こういったことをカバーするためには、日常的にはドライフードを基本とし、時折手作りごはんを取り入れられると良いかもしれませんね。
手作りごはんの基本
材料選び
基本的に犬は雑食動物ですが、限りなく肉食寄りの動物だという事を認識しておきしょう。
そのため、手作りごはんのメインに使う材料は動物性たんぱく質が豊富なお肉やお魚を使ったものがおすすめです。
「お肉類・炭水化物・野菜類」の理想的な割合が、
「肉類(動物性たんぱく質)6:炭水化物2:野菜類2」
と言われています。
ただし手作りごはんを推奨する専門家によっては
「肉類(動物性たんぱく質)1:炭水化物1:野菜類1」
などの大きく異なる割合がすすめられている場合も。
実際には年齢や体質などによっても異なってくるので、便や毛ヅヤ、体重などの変化を観察しながら、臨機応変に対応していくようにしましょう。
また、せっかく手作りで与える食事ですから、できるだけ材料は新鮮で添加物などが使用されていないものを選ぶことをおすすめします。
使ってはいけない食材
食事の中には、人の健康に良いとされているものが犬にとっては大きなリスクがある食材があります。
例えば、玉ねぎや牛乳。
玉ねぎなどのネギ類全般には、有機チオ硫酸化合物という成分が含まれており、これを摂取することによって犬は中毒を起こすことになります。
そして、なんとなく良さそうなイメージのある牛乳も犬にとってはNGです。
牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)という成分を犬は消化することができず下痢などを引き起こしてしまうでしょう。
このように、人にとっては無害なものが犬にとっては危険な食材であることもあるので、手作りごはんを始める前にある程度犬に与えてはいけない食べ物をある程度把握しておくようにしましょう。
代表的な犬がNGな食材は以下の通りです。
- ネギ類(たまねぎ・長ねぎ・にんにく・ニラ・しょうがなど)
- チョコレート
- ナッツ類(アーモンド・マカダミアナッツなど)
- アルコール
- 生肉
- タコやイカ
- ブドウ類(ブドウやレーズンなど)
- 牛乳
- はちみつ など
これらの食材以外にも犬が食べてはいけない食材はまだまだあります。
中には、生食はNGでも火を通せばOK、部分的にOKやNGなどの食材もありますのでしっかり調べておきましょう。
手作りごはんの注意点
◆味付け
できれば自分たちの食事と一緒に作ってあげられると時短になって良いかもしれませんが、犬にとって人間の味付けでは濃すぎます。
塩分やカロリー量も高くなってしまうでしょう。
犬の手作りごはんは、特に味付けをしなくても素材の味で犬は満足してくれるはずですので、味付けはせずに与えるようにしましょう。
◆塩分量
犬にとっても塩分の取り過ぎは体に良くありません。
それでも塩分を全く取らせないという事が良いわけでもありません。
犬にとって必要な塩分量は、小型犬は1日に100㎎のナトリウム量と言われていますが、ナトリウム量と言われても良く分からない方も多いでしょうし、体重5kgにも満たないポメラニアンにとっては多すぎるかもしれません。
体重を目安にすると、成犬一日の推奨値で体重1kgあたり50mgのナトリウム量といわれています。
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