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2つ目は、「腎性腎不全」といい、腎臓そのものの障害が原因となり起こります。
3つ目は、「腎後性腎不全」といい、腎臓で作られた尿の排出障害が原因で起こります。
犬の腎不全は、膀胱結石や尿道結石などの尿路結石症によって起こる腎後性腎不全の場合が最も多いです。
結石によって尿が排出できなくなり腎臓の機能に障害が起こります。
その他にも、感染症や中毒が原因となり起こることもあります。
犬の急性腎不全の症状
血尿や、尿の量が減ったり、出なくなったりします。
また、元気や食欲もなくなり、下痢や嘔吐をすることもあります。
この状態を放置しておくと、急速に状態が悪化し、ぐったりして痙攣をおこしたり意識障害が見られたりして死亡してしまうこともあります。
犬の急性腎不全の治療法
基本的にはすぐに入院で、輸液や抗生物質などの投与処置をします。
また、結石が原因の場合はそれを取り除く処置や手術が行われることもあります。
急性腎不全によって腎機能が低下してしまっても、早めの処置であれば腎臓の機能を回復ができる可能性も高いです。
犬の慢性腎不全の原因
慢性腎不全の原因は、慢性糸球体腎炎・慢性腎盂腎炎・多発性嚢胞腎などの慢性的に起こる他の腎臓の病気や、先天性腎臓形成不全とあう生まれつき腎臓に障害をもっている場合に起こります。
他の腎臓病を引き起こしているとネフロンの機能が徐々に弱まっていくため、慢性腎不全を引き起こします。
犬の慢性腎不全の症状
症状は数年にわたって進行していきます。
症状の進行は4期に分けられます。
第1期では、無症状です。
第2期では、多飲多尿がみられますが、その他は気になる症状がでません、
第3期では、食欲が低下したり、嘔吐をしたりするようになります。
また、体重減少や貧血がみられることもあります。
第4期では、これらの症状がはっきりと出るようになり、嘔吐下痢がひどくなるようになります。
元気もなくなり、神経症状も出てくることもあり、命の危険があります。
この頃には、尿毒症も引き起こしています。
犬の慢性腎不全の治療法
慢性腎不全は、腎臓の機能の回復はできません。
そのため、完治させるための治療法は基本的にはありません。
状態の進行を少しでも遅らせるために定期的に輸液や、薬物療法、食餌療法を行います。
腎臓病の犬のための食事療法
腎臓病の犬のための食事療法~腎臓病の犬のドックフード
腎臓病になってしまったら、食餌療法をすすめられる場合が多いです。
食餌療法といっても、最近では動物病院で手に入る腎臓病の犬のために作られたドッグフードがあり、それを普段の食餌として与える事が一般的になってきました。
腎臓病、特に慢性腎不全の場合、リン・ナトリウムの制限がされていたり、タンパク質や必須脂肪酸の含有量も調節されていたりします。
塩分やタンパク質が制限されていることから、あまり食いつきが良くない犬が以前は多かったですが、最近は療法食の種類が増えたり改良が加えられたりしているので、食いつきも良くなっています。
様々なメーカーから腎臓病のためのドッグフードが発売されています。
動物病院には、サンプルが小袋で置いてありますので、どのドッグフードが合っているのかを試すこともできます。
腎臓病の犬のための食事療法~手作りの食事の場合は
手作り食を与えている場合は、塩分やタンパク質を控えなければいけません。
しかし、なかなか手作り食で療法食を作るというのは難しいです。
ドライタイプのドックフードを食べないという犬には、腎臓病のための缶詰の療法食もあります。
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