすすめです。
- デンタルガム:犬用デンタルガムは愛犬が喜びながら歯磨きをすることができます。
- デンタルケア玩具:ロープや凹凸のあるゴム状のものまで様々です。
愛犬が好むものを使ってあげると良いでしょう。
バセンジーの注意する病気
バセンジーはアフリカの暑い国を原産とする犬種の為、日本の気候で体調を崩して下痢をしてしまうことがあるようです。
繊細な一面も持っているためストレスからも下痢になることもあるようです。
その他にもバセンジーがかかりやすいと言われる病気には、「ファンコニー症候群」「鼠経ヘルニア・臍ヘルニア」「溶結性貧血」などがあります。
注意する病気① 「ファンコニー症」
バセンジーに好発しやすい遺伝性疾患で、腎臓の機能不全のことです。
体に必要な物質を腎臓が吸収しなくなる病気で、尿となって必要な物質が捨てられてしまいます。
そうなることによって生存に必要な機能を保てなくなります。
水を飲む量が多い、尿の量や回数が多い、尿の色が薄いなどの症状のほかに、失禁や脱水などの症状が見られます。
定期的な尿検査を行って早期発見・早期治療に努めましょう。
注意する病気② 「溶血性貧血」
バセンジーに好発しやすい遺伝性疾患で、赤血球が破壊されることにより酸素が全身に行き渡らなくなることです。
元気がない、食欲不振、呼吸困難などの症状が見られるようになります。
早期発見・早期治療によって症状の改善が可能な病気なので、定期的な血液検査を受けるようにしましょう。
注意する病気③ 「ヘルニア」
ヘルニアにおいても、バセンジーの遺伝性疾患の1つです。
特に鼠経(そけい)ヘルニアや臍(さい)ヘルニアが起こりやすいと言われています。
脚の付け根にある隙間(鼠経部)もしくはヘソから、内臓の一部が飛び出してしまった状態のことです。
食欲や元気がない、嘔吐、下痢・便秘などの症状が見られるようになります。
予防はできない病気の為、早期発見と早期治療が重要です。
スキンシップを取る際には、脚の付け根やお腹のチェックも行うようにしましょう。
バセンジーのミックス犬
ミックス犬① 『バセンジー×ジャックラッセルテリア』
体は小さいながらも活発で明るい性格を持った「ジャックラッセルテリア」とのミックス犬です。
容姿は似た雰囲気を持つ犬種同士ですが、ジャックラッセルテリアは体重4~6kgの小型犬なのでバセンジーよりも小さなサイズになるかもしれません。
また、どちらもとても賢い犬種ですので、その賢さを受け継ぐことでしょう。
ミックス犬② 『バセンジー×ラブラドールレトリバー』
大型犬の中でも人気のある「ラブラドールレトリバー」とのミックス犬です。
全体的な印象としてはラブラドール寄り、お顔の特徴はバセンジーを受け継いでいることが多いように感じます。
どちらの犬種も家族に愛情深い犬種なので、ミックスにおいてもその特徴を受け継ぐことでしょう。
ミックス犬③ 『バセンジー×柴犬』
日本犬の代表格「柴犬」とのミックス犬です。
無駄のない引き締まった体のバセンジーと、素朴な柴犬の印象がうまく合体しています。
私たち日本人からするとより親しみやすい印象を持てるかもしれません。
バセンジーを飼うのに向いている飼い主は?
バセンジーは、しつけが難しいことや見知らぬ人には懐かないなどのことからも特殊な犬種で、初心者向きの犬種とは言えません。
バセンジーを飼うのに向いている飼い主は、根気強く忍耐力があり、それでも無理強いはせずにさっぱりとしている人に向いているでしょう。
また、豊富な体力を持つ犬種ですので、活動的な人に向いている犬種だと言えます。
さらに、自由気ままなバセンジーは、閉所を苦手でキャリーバッグなどを嫌うことも多いようです。
そのため電車などの公共交通機関を使った移動が難しいため、動物病院やドッグランなどが徒歩圏内にある、もしくは自家用車がある人におすすめする犬種です。
いずれにしても、バセンジーを飼うためにはその特殊性を理解した上で迎え入れなければならないでしょう。
マンションでも飼育できる?
「吠えない犬」とも言われるバセンジー、全く鳴かないわけでもありませんが実際にあまり鳴かないようです。
他の犬種よりも近所迷惑になる心配も減るので、マンションでの飼育に向いているでしょう。
ただし、サイレン音などにつられて遠吠えをすることがあるため注意しておきましょう。
また、マンション飼育の場合ではどうしても運動不足が懸念されます。
散歩量などに気を付けて運動不足にならないよう十分に注意してあげてください。
一人暮らしでも飼育できる?
バセンジーは小さめの中型犬で小型犬と記されていることも多いですが、運動量は中型犬~大型犬並みに必要とします。
また、一人で過ごすことは苦手とし家族と一緒に過ごすことを好む犬種です。
そのため、留守番が少なく、犬のための時間を十分に作ってあげられる人に向いている犬種です。
そういった点から一人暮らしでの飼育にはおすすめできません。
高齢者でも飼育できる?
物静かで家族に寄り添うことを好むバセンジーなので高齢者向きかとも思うかもしれませんが、バセンジーの豊富な運動量とその俊敏さから考えると高齢者が単独で飼育するにはおすすめできない犬種です。
ただし、健脚で元気いっぱいの高齢者や、安全に自由運動をさせてあげられるほど十分なスペースのある田舎暮らしなどであれば例外もあるかもしれません。
バセンジーの寿命
バセンジーの平均的な寿命はだいたい12~16歳と言われています。
同じ中型犬である柴犬は12~15歳、ウィペットは12~15歳と言われているため、中型犬の寿命としては平均~やや長寿だと言えるでしょう。
ただし、この寿命はあくまでも目安です。
犬の寿命はその犬の生まれ持った体質や生活環境、病気の早期発見・治療などによっても異なってくるため、健康に気遣って育てていくことで平均的な寿命よりも長く生きてくれることもあるでしょう。
この記事のまとめ
- 体重10~12kgの中型犬
- 「吠えない犬」。それでも鳴かないわけではなく独特の鳴き声を持つ。
- 性格:ツンデレでマイペース。感情表現が少ないが飼い主家族には甘えん坊。
- 被毛:滑らかな短毛
- 毛色:「レッド」「ブラック」「トライカラー」「ブリンドル」
- 気を付けたいしつけ:噛み癖
- 注意したい病気:「下痢」「ファンコニー症候群」「溶血性貧血」「ヘルニア」など
- 子犬の販売価格:10~25万円程度
- 平均寿命:12~16歳
さいごに
無駄吠えもなくお手入れも簡単なバセンジーは、マンションなどの集合住宅にも向いている犬種です。
希少で通常の犬種とは異なる点も多いため、飼っている中で新しい発見を楽しめる犬種かもしれませんね。
野性的で奇行が多いとも言われる犬種なので、実際に飼ってみると中毒性が高く「バセンジー以外考えられない」といった飼い主さんも少なくないようですよ。
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