Contents
「吠えるな!」という事は私たちが「しゃべるな!」と言われている事と同じです。
生きている以上感情があり、それを周りに表現したいと思うのは人間も犬も同じはずなのです。
そのことを理解した上で、どのように無駄吠えをやめさせるのかについて対策を練る必要があるのです。
ですから、まずは吠えている事には何か意味があると捉え、なぜ吠えているのかの理由を探っていきましょう。
吠えている理由や想いを理解してあげることによって信頼関係を築く事にも繋がりますし、無駄吠えを予防する近道にもなります。
ポメラニアンが吠える理由は?
ポメラニアンは身体が小さい割に吠える声は結構な音量ですので、無駄吠えが過ぎる場合はご近所トラブルや騒音問題にもなりかねません。
無駄吠えをやめさせるためには、いつ、どんな時にポメラニアンが無駄吠えをするのかについて知る必要があります。
ポメラニアンが吠える理由をみていきましょう。
理由① 縄張り意識や警戒から
ポメラニアンは勇敢で警戒心も強いため、様々な場面で過敏に反応してしまう一面があります。
来客があったときやインターフォンが鳴ったときなどに吠える時は、縄張り意識や警戒心から吠えていると考えましょう。
理由② 欲求不満や要求から
人は「お腹がすいた」「遊びたい」と要求を言葉に出して訴えることはできますが、言葉を話すことができない犬は吠えることで訴えようとします。
おやつやエサが欲しいとき、飼い主が外出するのを止めたいとき、遊びたいときやかまってほしいときなど吠えて飼い主さんに訴えかける、そしてそれに応えてもらった経験からさらに吠えるようになります。
理由③ 不安や恐怖から
「何これ?」「ここはどこ?」など、不安や恐怖からも吠えることがあります。
初めて行った場所、会った人や犬、雷などの音、今まで経験したことがない事、または経験したが怖い思いをした事があればそれに対しても吠えてしまうことがあります。
理由④ ストレスから
犬もストレスを感じる動物です。
新しい家族が増えたときや引っ越しなどの環境の変化によってもストレスを感じることがあります。
また、運動量やコミュニケーションが不足していることから、日々のストレスを発散しきれずに無駄吠えするようになることもあります。
こういったストレスを、吠えるという行動で発散しようとしているのです。
理由⑤ 興奮から
遊んだ後や大好きな人に会った後など、それまでの興奮が収まらず吠え続けてしまうこともあります。
理由⑥ 他の犬につられて
狼が遠吠えすると他の狼が答えるかのように遠吠えすることはご存知でしょう。
犬においても、他の犬が吠えていると、つられて吠えることがあります。
多頭飼いをしている場合には、リーダーとなる1匹が吠えることで他の犬も吠え始めるようです。
理由⑦ 病気から
病気から吠えている可能性もあります。
1つは、分離不安という精神疾患によるもの。
飼い主に依存しすぎてしまっていることが原因であることが大きいです。
飼い主が少し離れるだけでストレスを感じてしまい、不安や恐怖から精神的パニックになり吠えてしまうのです。
2つめは認知症です。
犬も人と同様、老化が原因となって認知機能が低下する認知症にかかることがあります。
そしてその認知症の症状として感情のコントロールができなくなって鳴き続けることがあるのです。
基本的な無駄吠えのやめさせ方や対処法は?
無駄吠えをやめさせるためには、ポメラニアンが吠える理由が何なのかに対して対処していく必要があります。
対処法① “お座り”などの指示で落ち着かせよう
警戒や恐怖心、興奮などから吠えている時の無駄吠えをやめさせる方法としては、吠えている時に冷静な声でお座りや伏せ、マテを促します。
伏せは姿勢の関係上吠えにくい体勢ですので効果的です。
また、お座りやマテにおいても伏せと同様、吠えて興奮している状態から一旦区切りをつける、気持ちを切り替えることができますので効果的と言えるでしょう。
ただ、この時に「おすわり~!!」などと大袈裟、または感情的になって指示を出すのは逆効果です。
飼い主さんはいつでも冷静でいる事が大切です。
「おすわり」や「まて」などの指示を出しても興奮が収まらない場合には、話しかけることで興奮を煽ってしまっている可能性もあります。
そんな時には無視をしてその場を離れ、犬が落ち着くのを待つのも時に効果的なことがあります。
対処法② 要求には応えない
「おやつちょうだい」「散歩連れて行って」など要求のために吠えている場合には、基本的には訴えられた要求には応えないことが原則です。
応えることで「吠える=要求が通る」と認識させてしまい、また吠えるようになってしまうでしょう。
対処法③ 社会性を身に付け経験を積む
社会化が不足していると「知らないもの」が増え、「知らないもの=怖い・不安」を感じるようになり吠える対象が増えてしまうことになるでしょう。
できれば子犬期から様々な経験をさせてあげることが大切です。
それでも吠える場合には、“お座り”や“伏せ”をさせて落ち着かせてあげましょう。
対処法④ ストレスを取り除こう
ストレスから吠える場合には、ストレスの原因が何なのか、その原因に対処していくことが大切です。
例えば運動不足が原因なら散歩量を増やす、コミュニケーション不足が原因なら一緒に遊ぶ時間を増やすということです。
対処法⑤ 多頭飼いの場合はリーダー犬を重点的に
多頭飼いの場合1匹が吠えると他の全員吠えだしてしまいますよね。
こんな時、犬たちの声で飼い主の声もかき消されてしまい、つい叫んでしまう飼い主さんもいるかとは思いますが、こういった時には犬たちの中のリーダー、あるいは率先して吠えている犬に重点を置いて対処していくことが効果的です。
対処法⑥ 獣医師に相談してみよう
分離不安症では、愛犬との距離間を適度に保って接するようにすることで症状を和らぐことがあります。
留守番トレーニングやサークルで1人で過ごす時間を設けるなど少しずつ段階的に行っていくと良いでしょう。
コメントを残す