Contents
そうすることで、顔を舐めてくる頻度が軽減されていくでしょう。
理由⑤ 反応を楽しんでいる
飼い主の顔を舐めた時の反応が楽しくて舐めていることも考えられます。
愛犬に顔を舐められた時に「やめて~」などと飼い主さんが取るリアクションを楽しんでいるものだと思っているのです。
「遊んでほしい」という意味も込められているかもしれませんね。
犬がよく赤ちゃんの顔を舐めることも、この理由が考えられます。
単に赤ちゃんの口の周りについた食べ物の匂いに釣られている可能性もありますが、顔を舐められるとくすぐったくて「キャッキャッ」とはしゃいでくれる赤ちゃんの反応を楽しんでいることも考えられます。
犬が顔を舐めてきたときに気をつけることとは?
さまざまな感情により、犬は人間の顔を舐めてきますが、状況によっては気をつけたほうがよい場合があります。
犬が顔を舐める場合の危険性や適切な接し方を覚えておきましょう。
叱ったあとに犬が顔を舐めてくるときは無視しない
普段はあまり顔を舐めてくることがなくても、叱ったあとなどに飼い主の顔をやたらと舐めてくる犬もいたりします。
これは「降参したから許してください」といった反省の気持ちの表れです。
そのため、このときに無視したり、さらに叱ったりすると恐怖心や不安な気持ちをあおってしまい、余計に顔を舐めようとしてしまいます。
信頼関係を壊さないためにも、やさしく撫でてあげる、または抱っこするなどして落ち着かせてあげてください。
感染症に注意
愛犬は家族の一員であるのであまり気にしなくなる方もいらっしゃるようですが、犬の口の中には、およそ150種類の細菌がいると言われています。
犬に顔を舐められることで、その菌が人間の体内に入ってしまう可能性があります。
その菌が原因となって「人獣共通感染症(ズーノーシス)」に感染してしまうこともあります。
「人獣共通感染症(ズーノーシス)」とは、人と動物が共通して感染する病気のことです。
聞きなれない言葉ではありますが、最も分かりやすい人獣共通感染症を例に挙げるなら「インフルエンザ」や「狂犬病」などのことです。
こういった感染症には、犬には無症状でも人に感染すれば症状が出るものやその逆、もしくはどちらも症状が出るものなど、種類や症状も様々ですが、中には最悪の場合死に至るような怖い感染症もあります。
犬に顔を舐められることで感染する疑いのある感染症には、主に「回虫症」「皮膚糸状菌」「レプトスピラ感染症」「パスツレラ症」などが挙げられます。
「レプトスピラ感染症」であれば、犬の予防接種を受けておくことで予防することができますが、予防できない感染症もあるので、むやみに犬に顔を舐めさせることは、感染症のリスクを高めてしまうことにもなるため好ましいことではないのです。
◆犬が乳幼児の顔を舐めるのは要注意
上記でも挙げた感染症「パスツレラ症」は、犬の口の中に駐在するパスツレラ菌と呼ばれる菌のことで、調査によると犬の約75%が保有していることがわかっています。
普通に犬と接するぶんには心配ないですが、口元を近づけるなどの過剰なスキンシップにより、パスツレラ菌が人に感染し、パスツレラ症を発症することがあります。
パスツレラ菌はもちろん犬の唾液にも含まれているため注意が必要です。
とくに免疫機能が未発達な乳幼児は、なるべく犬に顔を舐められないようにしたほうがよいでしょう。
対策としてはベビーサークルの中で赤ちゃんを遊ばせ、犬とスペースを分けることをおすすめします。
このようにすれば、おのずと過剰な接触が防げるので安心です。
スペースを分けても犬は今まで通り自由に動ければ、とくにストレスになるようなことはありません。
室内環境を整え安心して過ごせるようにしましょう。
◆高齢者や疾患がある方も犬に顔を舐められないように注意
免疫力が低下してきている高齢者も、パスツレラ菌が感染しやすい傾向があります。
犬が顔に届かないようするために、部屋の中では椅子に座るなどして、顔を執拗に舐められないように気をつけましょう。
また、糖尿病や肝障害、喘息などの疾患がある方も免疫力が弱いため注意が必要です。
パスツレラ症になると、喉の痛みや咳、鼻水がでるなどの呼吸器系の症状が現われます。
コメントを残す